山田勘六郎の事

2014年07月31日 18:53

843 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/07/30(水) 23:28:53.46 ID:VXn6jKwP
前田利長の兵山田勘六郎は、十四歳で父の仇を討った人である。

ある日、利長は土蔵の戸を開くために、鍵を預けていた山田を「急いで来い」と
呼んだのだが、山田が遅かったために利長は怒り、持っていた杖で山田を突くと、
思わず山田の額に当たって血が流れた。

山田は跪いて平伏すると、脇差の刀身が自然に鞘から抜け出た。それを見た利長は、
「手向いもするのか!」と言って、畳み掛けて打とうとしたものの、傍らの人が
山田を引き退けた。この時から山田は病気と称して引き籠っていた。

関ヶ原の乱が起こり、利長が大聖寺の城を攻める時、利長は一段高い所に打ち上り、
武者押しを見物した。この時、山田は五、六十人ほどを引き連れ、今日を最後と
出て行って押し通り、城に着くと先駆けして一番に乗り込んだ。そして槍で乳の下を
突き通され、痛手であるために姫垣の下に落ちた。

山田は前もって従者に言い含めたので、息の絶えない内に利長の前に担がれて来た。
利長はこれを見て甚だしく後悔し、その過ちを丁寧に明らかにして、涙を流した。

山田はやがて死んだ。行年二十歳、世にすぐれた美男だったが、大剛の働きをして
討死した。その前日に、山田は親しい朋友に奇南香を分かち贈った。その頃、
その奇南香のことを、『大聖寺きやら』といって、もてはやしたと言われている。

――『常山紀談』




844 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/07/31(木) 06:47:56.65 ID:MtEobYiW
山田、遅刻したばっかりに変な逸話が

845 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/07/31(木) 10:35:47.10 ID:7FhShnAf
刀って傾けたくらいで簡単に鞘から抜けるもんなのかな
それともうっかり触ってしまったのかな

846 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/07/31(木) 10:39:55.06 ID:rjrCgL6Q
鯉口が緩んでるとそうなる

847 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/07/31(木) 10:45:54.19 ID:WRXagawh
仇って誰なん?

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