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高櫓は爆発しはじけ飛んだ

2017年11月27日 18:49

340 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/11/27(月) 18:45:31.90 ID:U5xmHEcL
柴田勝家の軍が加賀一揆勢との戦いを繰り広げていた頃のこと。
加賀国二曲という城、現在は別宮と呼ばれているが、この地は吉原二郎兵衛という者の
領地であった。
ここに一揆の者共集まり、夜中にこれを攻めた。

しかし城方はよく持ちこたえ、敵勢を押し返そうかという時分、城中の高櫓の上から
鉄砲を撃たせていたが、ここの足軽大将は、腕に火縄をかけた状態で鉄砲を撃たせていた。
そして火薬を継ぐ時、火薬箱に火が入り、高櫓は爆発しはじけ飛んだ。

城中は衝撃と黒煙で取り乱し、寄せ手はこれに利を得て、夜明け頃ついに城を乗っ取り、
吉原に腹を斬らせ、城内の土蔵を開けて尽く略奪に及んだ。

このような時に、二曲落城を知った千代城の拝郷五左衛門(家嘉)が駆けつけ
一揆勢を攻め立てた。

一揆勢は略奪の最中の、突然の攻撃に驚き、略奪物を捨てて城の後ろの切所へと落ちた。
拝郷は逃げる一揆勢に追撃をかけ大いにこれを破った。

ところがこの一揆勢の中に一人、才覚のある者がいて、棒に白手ぬぐいを結びつけて山に立て置き
引き上げた。拝郷はこれを見て、伏兵があると判断し、長追いに及ばなかった。
その間に一揆勢は危機を脱して、つづら折りの山路を退くことが出来た。

(士談)

余談だが劇画『子連れ狼』の主人公・拝一刀は、この拝郷家嘉のひ孫という設定であるという。



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