631 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2015/04/01(水) 20:38:45.41 ID:o8IDB0Fr
筑前の長尾城に秋月種実が人数を入れ籠らせた所を、大友方の石松源五郎詰めかけ、戦うたびに
一度も遅れを取らなかった。その忠功によって、彼は未だ郎党であったが御屋形たる大友宗麟の御前に
召し出され、石松の苗字を許され、以後石松隼人と名乗った。
ところが、その後も石松は秋月勢と戦ったのだが、石松隼人の名乗りを聞いて
「さては源五郎は向かってこないぞ!」と一斉に攻めかかってくる。
石松はこれを先途と戦うものの、敵は事ともせずに打ち掛かって来るので、石松は支えかねて引き退いた。
この戦いのあと石松は
「さても今度の一戦に打ち負けたのは、隼人の名に変えた故であろう。」
そう思って下された名を戻し、元の源五郎とした。
こうして、重ねて秋月勢と戦った時は、件の源五郎と名乗って突撃した所、秋月勢は踏み留まることも出来ず
忽ち敗軍した。
されば、人に知られた名は変えるべきことではないと、当時の人々は皆言っていたそうである。
(大友記)
筑前の長尾城に秋月種実が人数を入れ籠らせた所を、大友方の石松源五郎詰めかけ、戦うたびに
一度も遅れを取らなかった。その忠功によって、彼は未だ郎党であったが御屋形たる大友宗麟の御前に
召し出され、石松の苗字を許され、以後石松隼人と名乗った。
ところが、その後も石松は秋月勢と戦ったのだが、石松隼人の名乗りを聞いて
「さては源五郎は向かってこないぞ!」と一斉に攻めかかってくる。
石松はこれを先途と戦うものの、敵は事ともせずに打ち掛かって来るので、石松は支えかねて引き退いた。
この戦いのあと石松は
「さても今度の一戦に打ち負けたのは、隼人の名に変えた故であろう。」
そう思って下された名を戻し、元の源五郎とした。
こうして、重ねて秋月勢と戦った時は、件の源五郎と名乗って突撃した所、秋月勢は踏み留まることも出来ず
忽ち敗軍した。
されば、人に知られた名は変えるべきことではないと、当時の人々は皆言っていたそうである。
(大友記)
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