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浅利兵庫、家康をコケにする

2014年09月07日 18:58

154 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 01:24:57.76 ID:QqURm2zp
家康が鷹の治療に秀でた人材を探していたところ、ある人が浅利兵庫という甲州侍を推挙した。家康は喜び、兵庫に父祖の地を与え取り立てた。
ある時家康の大事にしていた鷹が眼病にかかったので、この鷹を浅利兵庫に診療させた。

浅利兵庫は「目に血筋が浮き出ています。これは大病であって、このままにすれば死に至りますが、甲州の秘薬を用いれば治るかもしれません」と報告した。
家康は秘薬を買いに行かせた。秘薬によって鷹の目はすっかりよくなったため、彼に黄金を与えた。

ところで、丹沢久助のもとで養育されていた、一条信龍の娘は大変な美人として有名であった。徳川の侍たちは何とかこの高貴な美しい姫君を得たいものだと考えたが、姫はどうしても嫁ごうとしなかった。
浅利兵庫は、特に執心だった三宅正次に媒酌を申し出て「私がよく説得いたします」と言うと、言葉通り姫を輿に乗せて帰ってきた。三宅正次は多大な礼物を送った。

ところが、である。
浅利が姫を連れてくる際、「家康さまがお呼びになっているのです」と嘘をついていたことが分かった。

浅利は蒲生氏郷のもとへ逃げ込み、「家康さまは我が秘薬を相伝せよと無理強いされました。断れば殺されると思い逃げてきました云々」と言った。
それを聞いた家康は激怒し、氏郷にこれをとらえさせ、誅殺した。

後に、浅利が臙脂を使って鷹の目を充血させたことを知ると、家康は「あの時は余りに鷹好きが過ぎたので、初めて人にたばかられたのだ」と言った。

155 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 01:29:14.86 ID:QqURm2zp
三宅一族は、何人も武田遺臣の娘をめとっています。憧れがあったのかもしれません。
それでも娘が嫁ごうとしなかったのは、父が徳川によって攻め殺されているためでしょう。

丹沢久助と浅利兵庫は、代々の所領が上野城至近であることから、一条信龍の与力だったと思われます。
そのため、丹沢は姫を養育し、また姫は浅利の甘言に騙されてしまったのはないでしょうか。

浅利兵庫、家康をコケにするという悪い話。



156 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 02:39:53.50 ID:1T7A176d
徳川一門ならともかく陪臣では嫁ぎたくなかろうよ
立身出世のためについた嘘、高くついたな

蒲生を頼ったのは鷹匠の浅利繋がりかしら…

160 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/09/07(日) 18:27:26.49 ID:WjP/WeLG
>>156
蒲生さんとこは、浅利牛蘭が鷹匠頭だったね。

浅利兵庫を推挙した「ある人」というのは、状況から言って丹沢久助なのでは?
史料に残す際に、名誉を思って削除したのでは。

171 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/09/08(月) 23:38:31.13 ID:GEQNFXDG
>>160
ありえそうな話。
丹沢久助が浅利兵庫を推挙、久助が鷹の充血の偽造を指摘、浅利が姫を盗み出して久助に復讐・・・とすると筋が通る。

そうじゃなきゃ、家康が呼んでいるなんて言えまいよ。
姫を養っている丹沢もガードが甘いが。

172 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/09/09(火) 00:46:04.96 ID:wqe4ekIH
>>155
で、娘は結局嫁いだの?嫁がなかったの?

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