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天野源右衛門(安田国継)、出奔経緯

2012年09月18日 20:26

475 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 19:57:44.06 ID:bjO5ydSC
明智光秀の家臣であった天野源右衛門と言えば当時、名の知れた豪傑であった。
彼は本能寺の時、織田信長に槍を付けたとされたが、これにより豊臣秀吉から、
主君の敵であると大いに憎まれ、さしもの武名燦然たる勇者も逼塞の生活を余儀なくされていた。

そんな中関白豊臣秀次が、未だ三好治兵衛と称していた頃であったが、秀吉に許可をもらって
召抱えることとなった。

ある時の事、秀次が殿舎の建設をするとして、天野にも家人を召しだしてこの普請に当たらせよと
命じた。普請役というものである。天野は「承り候」と答えたものの、内心にこう思った

『私は国に大事のあった時、一方の先陣を駆けて敵を挫く事こそを仕事として、この人に仕えたのである。
普請などということをさせられるとは聞いていない!そのような作業は足軽などがするものではないか。」

そして屋敷に帰ると、すぐさま自分の士卒2,300人に弓鉄砲を持たせ、自分は槍を掴み、
その姿で普請場へと押しかけた!

この完全武装の集団を見た秀次は大いに驚き、
「天野は狂乱したのか!?どうしてこんな事をするのか、理由を聞いてこい!」
と、叫ぶと、側衆が出てそのとおりに天野に聞いた。これに天野曰く

「それはですな、私はここに家人を召し連れて来るようにとの御下知を受けました。
これはきっと、謀反人などがあって、それを討てという事があるのだと判断しました。
そのためこのように武装して馳せ参じたのです。」

秀次家臣の田中兵部はそれを聞くと大いに驚き
「そ、その様なことではない!急ぎの普請があるから家人を召し遣わし、この作業の功を励ませとの
仰せであったのだ!」

天野、この言葉にカラカラと大笑した

「私は、普請をするような家人は持ってはおらぬ!私は家人たちにいつも、槍を付き太刀を打つ業こそ
心掛けよと言っておるのだ!」

秀次はこの天野の言葉に激怒した

「このような傍若無人の行為を成すような者、頸を刎ね獄門に懸け。諸人に対する見せしめとせよ!」

そういって天野に対し討手を差し向けようとしているのを見て取った天野は、
「もはやこの様な暗君に仕えていかにするというのか」
と、直ぐ様その場より出奔した。

ちなみにこの天野の出奔がこのあと、
↓この話のように福島正則と立花宗茂を大いに対立させる事になる

福島正則と立花統虎(宗茂)、胃が痛くなりそうな
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-2654.html

そんな天野源右衛門、秀次家出奔の経緯である。
(陰徳太平記)




476 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 21:35:29.70 ID:+5ZV8qHw
誰かと思ったが改名後の安田国継

478 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/18(火) 21:11:42.22 ID:xz19Y2AV
>>475
当時の価値観的には専門外の事をさせようとした秀次にも非はあるのかもしれんが
それに対して反論より先にこんな態度取っちゃうのはどうなのこれ
命じられたその場でハッキリ無理って言う方が男らしいと思うんだが

てか他の逸話も見たけどこいつ部下として滅茶苦茶使いづらそうな奴だなw

479 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/18(火) 21:18:41.11 ID:toLLw6L8
鬼武蔵のとこが一番あってた気が

480 名前:人間七七四年[] 投稿日:2012/09/18(火) 21:22:13.78 ID:wEtAUHrf
足軽がするものだと思うなら足軽を提供すればよかったのでは…
この時代は平時だと雇ってないのかな?

481 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/18(火) 23:32:31.21 ID:juvbnCgD
ていうか、重臣なら知行に応じて普請役を行うのは当たり前だろう。
本当なら所詮は葉武者だったってことだね。

482 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/18(火) 23:37:34.49 ID:Y7wJegr+
普請役って軍役だからなあ・・・
士卒2-300も支配していても気分は一騎駆けの猪武者か

483 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/19(水) 04:02:35.25 ID:0GaEnQMr
最後の寺沢さん以外、仕えた主があんまりいい死に方してないってなんだかなぁ…

484 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/19(水) 18:06:07.20 ID:XGxRcsUX
まあこういう連中も使いこなしてこそ、なんだろうけどね。
それにしても一応主君相手にどうなのそれ、という感じだなあ

485 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/19(水) 18:55:00.88 ID:jswBSx1i
>>481
市松さんちでの可児才蔵みたいに「少禄で構わないから普請免除ヨロ」なら角も立たなかったんだろうけどなあ

486 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/19(水) 21:06:41.65 ID:/8EH4R/P
>>485
しかしそれだと寄騎つけられないから実際少禄になっちゃいそうだなあ
最も戦以外のあらゆる役目を免除されたら意外とそれでも裕福に暮らせるのかもしれん

487 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/19(水) 23:14:55.41 ID:XGxRcsUX
「俺を妬む小人だらけの家中にいられるか!俺は下野させてもらう!」
ってなるだけな気も

488 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/20(木) 10:35:38.54 ID:t8Y1Nqsz
>>487
フラグっぽく感じるのはなぜだろう。


489 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/20(木) 11:02:12.15 ID:SHb5RPY5
三河武士だと家出しても結局戻ってくるイメージが

490 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/20(木) 11:36:01.00 ID:jFNwSsNH
>>487
下野した後、上野へ向かう…と見せかけて平野に改名

491 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/20(木) 11:36:35.24 ID:wUnYQsSP
家康が大大名になって最終的に天下を取ったからだろ。
滅んだり小大名で終わったりしてたら殆ど戻って来なかったと思うぞ。

492 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/20(木) 13:59:32.40 ID:/XjT+PGh
>>491
まぁそういう、勝ち馬に乗ろうとした奴もいただろうけど、一向一揆の時に一揆に参加して
終息後に降伏せずに一旦は出奔した連中とか、結局ほんの数年で帰参した奴も結構いた
当然、当時の家康は、天下どころかなんとか三河一国を平定っていう段階

たぶん、「どうせ降伏しても冷や飯喰わされるんだろ!」と思って出奔したものの、あとで
降伏組が意外に冷遇されてなかったりする様子を聞いて、「なんだ、じゃ帰ろ」ってことに
なったのではないかと


493 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/20(木) 14:37:30.40 ID:uiUVCiFl
>>492
おいおい、三河者の前でそんな事いったら
面倒くさい話になるぜ?

494 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/20(木) 15:16:58.50 ID:ufXKlLDX
>>492
つうか一揆側って次男坊以下や分家とかが多かったって昔の群像かなんかで書かれてるのを読んだ記憶があるんじゃが
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悍馬のような男、安田作兵衛

2009年09月02日 00:01

861 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 17:37:29 ID:Rb3Rt2Kn
本能寺の際、明智軍の一員として、森蘭丸に槍をつけたことでも当時有名であった
勇者、安田作兵衛。
この人が、蒲生氏郷に召抱えられる事になった。

しかしこの時、蒲生家中からこの召抱えを思いとどまるように、と言う声が上がった。
氏郷のかつての主君信長を討った人間の一人であるから、―ではない。

安田は蒲生に仕官する前、羽柴秀勝に使えていたのだが、彼はここで、太夫と言う名の
遊女を盗み、彼女を連れて羽柴家を退転したと言うのだ。

「このような不届きな所業をするものを、当家に御召抱えあるのはいかがでしょうか?」

と言う事なのである。が、氏郷は「そんなの別にかまわんよ」と、あっさり彼を召抱えた。

が、この安田、このことを知ってか知らずか、氏郷の魅力を持っても蒲生家に居つく事もなく、
蒲生家もあっさりと退転。この後、よりによって自分の殺した蘭丸の兄、長可に仕える事になったり、
小牧長久手のあとは暴言を吐いて森家を退転したり、立花宗茂と福島正則が不和になる
原因を作ったり、豊臣秀次相手に武装ストライキをやったりと、色々トラブルを撒き散らす事になる。

安田作兵衛、家臣使いの名人、氏郷ですら乗りこなせなかった悍馬のような男であった、
と言うお話。





862 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 21:18:45 ID:rNlA9TYg
長可が一番合ってたんじゃないかと思うね、冗談抜きで

863 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 21:21:00 ID:hsw0VRKJ
次々と転職できるだけの能力はあったんだな

864 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 21:21:56 ID:O4oXupkM
>>862
当主自らトラブルを撒き散らしてるからな

865 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 21:49:29 ID:3zMoGoyg
長可はよりによってなんで弟の仇雇ったん?

866 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 21:51:14 ID:7pAYB30D
戦だし立場それぞれなんだからそんなん当たり前じゃね?という思想らしい

ある意味度量のでかい話だが

867 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 22:56:58 ID:n05RGKzU
自分が逆の立場になった時に怖い品


868 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:25:37 ID:aZST99dQ
本能寺の変で信長に一番槍!森乱丸を討ち取るが、自分も腹を刺される。
             ↓
腹の傷を治してる間に明智家滅亡。変名で羽柴秀長に仕える。
             ↓
女を盗んで羽柴家飛び出す。蒲生氏郷に仕えてみた。
             ↓
なんか気に入らないので、蒲生家を飛び出す。次は乱丸の兄貴、森長可だ!
             ↓
どうもこいつの仕官先、わざとやってるんじゃないかという絶妙チョイスばかり。
             ↓
長久手で鬼武蔵戦死。「ガキの仙千代に頭下げられっかよwww」飛び出す。
             ↓
立花宗茂に仕官。なぜか、作兵衛が原因で宗茂と福島正則が不仲に。
             ↓
大口叩いて恥かいた。立花家も飛び出す。俺の居場所はどこにあるんだ。
             ↓
豊臣秀次に仕える。城普請を命じられる。「俺は戦の為に仕えてんだよ!」武装ストライキ。
クビ。
             ↓
(#゚Д゚)「ケッ!どいつもこいつも!」
( ゚∀゚)「作ちゃん・・・」
(#゚Д゚)「お、おまえは寺沢広高!」
( ゚∀゚)「迎えに来たよ!」
(#゚Д゚)「え?」
( ゚∀゚)「昔、約束したじゃん。将来、国持ち大名になった方が、
    領地の10分の1で迎えに行くって」
(#゚Д゚)「・・・・・」
( ゚∀゚)「俺、8万石だから、8千石で・・・。ダメかな?」
(;゚Д゚)「し、しょうがねえな。行ってやるよ・・・」
              ↓
彼はようやく、安住の地を手に入れた・・・
              ↓
             が・・・
              ↓
醜い腫れ物が出来た。治らねぇ。何をやっても治らねぇ。ムカツク!
              ↓
(#゚Д゚)「ムカついたので自害した。後悔はしていない」



869 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:34:26 ID:hsw0VRKJ
うぅむ…
こう改めて生涯を見てみるとまったく利かん気な人間だなw
まぁこういうのもまた人生ではあるよな

870 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:37:14 ID:O4oXupkM
三河武士とはまた違った意味で面倒

871 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:38:35 ID:vcN6ChKr
自分の人生精一杯生きたって感じするもんな
名も残してるしそういう意味では羨ましい

872 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:51:59 ID:NAnRcMm+
壮絶な人生だなぁ
小説にしたら人気でるかもしれん
書き方によっては

873 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/01(火) 23:57:39 ID:DgxYHSAP
寺沢さんはいい人なのに、息子は・・・
[ 続きを読む ]

安田作兵衛、秀次事件の発端

2009年02月09日 05:00

448 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/08(日) 12:50:34 ID:Fv8HOdC0

うろ覚えの上にソースがブコウだからアレだが、作兵衛にはこんな話がある。

秀次事件の発端

作兵衛は立花家退転後に豊臣秀次に仕官していた。
しして、女狂いの秀次は作兵衛の娘を気に入り召しだそうとした。
しかし、作兵衛は頑として断った。
なぜならば、その「娘」は養女で、実は明智光秀の娘の貞子(織田信澄の妻)だったから
である。作兵衛は旧主の娘を保護してたのである。
秀次はその話を知ってもあきらめず、とうとうその騒ぎは秀吉の知るところとなった。
これが、秀次事件の発端とされる。




449 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/08(日) 13:00:15 ID:6yb5N9sc
作兵衛というのも面白い男だよね。


安田作兵衛といえば本能寺で森蘭丸を討ち取った事で有名だが明智家滅亡後、次はどこに仕えたか?

なんと森家である。

森長可「武功は武功だろ、jk」となどと言って作兵衛の力を見込んでわざわざ召抱えたという。

小牧・長久手で長可が死ぬと「なんで各務や林や小僧(忠政)に頭下げんといかんのか」と言い放って
森家から出て行ったという。

450 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/08(日) 13:11:20 ID:6yb5N9sc
ってまとめよく見てきたら既出だな、うん。

すまんかった。

452 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/08(日) 14:48:59 ID:gZCXANk7
>449
最後の二行が武辺らしく格好いいのか、恩知らずというべきか;('A`)



参考
安田作兵衛の顛末・悪い話
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-579.html

明智三羽烏再び・いい話

2009年01月31日 18:30

995 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/30(金) 09:45:24 ID:WPDx/WQO
埋めついでにコピペ

明智三羽烏再び

「本能寺の変」において織田信長に一番槍をつけたのは安田作兵衛だが、ともかく明智家中で最も功を立てたのは安田作兵衛、
古川九兵衛、箕浦大蔵丞の三人である。彼らは「 明智三羽烏 」の異名をとった。

数年後、天野源右衛門と改名して立花左近将監宗茂に奉公して京都の旅宿にいた安田を、紀伊の浅野幸長に召し出された古川が
訪ねて来た。そこへ偶然同じ浅野家臣の箕浦もやって来た。
本能寺以来、ひさびさの対面ということで安田がもてなし古話に花が咲いた。
そのうち話は「変」での働きぶりに及び、「 誰が一番よくやったか 」と我が俺がの争論になってきて、古川・箕浦が口論し始
め安田が仲裁しても収まりそうもなかった。

その時、突然外が騒がしくなった。三人が二階から見ると、血刀をさげた男が逃げて来るのを二、三十人が追い掛けているのが見えた。
「捕まえてやる」と、まず安田が二階から下りた。続いて古川。古い槍傷で少し足の不自由な箕浦は遅れた。ところが古川は今し方まで
箕浦と昔の手柄争いで熱くなっていたので、自分が下りると段梯子を取り外してしまった。箕浦が飛び降りようかどうしようかと躊躇って
いると、血刀をさげた男は逃げ場を失い屋根へ上がって三階の廂の所を走って来た。
待っていましたとばかり箕浦は組んて倒しその首を切り取った。そこへ駆け上がって来た古川にその首を示し、
「このとおり、手柄を立てるのは常に拙者が先だ。本能寺の夜討ちの時もいうまでもない」
と箕浦は誇らしげに言った。

武名にかけるこの執念、まさに戦国武士の意地であろう。


関連
いつも手柄は我先なり!
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-6769.html

安田作兵衛の顛末・悪い話

2008年11月19日 00:07

276 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 07:39:10 ID:Z7tquiri
旧明智家臣の安田作兵衛は強者として知られたが、本能寺の変で信長に一番槍をつけ、
森蘭丸を討ち取ったなどという武功をいつまでも鼻にかけたため、上方の武士から敬遠され
九州で仕官を行った。 運良く立花宗茂からお呼びがかかった。

宗茂「さて、具体的な話に入ろう。知行はいかほどが望みかな?」
作兵衛「左様ですな、1万石いただきたい。1石欠けてもお仕えできませぬな。」

福島家の槍名人、可児才蔵で1250石。作兵衛が1万石など、ボッタクリにも程がある。
宗茂「…そう申すからには、お主は槍の他に特技でもあるのか?」
作兵衛「特に何も。ただ、いかなる戦場でも一番槍をつけるのが拙者の特技ですかな。」

さすがの宗茂もこの減らず口には腹が煮えたが、一応老臣たちと合議した。
家老・十時摂津の従弟で生涯に感状数十枚という十時伝右衛門は作兵衛を罵った。

「関白殿下に『鎮西無双』と呼ばれし当家に何たる言い草!!
しかし、呼んでおいて帰れではあのような男、諸侯にどんな噂を吹いて回るか分かりませぬ。
ここはひとまず召抱えておきましょう。」

宗茂「お主を召抱えてやろう。ただし、その『特技』とやらは必ず使ってもらうぞ。」
作兵衛「言われるまでもなく、一番槍を逃せば即刻、牢人いたしましょう。」

文禄2年(1593)、碧蹄舘の戦いで立花家は大将・李如松の軍と戦った。
安田作兵衛も参戦し、「立花家に俺ほどの剛の者はおらぬぞ!」と相変わらずの減らず口で
馬にムチをくれ、駆け出した。単騎駆け抜けた作兵衛が一番槍を突き刺さんとしたその瞬間、

「一番槍、十時伝右衛門なり!!」なんと作兵衛の後ろに隠れていた伝右衛門の槍が伸び、
敵兵を突き倒してしまった。

作兵衛は即日クビになり、旧知の寺沢広高に拾われ失意のうちに死んだ。(近古武事談)
どっかのカブキ者みたく皆朱の槍とかそのへんでガマンしときゃいいのに…




277 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 08:18:24 ID:Wqu/mvrQ
侍大将とかでなくただの武辺者として一万石なら非常識だよな。

278 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 08:24:49 ID:GNE2a/Bj
藤堂高虎にポンと2万石貰った
渡辺勘兵衛とは大違いだw

279 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 09:06:47 ID:psgTLmkv
その人寺沢広高に言われて立花家の朝鮮でのあれこれを立花朝鮮記にした人だよね?
最後のくだり「他家について書いたものを見るとでたらめも多いけど俺のは全部マジ!」とか書いてて
減らず口は健在の模様w


280 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 09:11:00 ID:YrNcLVOS
渡辺勘兵衛は幾度もの槍働きだけじゃなくて一度任せた仕事に対しての
忠勤ぶりも評価されての二万石だし…。


281 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 09:39:30 ID:Pm0haDE1
巧く使えたら活躍しそうなんだけどね、殿とか

282 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 11:03:16 ID:zXakbfjM
>>281
一万石の捨て駒w
もったいないなwww

283 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 11:07:09 ID:1d89F2/T
関ヶ原のときの対応とかね。

主君増田長盛は西軍について、負けた。
このとき長盛の大和郡山城の留守居役だったのが勘兵衛。
藤堂高虎が郡山城の接収に赴いて、西軍は負けたから開城するようにとせまった。
しかし勘兵衛「主君以外の命令なんぞ聞けるかボケ!どうしてもほしいなら力ずくでこいや!」と開城に応じない。
困った高虎は、長盛を探して、郡山城開城の命令書を発してもらい、
それを受けてようやく勘兵衛は開城に応じた。

増田長盛は面目躍如し、渡辺勘兵衛は名を上げたという話。


284 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 11:15:59 ID:Pm0haDE1
>>282
そんだけの首だから敵がわんさか来て俸禄払う前に消えてもらうんだよ

285 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 16:44:44 ID:ez6AG+4k
安田作兵衛の最後

最終的には唐津藩8万石藩主寺沢広高の元に身を寄せ、8千石の録を貰った。
なんでも、広高と作兵衛は長年の友人で、「先に大名になったほうが、相手に石高の10分の1
を与えることにしよーな。」と約束をしていたそうな。
しかし、作兵衛は頬に酷い腫れ物を患ってしまう。腫れ物を琴の糸で縛って3度抜き取ったけど
治らず、そんな自分に怒って自害したという。

作兵衛が自害した時は奇しくも6月2日で、なんと本能寺の変の起こった日である。
人々は信長や蘭丸を殺した酬いだとか呪いだと噂したという。

ちなみに、作兵衛は朱槍はもっていないが、菅槍というのを持っていて現在は
「作兵衛の菅槍」として唐津城に展示されている。


286 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 17:10:51 ID:vu+4blV7
>>285
そういえば安田作兵衛、蘭丸を討ったのに、後に、よりにもよって森長可に仕えているんだよな。
弟殺した奴を雇う方も、鬼武蔵らしいと言えばあれだがw



287 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 17:41:43 ID:pXuu0wv9
細川忠興「それはさすがの俺でも無理だわ」

288 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 17:43:02 ID:Lxw0Vk2G
>>286
政宗「弟の仇を召し抱えるなんて、さすがの俺もそれは引くわ・・・」

289 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 18:11:10 ID:inwa7dja
     いいか、みんな
        (゚д゚ )
        (| y |)

   細川忠興とガラシャ、一人一人は火だが、
       火 ( ゚д゚)  火
       \/| y |\/

   二人合わされば炎となる。
        ( ゚д゚)  災
        (\/\/

   炎となった夫婦は無敵だ!
  寄り付くものは全て滅ぼせよう!
        ( ゚д゚ )  災
        (\/\/

290 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 18:26:21 ID:5xgngQzA
>>288
ちょ、おまwww

291 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/11/18(火) 18:29:09 ID:c/9zIJq7
盛親なら弟の仇を雇うことに異を唱えられる!

396 名前:人間七七四年[] 投稿日:2008/11/21(金) 19:58:48 ID:uXhXBO9m
>>286
弟の仇なら腐るほど召抱えてるが…By信長