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朽木家の重宝

2019年08月12日 17:35

140 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/08/12(月) 00:14:02.90 ID:ppOu9hRu
朽木家には、狩野探幽の描いた松に鶴とやらの重器があるという。
この絵が描かれた当時、久須美六郎左衛門(久隅守景か)という、素人では有るが名人と呼ばれた
絵描きがあった。彼が朽木家で探幽の描いた松に鶴の絵を見ると、「面白からざる」と嘲った。

その後探幽が来た折、主人がその話をすると
「久須美が言うことは尤もです。認め直しましょう。」
そう言って書き直した。

次に久須美がこの絵を見た時、「宜しき」と言ったが、強いて称美することも無かった。
主人はまた淡幽を招いてしかじかと語ると、「また描き直すべし。」と認め直した。

重ねて久須美にこれを見せた所、彼は大いに感賞し
「探幽は誠に奇妙の画才なり!同じ絵を三度まで我意無く書き直したその形様は、たとえ何も
変わっていなくても自然にその妙があるものだ。」と賞嘆したという。
これによって現在でも、この絵は朽木家の重宝とされている。

(耳嚢)



141 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/08/12(月) 09:12:21.21 ID:HOZNZXTd
>>140
なるほど、わからん…

142 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/08/12(月) 19:49:30.12 ID:sJFsU42V
プロレスありそうなアングル
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狩野探幽守信は、名誉の画工であった。

2014年09月17日 18:57

810 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2014/09/16(火) 22:57:37.35 ID:KnyN6jA2
狩野探幽守信は、名誉の画工であった。

ある時、松平陸奥守(伊達忠宗)が七尺の金屏風を二隻拵え、探幽を招きこれに絵を望んだ。
探幽は「これには墨絵が然るべきです」と、この日は屏風を見ただけで帰り、翌日早朝に来て
墨を多く摺らせ、馬の沓を取り寄せ墨に浸し、これを金屏風へ幾つも押し、また大筆で筋を幾つも
引いた。

陸奥守はこの様子を見ていたが、「どうしていいか解らなくなって乱心したか」と言いながら
奥へと入っていってしまった。近習の者達は主人の機嫌が悪いことを淡幽に伝えたが、彼は

「書く時見物は無用です。書き終わってから御覧あるべし。」

そう答えつつ、小筆を取って書き添えると、馬の沓を押した所は蟹と成り、大筆で筋を引いた所は
葦となり、葦間の蟹の絵となった。

もう一隻には柳に燕を書いた。これも始めは墨をこぼしたように書き始めたが、書き終わってみれば
柳に燕となった。

二隻とも無類の屏風と成り、これに陸奥守は大いに喜び、厚く褒美を与えたという。

(明良洪範)