佐文にはどういうわけなのか

2014年07月20日 19:01

734 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/07/20(日) 17:07:48.67 ID:3Wfshzas
佐竹義宣の家士に忠野佐文という者がいた。弓馬槍剣に熟達し、
そのうえ猛勇大力の士である。

しかしながら、佐文にはどういうわけなのか礼義というものが
まるで無く、諸人に疎まれて誰一人として交わる者も無かった。
そうではあるが、戦場へ出ては度々とび抜けて優れた働きがあった。

この佐文は、戦場へ出る時は大指物を用いた。その指物は白木綿に
『一足不去忠野佐文』と大文字で書いた幟の指物である。

ある合戦で佐竹勢が敗軍した時、佐文は敗軍の兵士に押され、
心ならず一、二町引き退き、道端の川の水を飲もうとした。

その時、自分の大指物が水に映り、佐文はその文字を見て一、二町
引き返したことを残念に思い、ただ一人取って返して敵の大軍の中へ
突入し、大勇戦をして兜首を三つ取った。

けれども、佐文は平生きわめて不行跡な我儘者であるためか、
生涯二百石で終わった。

――『明良洪範続編』




735 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/07/20(日) 17:18:08.90 ID:rqgpDVeb
ただの数人、ならともかく大軍相手に
忠野の名がすたると考えるとは

736 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/07/20(日) 17:37:00.99 ID:n8qrhaPF
大ふへん者

737 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/07/20(日) 17:41:06.36 ID:lkmgnqtr
どことなく三河武士っぽさを感じる

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