春日市右衛門家筋の事

2016年08月11日 13:46

61 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/08/11(木) 10:28:40.27 ID:7V5ebYgV
春日市右衛門家筋の事

現在、猿楽の家の内百石余りを給わっている春日市右衛門という笛を業としている御役者がいる。
かの先祖は武功の者で、難波夏の御陣での穢多ヶ崎の一番乗を石川家と一同された。
今世俗でいう"川びたり餅"はかれの家から始まったという。

これは穢多ヶ淵の城を攻め落とそうと石川家に属して進んでいたが、
川の水が深く船も無かったので渡り難かった。
春日は前後の瀬を調べて、破損した船を手に入れ修復して漕ぎ渡り、石川と共に一番乗を果たせたという。
そのとき殊の外空腹で石川も難儀していたが、春日は鎧の引き合わせから、
出陣のときにふと持ち出していた小豆餅があったので、上下ともに食って飢えを凌いだという。

これから今も石川家からかの春日の子孫に他事無くお声をかけられているとのことを、
市右衛門は語っていたと人が話された。
(耳袋)




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