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人型モンスター、坂東武者代表のちょっと悪い?話

2009年03月22日 00:15

41 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/03/21(土) 05:33:58 ID:ydcC7aB1
戦国時代陸戦型の化け物多すぎだろ

42 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 08:33:34 ID:lqPnV1KD
陸戦型に対して水戦型の化け物として
「泳いで参った」の人が思い浮かぶ俺は大分この板に毒されてるな



44 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 12:03:04 ID:JOmb+RoD
>>41そんな人型モンスター、坂東武者代表のちょっと悪い?話。

これまた別の意味のモンスター、日根野備中守弘就は永禄10年(1567)の稲葉山落城後、
各地を転々として一時期、北条家に身を寄せた。

旧斎藤家の猛将は北条でも歓迎されたが、自分の目で見たものしか信じない人というのは
どこにでもいるワケで、北条家では、あの鈴木大学だった。
「上方武士に、当家で大きなツラはさせん。次に会ったら、せいぜい恥をかかせてやる。」
と、知人に会うごとに語る大学。

これを聞いて弘就も、「今日、鈴木と会えば、どちらかが死ぬまで収まるまい。」
と、毎日妻子に言い残し、覚悟を促して出かけるようになった。

ある日ついに大学は、弘就が息子の織部正高吉と立ち話をしているのに出くわした。
「よし、弘就め、今日が最期よ。」大学は弘就の、続いて高吉の面構えを改めた。

「・・・ウホッ、いい男・・・・・・」
あろうことか大学、高吉に一目惚れ。そのまま家に帰ると、恋文まで書いてしまった。
高吉は父の敵からの恋文をワナと思ったか、それとも普通にノンケだったのか
破り捨てたが、二度三度と届く大学の熱いパトスに、ついに答えてしまう。

永禄12年(1569)、信玄が小田原に押し寄せて来た時、「恩を返すは今をおいて無し!」
と弘就は高吉と弟親子あわせて4人で城外へ飛び出し、門を閉めさせてしまう。

「高吉きゅんが死んじゃう!何とかしなくちゃ!!」
門が閉じたのを見た大学は、塀によじ登り、向かって来る武田兵に自慢の矢を浴びせた。

日根野ファミリーは全員生き延び、大学は大功を挙げたという。



45 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 12:10:06 ID:Zt817rR7
ええ話や・・・

46 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 12:11:52 ID:mwU76jtK
大学きめぇw

47 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 12:13:48 ID:6jNXv6gp
なんか弓をへし折られたカワイソスな印象が薄れたぞw

48 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 12:27:33 ID:JEiXzpry
パトスとか書くなw

>>41
当時の中国人やら外国人の史書や資料読むと
戦国時代のバケモンの様子がハンパないよな~

49 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 12:30:51 ID:HCJWNu10
倭寇をみちゃった明軍士官が
「やべえ、ジャップやべえw 自殺とかって腹きってんのw
やべえ、一番苦しいじゃん、なんで腹とかなの? イミフw ちょうこわいw」
とかガクブルな記録を残していてワロタw
あと白装束一枚で刀ふりまわしてバッタバッタと切り倒す日本人剣士とか、
いったい明軍は何を目撃したんだろうw

50 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 12:32:14 ID:ork/60wG
いや、これはいい話だよ!
いいは…な…

51 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 13:01:51 ID:0Q9qH+Kw
某バイク板ではスズキ=変態のレッテルを貼られユーザーとしては迷惑してるのですが、
スズキ変態の起源は大学だったんですね。

52 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 13:01:56 ID:1KNUjn5I
鈴木大学
なぜかこのスレでは大人気
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勇敢な女性の化け物退治・いい話

2009年03月17日 00:12

848 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/16(月) 12:46:22 ID:ImA2eIn0
勇敢な女性の化け物退治

柴山孫助に、小田原落城の節より仕える下女がいた。
奉公は長年に及んだが、誰の娘とも名乗らなかった。
孫助の屋敷は竹藪に囲まれていた。
藪の陰には下人の厠があったのだが、ある時から
夜に入って行けば化け物が出るようになり、人を脅かすようになった。
日が暮れれば誰も近寄らなくなった。
しかしかの下女だけは恐れず、変わらず用をたしていた。
ある日、夜も更けた頃、おどろおどろしくも化け物が現れた。
下女はひるまず、飛び掛るやいなや、これをさっと捕まえた。
火をかざして見れば、その正体は大きな古狸であった。
下女はこの狸を
「人を脅す憎き奴!」
と打ち殺した。

849 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/16(月) 12:47:12 ID:ImA2eIn0
屋敷の中で酒を飲んでいた孫助にもこの話が伝わった。
「日頃からただ者ではないと思っていたが、今夜の一件で明らかである。
もはや汝も高齢であり、今は何者であるか名乗るべし」
しきりに問うた。
その者が申すには、
「決して申すまいと思っておりましたが、召仕ってくださった御恩は深く、
今は隠そうとは思いません」
その女は、
「私は小田原の鈴木大学の助が妹です。大学は一軍の大将にも申し付けられましたのに、
このように落ちぶれて、先祖を名乗ることは本意ではなかったのです」
と打ち明けた。
皆々痛ましく思い、それより様子をよく見て、目をかけるようになり、
いたわるようになったという。
                                       見聞随筆




850 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/16(月) 14:19:41 ID:VtzHx6gV
また鈴木大学!
結構有名だったんだな~時々名前が出る。

863 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/17(火) 18:43:29 ID:DHLYixSD
>鈴木大学
ひょっとして鈴木重朝か?

875 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/17(火) 23:46:12 ID:J0/klRid
>>863
別人だよ。
鈴木大学はまとめにもいくつか逸話の載ってる北条家臣。
確信は持てないけど諱は成脩(なりはる)だと思う。

877 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/18(水) 01:05:14 ID:Pnk9VYRC
>>875
もう鈴木大学って言うと
家康に弓を圧し折られた人ってイメージしかないな

青木角蔵と、鈴木大学の矢・いい話

2009年02月06日 00:09

323 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 02:14:53 ID:33x2bLgY
※予備知識
 矢種には数矢(大量生産の矢)が主に使われるが、名のある武士に対しては名前入りの高級な矢で射殺すのが礼儀。
 なお誰の手柄かをハッキリさせるために矢には印が刻まれており、射手がわかる。

武田勝頼が北条氏直と駿河で対陣したときの話。
あくる日、お互いの先手同士で小競り合いが起きた。
弓手を物陰に伏せさせては撹乱させ、また功名に逸る若侍が馬を繰り出し、
味方が無勢となれば徒歩のものも騎乗のものも救援に出て、まさに乱戦となった。
そんな中、華麗な技量で次々と敵兵を射殺す相州侍がいた。
武田方の弓の名手、青木角蔵は良敵とばかりに弓矢を番えただの一騎で躍り出て
「甲州が住人、青木角蔵、参る」と大音声で名乗りを上げる。
次の瞬間、二人は同時に矢を弦にさしはさみ、だが角蔵が射る前に敵はひょうと矢を放った。
その矢は角蔵の鎧を射とおし、弓手に深々と突き刺さる。
これでは矢戦はできなぬと馬を返そうとするも、二射目が、角蔵の愛馬の脇腹に突き立った。
角蔵の馬は跳ね回り、振り落とされてしまったが、同輩達が飛び出てきて深手の彼を守りながら陣へ引き返した。
相州勢もその有様を見て今日はこれまでと陣へ戻り、勝鬨をあげた。

と、その時である。
一人の侍が北条の陣へ歩み寄って来るではないか。
その手には弓矢が握られていた。
彼が足を止め、北条の陣へ向かって声を上げた。
「ここへまかりでたる者は先ほど馬上から射落とされちゃった青木角蔵の使者。
 角蔵にささった矢の印から、先ほど角蔵と射落としたものは北条きっての弓の名手、鈴木大学殿と推察いたす。
 戦場に出ては討つも討たれるも武人の本懐、また勝敗は兵家の常なれば負けたとて恥辱にはならぬ。
 ところが、先ほど大学殿が角蔵に放った矢は素焼きの数矢であった。
 目前で名乗りを上げた武士に対して雑兵へ放つような矢を向けるとは勝負を軽んじる行為、甚だ許しがたし。
 しかし本日は朝から戦続きであったため、大学殿の矢は数矢しか残っていなかったに違いない。
 あえて青木角蔵が鈴木大学殿と相見えた証としてこれを贈り進ずる」
青木の名字を書き付けた鏑矢を二筋、射送った。
鈴木大学はこの二筋の矢を手に取ると、
「先駆けの乱戦の中にあって、数矢を使うことは軽賎と言えるでしょうか。
 そもそも遠くの敵に狙いをつけていたらに不意に馳せ来て、いきなり矢を向けられたら矢なんて選んでる間などありません。
 お互いに何時でも矢を射れる状態での突然の勝負だったので、悪く思わないでいただきたい。
 これは私のです」
と、自分の靫(ゆげ、矢入れ)から節を漆で黒く塗った印入りの大雁又の矢を二筋、射送った。




324 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 02:53:40 ID:ToxGc8s6
あーもう、格好良いなぁ。隙が無いよまったく。

325 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 02:56:28 ID:uU3HzoIf
死後に家康に弓を折られる鈴木大学ktkr

331 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 03:12:48 ID:Zwnpadb8
別の意味で鈴木大学も有名になってしまったな・・・

347 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 13:08:16 ID:G/2doOL7
>>323イイハナシデスター
そして鈴木大学の指物は「槍」なんだよなー

双方のやりとりに坂東武者の侠気ってか“義理”や“意地”の感覚がなんとなく伝わるね。

360 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 21:00:50 ID:9Uabn3xW
>>323
関東ってか…漢の宝庫だったんだな・・

しかし、数矢と名前入りの矢って別物だったのか、なるほど

鈴木大学の指物・いい話

2008年12月21日 00:03

424 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/20(土) 20:12:45 ID:N+4RJg9E
秀吉の小田原征伐の時のお話

北条方に、鈴木大学と言う弓の名手がいた。毎日豊臣方の陣に向かって矢を放っていたが、
一矢の無駄もなかったという。

その鈴木大学だが、矢の名人であるのに、何故かその指物には『槍』と一文字、書かれていた。
それが気になったのが、援軍に入っていた大田氏房の家臣、春日左衛門である。
わざわざ鈴木のところに聞きに来た。

「おぬしは弓の名人だというのに、何故指物に、『弓』ではなく、『槍』と書いているのだ?」

「…別にいいでしょ、そんなこと」

「…槍にも、自信があるのか?」

「ええ、まあ。」

「そ、それはどれほどの自信なのだ!?北条家の旗本で一の槍と言う事か!?
それとも関東で一の槍だということか!?」

「関東じゃ計ったことないから、旗本一…、多分…」

そう聞いて春日左衛門、喜んだ

「そうかそうか!家中一ならいたしかたない。よいか、関東一の槍はこの春日左衛門である。
いやしくもこのわしを差し置いて、関東一などと名乗らぬように!わかったか!」

と、機嫌よく帰っていった。

鈴木大学は「変なオッサンだな」と思いながら、また今日も槍の指物をつけて、矢を射るのであった。



425 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/20(土) 20:27:14 ID:a9kBK4Ya
この後家康に弓を折られるわけねw

426 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/20(土) 20:48:29 ID:c5TiiyDU
踏んだり蹴ったりだなwww

427 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/20(土) 23:00:22 ID:MZbka/vq
結局鈴木大学は小田原開城後はどうなったん?

428 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/20(土) 23:05:35 ID:N+4RJg9E
>>427
小田原役の最中に銃撃を受けて戦死

429 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/20(土) 23:38:52 ID:4XQ58GxZ
弓の名手が鉄砲で討ち取られるか…
勇者も時代には勝てないんだな

430 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/21(日) 00:06:47 ID:X4OVLPN/
鈴木大学って名前は悪い話スレでも出ててどんな人物なのか気になってたんだが
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/sengoku/1228253046/306
やっぱり名前の知れた名人だったんだね

431 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/21(日) 00:50:48 ID:/AiBsR7Z
つまり大久保忠隣は新し物好きのミーハーだった…?

432 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/21(日) 12:41:00 ID:SEN342Yb
ようやく鈴木大学が何者か分かったけど
討ち死にしたあげく遺品の弓まで折られるなんて・・・(´;ω;`)ブワッ

434 名前:人間七七四年[] 投稿日:2008/12/21(日) 15:33:13 ID:FwiWxF20
>>432
忠隣たんが氏康の柱を捨てなければ、きっと賞賛されてた…と思う



参照
氏康柱 ~英雄が残した刀傷~・悪い話