60 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 22:40:00 ID:5Pr0laan
折花姫
小山田信茂の一族、小山田行村は、あの有名な百足衆(大百足差物衆)に属する武将であった。
天正十年、ご存知のように小山田信茂は武田勝頼を裏切る。そして織田家への帰順を求めに行った
その留守中、行村は岩殿城代を勤めていた。
そこに、凶報が入る。小山田信茂が、織田の手により処刑させられたと言うのだ。
「織田は必ずここにも攻めてくる」
行村は身内の者をまとめ、大月から逃れ奥津久井へと入った。
しかし長者舎と言う所でついに、織田の追っ手に追いつかれた。
行村には、折花姫という、愛してやまない一人娘があった。
彼は、この姫だけでも逃がそうと、彼女に昔から付いていた爺と姥に後を託し、自らは
姫の内掛けをかぶって敵を引き寄せ、やがて猛烈な矢弾の集中を受け、討ち死にした。
三人はこの間に、逃げる。
が、か弱い姫と老人の足である。追っ手はたちまち、狼のように喰らい付いてくる。
今度は姥が姫のふりをして追っ手を騙し、時間稼ぎをするが、彼女も、たちまち殺された。
そして追っ手は、渓谷を渡ろうとしている爺と姫を見つけると、これを銃撃。その弾のうちの一つが、
爺の背中に当たった。
「姫様、ここからはお一人でお逃げください!」
爺は、自分の身はもはやこれまでと、姫を逃がすと自分はそこに留まり、向かい来る敵と
壮絶に戦い、死んだ。
姫も必死に逃げた。だが、娘の足ではどうしようもなく、ついに追っ手に囲まれた。
彼女は絶望し、その懐剣で喉を突き、息絶えた。
丹沢山麓、神の川周辺では、この姥が死んだとされる場所に「ばば宮」、爺の死んだとされる場所には
「じじ宮」、そして姫の死んだ場所には「姫折宮」と言う祠が建てられ、今も、無念に死んだ姫たちの霊を
弔っている。
相模原は津久井に伝わる、哀しい姫のお話。
61 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 22:43:38 ID:7ELcB+fF
小山田はなぁ・・・正直、同情する気になれん
62 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 22:48:39 ID:yqWEM+Gc
信長は武田を心底憎んでいたか小山田みたいに土壇場で裏切る奴を嫌いだったかどっちかだな。
63 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 23:29:21 ID:CFIbk9WF
信長も武田には一番いやな時に裏切られてるから両方かもね
64 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 23:35:29 ID:C4/Q7qbF
小山田の娘のうち一人は確か
勝頼の妹の松姫が勝頼の娘や盛信の娘と一緒に
助け出して引き取り育ててたよな
65 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 23:42:16 ID:yqWEM+Gc
身内なのに裏切るってのは浅井長政に裏切られた時を思い出したんだろうなぁ。
66 名前:人間七七四年[age] 投稿日:2009/07/06(月) 00:12:15 ID:xDpnInWk
信長に限らず基本的に土壇場で寝返った奴は寝返り先で殺されたり後々悪く言われる事がいる事が多い。
帰り忠といって、事前の内通による寝返りと異なり、信用性が低いため。
例
主君の嫡男手土産に北条氏康に寝返った妻鹿田→処刑
関ヶ原での赤座→寝返った後に切腹
67 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/06(月) 00:23:20 ID:liCFuqJn
赤座は
寝返り→改易→前田家に仕える→溺死
だったような気がするが、まあ、寝返って改易後に死んだ事には変わりないしな。
折花姫
小山田信茂の一族、小山田行村は、あの有名な百足衆(大百足差物衆)に属する武将であった。
天正十年、ご存知のように小山田信茂は武田勝頼を裏切る。そして織田家への帰順を求めに行った
その留守中、行村は岩殿城代を勤めていた。
そこに、凶報が入る。小山田信茂が、織田の手により処刑させられたと言うのだ。
「織田は必ずここにも攻めてくる」
行村は身内の者をまとめ、大月から逃れ奥津久井へと入った。
しかし長者舎と言う所でついに、織田の追っ手に追いつかれた。
行村には、折花姫という、愛してやまない一人娘があった。
彼は、この姫だけでも逃がそうと、彼女に昔から付いていた爺と姥に後を託し、自らは
姫の内掛けをかぶって敵を引き寄せ、やがて猛烈な矢弾の集中を受け、討ち死にした。
三人はこの間に、逃げる。
が、か弱い姫と老人の足である。追っ手はたちまち、狼のように喰らい付いてくる。
今度は姥が姫のふりをして追っ手を騙し、時間稼ぎをするが、彼女も、たちまち殺された。
そして追っ手は、渓谷を渡ろうとしている爺と姫を見つけると、これを銃撃。その弾のうちの一つが、
爺の背中に当たった。
「姫様、ここからはお一人でお逃げください!」
爺は、自分の身はもはやこれまでと、姫を逃がすと自分はそこに留まり、向かい来る敵と
壮絶に戦い、死んだ。
姫も必死に逃げた。だが、娘の足ではどうしようもなく、ついに追っ手に囲まれた。
彼女は絶望し、その懐剣で喉を突き、息絶えた。
丹沢山麓、神の川周辺では、この姥が死んだとされる場所に「ばば宮」、爺の死んだとされる場所には
「じじ宮」、そして姫の死んだ場所には「姫折宮」と言う祠が建てられ、今も、無念に死んだ姫たちの霊を
弔っている。
相模原は津久井に伝わる、哀しい姫のお話。
61 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 22:43:38 ID:7ELcB+fF
小山田はなぁ・・・正直、同情する気になれん
62 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 22:48:39 ID:yqWEM+Gc
信長は武田を心底憎んでいたか小山田みたいに土壇場で裏切る奴を嫌いだったかどっちかだな。
63 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 23:29:21 ID:CFIbk9WF
信長も武田には一番いやな時に裏切られてるから両方かもね
64 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 23:35:29 ID:C4/Q7qbF
小山田の娘のうち一人は確か
勝頼の妹の松姫が勝頼の娘や盛信の娘と一緒に
助け出して引き取り育ててたよな
65 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/05(日) 23:42:16 ID:yqWEM+Gc
身内なのに裏切るってのは浅井長政に裏切られた時を思い出したんだろうなぁ。
66 名前:人間七七四年[age] 投稿日:2009/07/06(月) 00:12:15 ID:xDpnInWk
信長に限らず基本的に土壇場で寝返った奴は寝返り先で殺されたり後々悪く言われる事がいる事が多い。
帰り忠といって、事前の内通による寝返りと異なり、信用性が低いため。
例
主君の嫡男手土産に北条氏康に寝返った妻鹿田→処刑
関ヶ原での赤座→寝返った後に切腹
67 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/06(月) 00:23:20 ID:liCFuqJn
赤座は
寝返り→改易→前田家に仕える→溺死
だったような気がするが、まあ、寝返って改易後に死んだ事には変わりないしな。
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