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足利義昭、それから

2009年07月09日 00:08

145 名前:日を召そうとした男の生涯 1/2[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 10:27:02 ID:39N90Djn
さて、まとめブログを見ていてふと気づいたこと

足利義昭の話が 一 噺 も 上がっていない?

これは不敬だということで、ここで一つ足利義昭追放後の話でも。

1573年(元亀四年)、足利義昭は槙島城にて織田信長に対し挙兵するが敗北、
追放の憂き目に遭う。足利家の御領所は信長直轄となり、これをもって
室町幕府滅亡とする史書も多いが、実際は毛利家の庇護を受けて
得意のお手紙外交で諸勢力を煽り続けていた。
足利義昭が正式に征夷大将軍を辞職したのは1588年(天正十六年)、なんと
秀吉による九州征伐が済んだあとのこと。それまでは備後鞆の浦でしっかり
幕府は機能していたのである。室町幕府は堺幕府や朽木谷政権など何度か亡命政府化
しているが、この時期までを鞆幕府という史家もある。

さて、この間ずーっと足利義昭と信長は対立を続け、本能寺の変を聞いた時には

義昭>>『ははっワロス、自滅しやがった!!'`,、('∀`)'`,、』

とご満悦であったとされるが、実際はどうも違うらしい。織田信長は備後鞆に
何度も手紙を出し『いい加減変な意地張ってないで洛中に戻って来いよ』と
義昭帰京を促し続けていたという。織田信長はどうやら『足利将軍を追放した』と
いう紛れも無い逆臣の事実を気にしていたようだ。

だが、この申し出に足利義昭、何としても首を振らない。
足利義昭>>『やだやだ、信長側から人質を出さなきゃ余は帰らぬぞ!!』
   〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ 

諦めの悪いことである。また、有名な逸話であるが後に秀吉が
征夷大将軍の位を望み、足利義昭と猶子関係を結びたいと申し出たことが
あったが…代償は国持ち大名という破格の契約ながらも義昭、頑として
首を縦に振らない。

義昭>>『やだやだ、由緒ある源氏の血統を売り渡すだなんて絶対やだ!』
      _, ,_
     (`Д´ ∩ < ヤダヤダ 
     ⊂   (       
       ヽ∩ つ  ジタバタ
         〃〃

結局、足利義昭は槙島に一万石というかろうじて大名格の隠居料を得たが
無駄に幕臣や縁者を雇っていた分、財政事情は火の車であったという。
そこでついた渾名が『貧乏公方』。信長や秀吉の申し出を甘受していれば
貧窮など無縁の存在でいられただろうに。

146 名前:日を召そうとした男の生涯 2/2[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 10:28:51 ID:39N90Djn
そして1597年(慶長二年)、義昭は薨去するが…困ったことに葬儀の喪主をする
者が居ない。子は居るが総て出家済みであるし、前征夷大将軍の喪主が出来る
ような家臣も、前将軍の格式に合う葬儀が出来るお金も無かったという。
一応主従関係であった細川幽斎が葬儀の主催を引き受けたが、葬儀費用までは
出してくれなかったらしく、義昭の側近で鞆にも随行した柳澤元政が
費用捻出に奔走した結果、義昭の葬儀は次の通りとなった。

葬儀費用…銀子二貫匁、御龕(棺桶)銀子二百匁、火葬代三百匁
     供養代金…百二十匁。

葬儀を引き受けた寺院の僧侶いわく、
僧侶>>『なにこのシケた葬儀…本当に征夷大将軍だったのかよケチ臭えなオイ。』

早く言えば現代の貨幣価値で五千万円ほど。米一石で約十万円と換算すれば
随分寂しい話である。ちなみに、かつて自身が右腕と頼みにしていた
槙島昭光は収入が無く居候をしており、棺桶を作る職人は当初指定した
金額では集まってもくれなかったというから、幕府の末も悲惨な話である。

そんな足利義昭の、(征夷大将軍まで勤めたのに境遇が)悪い話。
踏ん切りを間違った意味でも、悪い話。





147 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 10:31:29 ID:SrX84T/Q
>>145ほうー覚慶さんやるじゃない

でも、つまり豊臣幕府成立を阻んだともいえるワケね。
後々考えたら歴史の成り行きに凄まじく影響及ぼしているんだが。


とりあえず鞆の浦再開発はんたーい

150 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 13:41:26 ID:nXyVMjZo
>『なにこのシケた葬儀…本当に征夷大将軍だったのかよケチ臭えなオイ。』

       |ミミ:::l   r‐‐ァ    r‐‐ゥ   _」  三|
        |ミミゝ'   . ̄       ̄   {,,,、 三|
      i´lミ: !   _,,.-_-       .-_、   :i 三|
      |:|ミ::ノ  .,,ィ'  `ュ    ィ"  ヽ,   | :ニ/i`l
      .!ヽ:l   . `'''''"´~ / ::. 弋''-‐.'`   |. ノi !;ノ
       i 'ゞl:::.      ./ ::   .゙‐-    i::l,,i /
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          .,ィ'フ .i ;;'、:: ゙ー-‐′  / .ノ ./    -〒ヽ

151 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 16:01:28 ID:bnXXmgaB
               l;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:`丶、;:;:;:;l
               ,l;ィ'----┴――--、、;:丶、!
            ,ノ7 '"^   ^`'   ,ィ'三ミ、_〉   格式に見合った葬儀の費用が集まらない
───‐─┬┐  {:/, ニ丶  ,r,=-、 ヾ:::::::ミヾ
  ___,,,...-‐''"| |  〃ィ'。`>ソ { ィ'。`'ァ::..  !::::::ミ:l    ただそれだけのことが義昭にとって
 ̄7     | |   l:! `~´/ ,l、  ̄´   ,. }:::::三<
  i      | |.   ll   (、 っ)     : ,l::::シ久'l   恐怖であり、同時に存在の証明でもあった
 .|   .|   | |    l   ,.,__、     ,:' f::/ン ノ/
 |   |   | |   l 、 f{二ミァ ,)    {,ツ>-‐'′
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