娘一人に婿三人という事は以下の事である。

2016年04月07日 13:59

563 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/04/06(水) 23:05:16.50 ID:g8yCxKkV
 娘一人に婿三人という事は以下の事である。
昔ある富める人には娘がいた。
その娘があるとき舟遊びに出たのだが、
どうしたのであろうか娘は船端を踏み外して水に落ち入ってしまった。
父母は驚き悲しみ、高札を打ち立てた。

「この娘を救ったらは、必ず婿にしよう。」
とのことであった。

 占いをする者が来て、どの辺りに娘の姿があるかを教えた。

 また水泳の上手な者が一人来て、「私が取り上げよう」と言って、すぐに娘を抱き上げた。
しかし娘は息が絶えて無かった。
 その時医者が来て薬を与ると、娘は再び蘇った。
その後卜人が言うに
「私が初めに娘のあり所を言ったればこそ、取り上げられたのだ。私が婿になろう。」
また、水練の者が言うに
「私が抱き上げなかったら、どうやって蘇生できただろうか。私が婿になろう。」
また医師が言ったことには
「私が薬を与えなかったら。どうして再び寿を保てただろうか。私が婿になろう。」
と争ってしまった。所の地頭に伺っても決着が着かない。

 ついに都に上り、多賀豊後守(高忠)の義を受けると
「その様なことがあったのか。欲界に生を受けるものはおよそ三百六十種と云われる中で、人がこの中の長である。
婚合の法は形を交わることにある。この時では水練の者が娘に身を添えて肌に触れた。
これをもって婿にとるべきだ。」
との掟をだされた。

(醒睡笑)



スポンサーサイト

包丁藤四郎

2015年04月01日 18:41

804 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/03/31(火) 20:16:37.14 ID:oMe9X87S
包丁藤四郎

応仁の頃、多賀豊後守高忠は足利将軍家の料理を司る者で、鶴の調理の名人と聞こえた者であった。

ある時、とある人が鶴の腹の中に鉄の箸を密かに入れて、「これを料理せよ」と多賀に言った。
多賀は鶴の腹の中に鉄の箸が入っているのを察知したが、「心得たり」と、吉光の小刀を持って
その鶴を斬ると、腹中の鉄の箸も併せて切断した。

人々大いに驚き恐れて、これよりその小刀を『包丁藤四郎』と異名を付けた。

この刀はのち鳥飼宗慶という者が所持し、将軍徳川秀忠に献上された。

(刀剣談)



805 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/03/31(火) 20:39:47.59 ID:c7YGK3N3
細川幽斎と鯉で似たような話があったな

806 名前:人間七七四年[] 投稿日:2015/03/31(火) 21:38:16.90 ID:35Gh7+3T
>>805
でもあれだと悪い話…?
どっちかね?

昔、細川家記立ち読んだら、料理人が嫉妬から嫌がらせで魚に鉄串仕込んだ…ってなってた記憶があるけど。