「あなたが落としたのは、この金の斧ですか?」

2010年01月03日 00:07

726 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/02(土) 17:15:00 ID:CKigZtZJ
「あなたが落としたのは、この金の斧ですか?」

秀吉の小田原攻めに参戦した蒲生氏郷は、城方の夜討ちを受け、これを撃退した。
この時、氏郷家臣の佃又右衛門は主君の眼の前で先駆けして槍を振るい、後に氏郷から
褒美をもらった。

褒美を渡しつつ、氏郷は又右衛門に声をかけた。
「お主が日頃の心がけ通り先駆けを果たした事、大儀であった。しかし、少々うろたえていた
ようだな。わしは横で見ていたが、槍の鞘を外さずに突いていたぞ。」
又右衛門は答えた。
「いかにも。まことに夜討ちの勢い厳しく急いで応戦したゆえ、鞘を外したかどうか分からず
戦に及びました。」
又右衛門をじっと見た氏郷は「お主は正直者よ。普通の者は、そうは答えられぬものだ。」
と言って、重ねて又右衛門に褒美を与えた。

のちに、ある男が又右衛門に尋ねた。
「主君の問いにそのまま応じただけで、なぜ褒美までもらったのですか?」
又右衛門は男をジロリと睨み、答えた。
「およそ武士たる者が、夜討ちを受けたからとてうろたえて槍の鞘を外し忘れた、という話が
世間に知られれば、良い物笑いの種よ。
しかし、殿がその目でしかと見たと仰せあるものを否と言い、主君の言に逆らうことなど
わしには出来ぬゆえ、その通りだと答えた。
殿はその辺りをお察しに下さり、わしを『正直者』とお褒めになったのだ。」

正直者・佃又右衛門は、のちにレオン氏郷の影響でキリシタンになり、大坂の陣の後、
明石全登の息子の逃亡を援助、宣教師をかくまう等の行為によって幕府の怒りを買い、
処刑された。



727 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/02(土) 23:07:36 ID:Y/CD8443
よかったね。めんどくさい三河武士じゃなくて。

728 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/01/02(土) 23:15:11 ID:IuSC4vUN
死んだ時は福島正則の家臣?
福島正則も問題ある家臣大勢抱えて大変だな。

729 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/02(土) 23:16:19 ID:LAYLOJQP
>>728
本人もいろいろ問題あるし……

スポンサーサイト