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北条氏康の叔父・幻庵と申す人は

2012年11月25日 19:03

563 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 14:02:43.82 ID:jVWuSVCU
北条氏康の叔父・幻庵と申す人は、久野という所に居住していたため、久野幻庵とも
呼ばれていた。

この人、初めは箱根別当として出家され、真言の学問を残らず学ばれた。
その上、伊勢氏は代々、巧みな鞍を造るのを家伝としており、早雲寺殿も幼少より嗜んでおられた。
そうであったが北條の系図を請けて、嫡男の氏綱は北条であるということでこの技術を相伝せず、
幻庵は出家の身であったが、生来細工の才能があり、伝わる鞍の製造技術を尽く習得した。

これだけではなく、弓の製作も習得し、矢を剥ぎ弦をさす事、世に並びのないほどであった。
また石台を作り、茶臼を作ることにも優れていた。
その上武勇にも優れていたため、出家の身から、再び武士への還俗された。

又、幻庵は尺八を作ることにおいても名高かった。彼の作った尺八は、『幻庵切りの尺八』と呼ばれ、
彼の作った一節切りの尺八は都鄙に流布し、禁中よりもご所望があった、

これによって関東では尺八が大変に流行り、小田原では若侍たちが、皆これを愛好したという。
(關侍傳記)




564 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 14:51:37.81 ID:atcxirTv
モノづくりが好きな人だったのか

565 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 14:54:07.41 ID:IaK7GtWI
何がすごいって97歳まで生きて後北条滅亡の前年に死んでいるという

566 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 16:30:48.46 ID:z/Cm6AV4
>>565
あと10年生きてれば北条もどこか一国貰って復活してたかもな

567 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 16:31:39.67 ID:8NnuOFlf
へー若侍たちに尺八が流行ったんだー(ゲス顔)

568 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:00:49.09 ID:OjyjOhZ+
>>566
幻庵じゃなく氏直があと十年生きていればな・・・
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北条教育といえば・いい話

2009年05月05日 00:12

258 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/04(月) 13:11:40 ID:lbrGa9Fv
北条教育といえば長老玄庵様の「玄庵おほえ書き」思い出すぜ
北条からよその家に嫁ぐ女の子たちに
嫁ぎ先での四季折々の儀礼やら、
お姑さんへの挨拶の仕方やら、
女子としての礼儀作法の様々
こと細かくアドバイス書き連ねたやつを持たせて送り出してるんだよな。
「わからないことがありましたら、
こういう立場の方や○○さんにお聞きなさい。
その際は玄庵が気にしておりましたと言って聞くのですよ」
なんてことまで書いてあったりする。
氏真の妻や勝頼の妻もこんな感じのアドバイス受けてたのかね




261 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/04(月) 13:47:17 ID:JzeeLw+Y
>>258
後北条家は始祖が武家のトップに礼節や作法を叩き込む伊勢氏の出で
自身も幕府のエリート官僚で寺で禅を学ぶ完璧節約超人だしな。
そりゃ飯の食い方にも嫁のあり方にもうるさいわな。

263 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/04(月) 13:51:22 ID:4QWdzgkb
>>261
京都だろうがどこだろうが、
飯食い終わった椀に湯茶いれて一粒も残さないって
作法に適ったお行儀

豆知識余計か?

北条幻庵、色々心配する・いい話

2009年02月10日 00:23

476 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/09(月) 02:07:05 ID:pHZv0KxL
北条一族の長老・幻庵さんが書いた『幻庵覚書』は
吉良氏朝に嫁ぐ氏康の娘に宛てて書かれたもの。
これは婚礼のしきたりや結婚後の生活について書かれてる。

式当日のことについては
「親類の呼び方についてだが、自家は吉良殿屋形、実家は小田原屋形などと呼べ。
 夫は上様、母は大かた殿とか大上様と呼べ。」
「礼法は吉良家のしたてに従え。
 当日の出し物は式三献(酒宴の礼法)だろうから順序を間違えるな。
「宿老や近習にお礼をしなければいけない。幸左衛門にお礼まわりをさせなさい。
 小袖を持参するときは左手でかかえて右手でおさえて持参せよ。」
などなど、鬱陶しいわと思うほど細かく注意している。

生活については
「鏡開きやお祝いごとは母方に従うといいだろう。
 幻庵がそのことを心配していたと母方に伝えなさい。
 子孫繁栄を祝う『亥の子餅』は小田原では廃れてしまったけれども、
 内裏ではかくかくしかじかだから覚えておくように。」
など、こちらも細かい。

また窮屈な生活には娯楽も必要ということで
「座頭衆が来たら杯をやって琵琶を語らせるといい。
 諸国を旅している者ならなら特に丁重に扱うことだ。
 だが相手も男だから馴れ馴れしくしてはいけないぞ。
 ただし、みん一が来たら気安く呼んでもよい。
 彼のことはあなたも幼いころよりご存知だろう。
 彼も歳をとったがふつつか者だ、丁重にもてなしてやるといい。
 さ一も同様にしてよい。それ以外の者には馴れ馴れしくしてはいけないよ。」
などと幻庵の甥の娘に対する心づかいが見える。

長々と細かく書いているのは甥の娘への思いからだろう。
いや~、家族っていいもんですね。



北条幻庵「どこの小僧だ?」・いい話

2008年12月19日 00:04

379 名前:人間七七四年[] 投稿日:2008/12/18(木) 20:33:35 ID:d26opDn8
おじいちゃん魂で思い出した。北条幻庵の逸話

あるとき幻庵が、町人の徳斎と言う者と碁を打ったことがあった。
徳斎は、有名な北条家の長老との対局ということで最初は緊張し、礼儀正しくしていたが、
やがて二番三番と進むうちに夢中になってしまい、ついつい対局中に地下の言葉で
ぶつぶつ言い出した。

幻庵がよい手を打ったとき
「そこに打ったか!この小僧(碁石の事)は、何処につながっている小僧だ?」
と言いながら考え込んだ

それを聞いた幻庵
「どこの小僧かということですが、私は伊勢宗瑞(北条早雲)のせがれです。」

それを聞いて徳斎、にわかに我に返り、恥ずかしさのあまりそのまま座を立って逃げ帰ってしまったとか。



380 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/18(木) 20:35:39 ID:2goK0b+Z
なんかほんわかしたいい話だなw

381 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/18(木) 20:39:04 ID:F8P1Do6p
幻庵も冗談のつもりで返答したんじゃないのかw

382 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/18(木) 20:48:17 ID:R6GKLySi
幻庵「あ…。」