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「さては主殿御越し候えば心安し」

2021年06月29日 18:24

283 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/06/28(月) 21:05:24.39 ID:9aIEiqMC
伝馬町南俑山伏初門十次クワンザワ五徳院まで五代(元和ノ頃上方より来住)
元禄7年5月覚

この屋敷はむかし聖眼寺という浄土宗寺があったが、寺絶えて広忠公(松平広
忠)の御時分は深興津(深溝)村の城主・松平主殿(好景)の下屋敷になる。

その頃、広忠公御生害につき岡崎は騒ぎになった。主殿殿は鷹野の場で聞いて
早々に駆け付け、吹屋の瀬を渡ってこの屋敷へ乗り込んだため、岡崎中の者が
「さては主殿御越し候えば心安し」と息をつき喜んだ。

鷹野場にて聞く。

――『三河東泉記』



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