916 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/08(金) 02:37:20.31 ID:eK23cygY
坪内惣兵衛(家定)曰く、
「私も人も八幡を守り神とするからには、八幡を頼みにしている
程度では勝ちはない。『八幡の胸中を突き通さん!』と心掛ける
ことこそ、武辺の秘密である」
と、石谷土入老(貞清)に語った。
――『武功雑記』
石谷十蔵貞清は坪内玄蕃(家定)に向かって、
「あなたの度々の功名は世に広く知られている。天晴れな心掛け
があって、功名を遂げられる道理でもあるのならば教えてくだされ」
と、言った。坪内はこれを聞いて、
「よくぞ、お尋ねになった。人々は事に臨んで、神の力を頼み、
“八幡八幡”と言う。私もまた同じように頼んでは、相頼みに
なって、成就しないと思うのだ。
そこで私はいつも、『八幡という神を刺し通さん!』と、一筋に
思ったので、後れを取らなかった」
と、言ったという。
――『常山紀談』
坪内惣兵衛(家定)曰く、
「私も人も八幡を守り神とするからには、八幡を頼みにしている
程度では勝ちはない。『八幡の胸中を突き通さん!』と心掛ける
ことこそ、武辺の秘密である」
と、石谷土入老(貞清)に語った。
――『武功雑記』
石谷十蔵貞清は坪内玄蕃(家定)に向かって、
「あなたの度々の功名は世に広く知られている。天晴れな心掛け
があって、功名を遂げられる道理でもあるのならば教えてくだされ」
と、言った。坪内はこれを聞いて、
「よくぞ、お尋ねになった。人々は事に臨んで、神の力を頼み、
“八幡八幡”と言う。私もまた同じように頼んでは、相頼みに
なって、成就しないと思うのだ。
そこで私はいつも、『八幡という神を刺し通さん!』と、一筋に
思ったので、後れを取らなかった」
と、言ったという。
――『常山紀談』
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