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中津海次兵衛、その悲劇的な最後

2009年11月15日 00:08

154 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 01:00:26 ID:D4tsbjvi
>>137で見事忠興の能興行の危機を救った中津海次兵衛。
今回は、その中津海の悲劇的な最後について語らねばなるまい。

中津海はその早足、軽業に加え、もう一つ、非常に変わった特技があった。
それは、『魚の丸呑み』である。彼は一尺(約30センチ)ほどの鯉や鮒を、頭から
飲み込むことを得意としていた。ヘビかお前は。

しかし世の中、こんな何の役に立つのかわからない芸を喜ぶ人と言うのは居るもので、
彼の主君、細川忠興も、又そういった類の人であった。

関ヶ原の戦功により、忠興は豊前四十万石を領する事になった。
この入国の祝いの余興に、忠興は中津海にお得意の、鯉の丸呑みショーをやらせる。

「さあ、これを飲み込むのだ!」
「ははっ!」

かぷ。ゴキュ、ゴキュ、ゴキュ、ゴクン。
「おおお~」

一尺余りの鯉が、頭から見る見る飲み込まれる様子に、一座感嘆のざわめき。
この反応に忠興、気を良くしたか、中津海に

「ワンモア、オーケー?」
「イエース!オーケーイ!」

なんと二匹目である。「流石に、あんな大きな鯉が二匹も腹に入らないだろう」
そんなオーディエンスの囁きを他所に、中津海、ノリノリで二匹目の頭を、口に

かぷ。ゴキュ、ゴキュ、ゴキュ、
「おおお」

ゴクン
「おおおおおおおおお!!!ブラヴォー!ブラヴォー!!」

見事飲み込んだ。一同、この珍芸に拍手喝采大盛り上がり。
その時である、忠興がふと、こんな事を言い出した

「次兵衛、お主は頭からばかり飲み込んでるけど、尻尾から飲み込むことって出来ないのか?」
「え?それは…やったことが無いのでなんとも…。」

盲点であった。ここで忠興、「何事も一度は経験しておくべきだ。」などと言い出す。よせばいいのに。
「幸いここに、小ぶりの鯉が一匹残っておる。これで試してみると良かろう。」
「はあ…」

中津海、尾を咥え、
はむっ、ゴキュ、ゴキュ…

小ぶりとはいえ鱗が引っかかって、難しいか?
ゴキュ、ゴキュ、ゴキュ…ゴクン!

飲み込んだ!
「流石は中津海次兵衛!」忠興はじめ細川家中、拍手喝采スタンディングオベーション。

が、その夜、悲劇は起こった

「グハッ!!??」

寝室に居た中津海が突然吐血、明け方にはついに死んでしまった。

「鯉を、さかさまに飲んだことが悪かったのだろう。」その頃の人々は、そう言ったとのことである。




155 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 01:07:11 ID:mvW9fx+z
ワラタ

30cmのドジョウならともかく
30cmのコイをひとのみにできるなんて、どんな喉の構造してるんだよw
人間じゃないだろ

156 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 01:12:06 ID:71FjYrtc
馬を呑み込んだ、ように見せる詐術があるからそういう類いかと思ったけど違うのか

157 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 01:12:36 ID:760GBf1u
ヒデェwww
精神年齢三歳様ヒデェwww

158 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 01:14:05 ID:9V/upSaN
一尺の魚を立て続けに丸呑みして超速棒幅跳びでカッ飛んでくる…
どう見ても化け物

159 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 01:18:51 ID:M7mkB4JE
ガチで飲んでたのかこのビックリ人間はw

161 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 02:35:38 ID:bNQp88SQ
悲劇的な最後?
喜劇的な最後の間違いだろw

162 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 08:15:25 ID:LmkVjqtg
>>154
現代人の俺でも魚は尻尾から行くと骨がささりやすいって知ってるのに
生とかあれこれ刺さるもんあるだろ
どうなってるの…
普段があまりにも変態すぎて当然の心配さえしてもらえなかったのか

163 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 08:46:59 ID:TxLAvAY3
>>154
鯉と聞いて幽斎がアップを始めました。


165 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 10:30:59 ID:uarNiz17
>>154
ネタもネタだけど語り口で吹くw

175 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 23:46:47 ID:0VrfXF3n
>>162を読んで、ようやく自分が>>154を誤解してることに気づいた

魚をしっぽから食ったのであって、自分のケツから魚を食った(いれた)んじゃないんだなあ、と

176 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 23:49:50 ID:D4tsbjvi
>>175
そんな衝撃的な読み違いをされるとは思わなかったw

177 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/14(土) 23:58:10 ID:etc6Pxdj
>>175
貴殿は疲れている。明日は日曜だからゆっくり寝るがよろしかろう。

178 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/15(日) 00:18:52 ID:1KjNpd33
>>175版>>154
三斎「ウホッ! いい食いっぷり…」
中津海「俺は魚類でもかまわないで食っちまう人間なんだぜ」
で、小ぶりの鯉は○○○○な結果に終わると。

179 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/15(日) 01:23:39 ID:owDn/OHU
>>175
それは人前でやるゲイじゃない

180 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/15(日) 01:32:46 ID:XslkBbyg
くそみそ鯉こっく

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中津海次兵衛伝説

2009年11月14日 00:19

137 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/13(金) 15:11:58 ID:UYTLGV5/
中津海次兵衛伝説

細川忠興の家来に、中津海次兵衛と言う者が居た。
この男、元は若狭国大飯郡中津海村の農夫であったが、走力、軽業共に人の及ばぬ技の
持ち主だったため、忠興が扶持したのだという。

さてある時のこと、忠興が宮津城において猿楽(能)を興行することがあった、が、
その当日になって、脇能高砂につかう箕が無いことがわかった。
この能の担当者たちは大変驚き、

「あの箕はたしか田辺城にあった。しかしここから田辺城までは五里(約20キロ)も
離れている。取りに行っても演目の時間には間に合わない。一体どうすれば…」

と、ひとしきり絶望に襲われている中、そこに颯爽と中津海次兵衛が!

「俺に任せろ!」

その場より次兵衛、駆け出した!
「いくら足が速くても、間に合うわけ無いのに…」残った者達、半ば呆れてその姿を見送った。
が、次兵衛、なんと一時(約2時間)ほどで箕を取って帰ってきた!往復40キロを2時間、
現代でも堂々のマラソン世界記録クラスである。

この時次兵衛が帰ってくるのが余りに早いので、人々、これを大いに怪しんだ。
そこでどうしてそんなに早く取ってこれたのかと尋ねると

「なに、ただ走ったのではない。わしは常に槍を持ち、走りながらその柄を地面に突いて
7,8間(12~15メートル)を飛び越えながら行ったのだ。だから早かったのさ」

棒高飛びならぬ棒幅跳びである。これが次兵衛のスピードの秘密であった。
だがそれでピョンピョン飛びながら超スピードで移動するのも逆に猛烈な変態だと
思うのだが、それはまあ置いておこう。

次兵衛の活躍により能の興行は無事、滞りなく行われたのだが、一つ、大きな問題を残した。
それは箕を取りに行った先の田辺城。
この頃、田辺城の内堀は8間ほどの幅だったのだが、箕を取りに来た次兵衛が、面倒だとばかり
これを飛び越えてしまったのだ。

「次兵衛に飛び越えられるという事は、他にも飛び越えられる人間が居るかもしれない!
防衛上心もとない!」

そんな変態はそうそう居ないと思うのだが、ともかく田辺城では緊急に工事をし、
内堀を10間に広げた、とのことである。

城の縄張りにまで影響を与えた、中津海次兵衛の早足、のお話。




138 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/13(金) 15:53:18 ID:vMH1CNOq
つお馬さん

139 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/13(金) 15:54:42 ID:VhZ1ME/+
これはこれで変た…もとい超人が殿様を救ったいい話だと思うのだがw

こんな人が有名じゃないってことは関ヶ原後の
小倉転封にはついて行かなかったんだろか?