後藤勝基の妻

2009年12月29日 00:39

611 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/28(月) 00:52:57 ID:8ml9UIRG

後藤勝基の妻

天正七年4月上旬、宇喜多直家は重臣花房助兵衛・延原弾正に
娘婿で浦上宗景の重臣である後藤勝基が篭る三星城を攻撃させた。
しかし勝基はよく奮戦したため寄せ手は攻めあぐね、一旦兵を引いた。

その後援軍として到着した宇喜多詮家を交え軍議を開き、
城内の様子を知るために長光寺の僧を招き話を聞いた。
その僧は

「城内には安東相馬・難波利介・柳澤太郎兵衛という勇士がございます。
彼らがいる限り城は落ちないでしょう。もし計略をもって彼らを寝返らせることができたら、
落城すること間違いありませぬ。」
と進言した。

そこでその僧に頼み、この三人に内応すれば恩賞望みに任すとの旨を伝えさえたが
安東は納得したが他二名は納得しなかった。

それから四~五日が経ち、人々も安東の変心を察したのか、何となく城中は騒ぎ立ち、
疑心暗鬼となり、結束が弱まってしまった。
勝基は妻を招き

「近頃城内の気風は変わり、士卒の心は和合せず互いに疑心を深めている。
これでは到底篭城を続けることは出来ぬ。余が自害し、城内の者の命を助け城を明け渡そうと思う。」

と語った。
妻はそれを聞き勝基を諌めてこう言った。

「貴方の御覚悟は決死て時宜を得たものとは損じませぬ。
誠に無益の御自害と申せましょう。この期に及び敵に寝返るような武将は尋問して確かめ、
罪状明らかならばこれを殺し、士卒の心を静めたならば篭城を続けること何で困難でありましょう。
ここは私にお任せくださいませ。」

そしてその晩のこと、奥方は頭分の侍に料理を振舞うと称し
安東・難波・柳澤及び長光寺の僧を呼び広間で料理を出し、囲碁等をしているところに
侍女が菓子を持ってきて

「奥方様よりの下されものでございます。」

と安東に渡した。
安東が座を退き、菓子を頂戴しているとき勝基の妻が物陰より
急に現れ、一刀のもとに安東の首を打ち落とした。
しかしこの事を誰にも漏らさず、密かに隠していたので、城内でこの事を知る者は誰一人いなかった。

そして翌朝
大手門外に安東の首が晒されていた。
これを見た敵方に内応をしようとしていた者や変心した者は震え上がり、決心を翻した。
そしてまた心をひとつにした城方は宇喜多の大軍を相手に奮戦したという。

流石宇喜多直家の娘といった感じでしょうか。




613 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/28(月) 01:06:46 ID:pdElsfMA
>>611
でも結局落城して後藤勝基も妻も自害しちゃったんだよな

629 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/28(月) 12:02:57 ID:ODcq0ctN
>>611
さすがに富田信高夫人の従姉妹だけあるなw
(富田信高夫人、関ヶ原戦役で富田信高が敵の武者に組み敷かれて討ち取られかけた時、
突如あらわれて、相手武者を討ち取り、富田信高を救出)



奥様リンク(しかも親戚同士)
富田信高と謎の黒武者の正体・いい話
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雑談・岡山だと…
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