九戸政実家臣は畠山重勝の娘、於感の悲劇

2009年10月08日 00:23

於感   
146 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/07(水) 00:40:30 ID:qYUJNSNP
九戸政実の家臣の畠山重勝は九戸政実の乱において主君に殉じ死亡した
しかし、妻と娘は従者と共に脱出を果たした
娘の名は‘於感’、当時19歳であったという

脱出を果たした於感達は流れ流れて盛岡に居た
従者の三平と身分違いながら結ばれ、既に子をなしていた
しかし、彼女に悲劇が襲いかかる
夫、三平が事故により両足の自由を失ってしまったのである
家族を養う為に於感は労働者の炊き出しの手伝いを始めた
いうなれば下女である
しかしながら元々武家の娘である、立ち振る舞いは自然と目立っていた
当時於感は28歳であったとされている
その労働者達の責任者に高瀬軍太なる男が居た
軍太は於感を見初め、権力を傘にかなり強引な手段で密通を求めた
そして押し負ける形で於感は軍太に条件を出したのである
「夫を殺してくれたならあなたに嫁ぎましょう」、と
軍太は三平が出掛ける事を突き止め銃を持って待ち構えた
深く着物をかぶって馬にまたがる人影を三平と確信し狙撃、見事に三平をしとめた
…はずだった
しかし、軍太が三平と思った人影は於感であった
既に事切れた於感を前にして軍太は全てを理解した
於感は不義を働く様な女ではなかったのだ
そして…

軍太は逃げなかった
彼は三平に自らの横恋慕を告白し自らの罪を認めた、生殺与奪を委ねたのである
三平は怒りに震えたが命は取らなかった
そして軍太は出家し浄覚と名乗り大泉寺に入った
於感の霊を弔い、その三平達遺族の為に尽くした

数年後、浄覚の枕元に於感が立っていた
浄覚の罪を許し自らは成仏する、と
その証に彼女の墓を叩けばキンキンと鳴るであろうと

現在、盛岡市大泉寺に小石で叩くとキンキンと金属音がする不思議な古い墓がある
そう、於感の墓である


既出ならごめん






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