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小姓衆まで裸で御給仕致した

2019年07月28日 16:22

298 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/07/28(日) 15:59:23.97 ID:+FGMiur9
忠秋公(阿部忠秋)は御若年の時には御大酒をなされ、御心安き御客がいらっしゃった時は、
大島の伊達な御衣類に鮫鞘の大御脇差をなされた。

あるいは御謡の後には小歌をなされ、御風呂を振る舞いの時は御上がり場で御酒盛をなさり、
小姓衆まで裸で御給仕致した(御あかり場にて御酒盛小性衆迄[身果]にて御給仕いたし候)

――『石道夜話(石岡道是覚書)』

そんなお洒落さんを茶化したらキレるよなっていう>>266



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悪戯好きの阿部忠秋は

2013年01月04日 19:59

966 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/01/03(木) 16:42:40.97 ID:5WiQ+ghR
阿部忠秋は悪戯好きの面があり、ある時柳営で大久保忠成の弁当をこっそり食べてしまった。
そして素知らぬ顔をして戻し正午を待った。
正午になってめいめい弁当を取り出したがもちろん忠成の弁当は空っぽである。
一同は驚いたが忠成は気にする様子も無く、
「朝食べ過ぎたので別にいいや」と言って淡々としていたが、しばらくして用向きができたと帰ってしまった。
これに忠秋、「してやったり」と大喜び、屋敷に帰って近侍にこの事を語ると、
「さてこそ、それで初めて納得しました」
「先程大久保様がお立ち寄りになり、腹が空いたから湯漬けでも振舞われよ、と仰せられました。
湯漬けだけというわけにもいかず、沢山の料理をさし上げましたが大久保様は全て平らげた上、
供の衆にも振舞われよと仰せられました。
やむなく食事を出したのですが供の衆の食べること食べること、いささか呆れました。
奇怪な事と思いましたが、殿のお話を伺い、これはまさしく先程の仕返しと納得した次第です」
これを聞いた忠秋は「あべこべにかつがれたのう」と笑ったという。





967 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/01/03(木) 21:48:41.97 ID:HQEuFh0X
あべがおおくぼにかつえがられたんです

968 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/01/03(木) 22:56:29.64 ID:pGc6Ni5S
忠秋さんの逸話は良い話でも説教臭くなくて自然体で好きだわ

こんないたずら好きってのはちょっと意外だったけど

阿部忠秋の茶壷

2010年12月22日 00:03

906 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 21:51:58 ID:TO1loJjJ
阿部豊後守忠秋が名物の茶壷を手に入れ、これに見合った箱など作らせるため、細工職人を呼んだ。

ところが、職人が懸命に木材を組んでいるスキに、一緒について来た職人の子供が茶壷で遊び出しており、
そのうち壷の口に突っ込んだ手が抜けなくなってしまい、オマケに忠秋の近習たちに見つかった。

「殿様の大事な壷に、なにをしておる!?早く抜かんか!」
「それが、どうしても抜けないんで!」
「ならば止むを得ぬ。その子の手を切り落とすか。」
「そんな!お、お願いします、どうかお助けくだせぇっ!」

父親と近習の剣幕に、とうとう子供は泣き出してしまい、泣き声を聞きつけて忠秋もやって来てしまった。
騒ぎの原因を聞いた忠秋は、
「なにをいつまでも愚かな事をしておる。早う、こうせぬか。」

と言って脇差に手を伸ばすと、その柄頭を茶壷に叩きつけた。壷は打ち砕かれ、子供の手は抜けた。
すぐさま職人は忠秋の前に土下座し、感謝した。

「大切な壷を割ってまで倅を救っていただき、まことに有難うごぜぇます。この罪は、あっしが受けます!
どうかどうか、倅だけはお助けを・・・」

「何の罪だ?」土下座したままの職人を横目に、訳が分からない、という顔をして忠秋は去った。


職人は、泣いた。




907 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 22:48:24 ID:M5yl7yy3
俺も泣いた

908 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 22:50:25 ID:P1VmSyrn
俺も泣いた
潔さにまったく感服だ

909 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 23:02:48 ID:r7VS/C1n
これは文句なく良い話

910 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 23:03:17 ID:mvhlA8n1
これぞいい話

この茶壷は修復されて名前伝わったりしてないのかな

911 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 23:13:56 ID:arsXuBo8
あれこれ言わずただ一言だけ言って去るのがまた格好良いな

912 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 23:21:58 ID:cUmdBwFm
阿部△

913 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 23:44:27 ID:M5yl7yy3
>>912
            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ     
             ト.i   ,__''_  !
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
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  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
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919 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 18:16:00 ID:tUWAV86S
割らなくても手なんて普通に抜けるだろ・・・

920 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 18:34:50 ID:PPNL95xc
>>919
物にもよるが、茶壷の口はかなり狭いぞ。
後、入れ物の口は入れるより出す方が難しい。徒然草の仁和寺の和尚の話然り。

921 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/12/21(火) 18:41:24 ID:eOqZj02M
良い茶壷だとこんな感じ。たしかにうっかり手を入れると抜けなくなる事もありそう

万休院茶壷 京丹後市指定文化財
http://www.city.kyotango.kyoto.jp/kyoiku/bunka/shiryokan/digitalmuseum/data/images/c36-01_1.jpg

922 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 18:42:20 ID:awmvwei9
指輪が抜けなくなる事もよくあるでな。

923 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 18:45:00 ID:Clonsq4H
一瞬「茶壷の中身を掴んでおるのであろう。」って感じの知恵話が来るかと思った。
度量が広い忠秋がかっこいい。

924 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 18:45:50 ID:vTt+wDc4
指輪が抜けなくなったら消防署にな。

925 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 18:46:50 ID:H5JTVFtj
一方ブラックジャックは腕を切った後、再びつなげた

926 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/12/21(火) 18:50:57 ID:eOqZj02M
そういえば茶壷で思い出したが、童謡の「ずいずいずっころばし」は
将軍に新茶を献上する御茶壷行列が来たら粗相の無いよう家の中に入るように、って内容だそうで。


927 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 19:16:46 ID:UmyveuxH
壺の中でこぶしを握ってたから抜けなかっただけだったりしてw

928 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 20:29:01 ID:JKOUaWki
なんか小泉八雲のk猥談みたいだな>914

930 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 21:16:49 ID:hvw+D8Wq
ゲヒなら金を流し込んで修理して高く売りつける
三歳なら…

931 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 23:05:43 ID:3emiZKE1
指輪はリングカッターで切ると後の修理がラク ・・・はともかく
>>919
圧迫されてると浮腫んで本気で抜けなくなる

阿部忠秋、転属命令を拒否する僧に

2010年02月26日 00:07

193 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/25(木) 19:15:45 ID:FCValMqL
阿部忠秋のエピソード
ある寺の僧侶が他国の寺へ転属する様命令を受けた。ところがこの僧侶、どういう訳か頑として
この命を聞き入れなかった。そこで忠秋は松平信綱と共に説得に向かった。
最初に信綱が僧侶に理路整然と僧侶に転属の理由を述べ説得したが・・・
僧侶「信綱様の申される事、一々最もだと思います。」
信綱「おお、では転属の件、受けて頂けますな?」
僧侶「だが断る!拙僧の最も好きな事の一つは理路整然と理由を話せば納得するだろうと思っている者に
  「否」と断る事です。どうしてもと申されるなら他の方を転属させればよろしいでしょう。」とかえって反発してしまった。

今度は忠秋が説得を試みた。
忠秋「「誰だ」って聞かれる前に自己紹介しますが私はおせっかい焼きの阿部忠秋!同僚の信綱殿が心配で付いて来た。
   僧侶殿、どうしても他の寺へ行きたくありませんか?」
僧侶「たとえこの事でお咎めを受ける事になろうとも、ここから離れる気はありません。」
忠秋「では咎めとして御坊には転属を申し付ける!これなら文句はありますまい。」と忠秋がいったとたん、僧侶は笑いながら
僧侶「これは一本取られましたな。知恵伊豆様(信綱)より豊後様(忠秋)の方が上手ですね(知恵がある)。
私もクールに去るとしましょう。」
と話を受け入れたという。上手く相手の揚げ足をとった忠秋のいい話。




194 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 19:37:26 ID:wFCamCAf
俺が信綱なら、このクソ坊主を叩き斬ってやりたいw

196 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 20:55:13 ID:3lmPwJE/
>>193
文章の感じからして忠秋が僧侶に向かって「コイツはくせぇー!」とかやるのかと思ったが、
さすがにそんなことはなかった

197 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 21:06:46 ID:jo1znmYw
理由が分からないからどうしてもただのへそ曲がり坊主にしか読めない。
禿頭に落書きしてやりてえw

198 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 21:14:36 ID:jTGTU1Cq
こういうの好きそうなのってやっぱ禅僧かなぁ

阿部忠秋は捨て子を

2010年02月12日 00:06

792 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/10(水) 22:52:54 ID:DnDf0wDL
寛永の遺老の一人、阿部忠秋は毎年数十人の捨て子を養育していた。
このことはたちまち江戸中に知れ渡り、阿部忠秋の屋敷前や通勤経路には、捨て子をする人が増えた。

捨て子を見つけるとすぐに抱き上げる忠秋に、家臣が
「殿、際限がございませぬ。」と制止すると、
「捨てたくて子を捨てる親はいないのだから、捨て子がいるということは、われらの政治がいたらなかったということ。
だからこそ、子を育てることで穴埋めをしたい。」と言い、
「しかし、金が掛かります。」と家臣が食い下がると、
「遊興を控えて浮かせた金で養育しておる。そなたらに迷惑をかけてはおらん。」と答えたという。

成長した子は、男の子は家臣とし、女の子は嫁ぎ先を見つけてやったという。




793 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 23:01:30 ID:lDiZ8BLW
現代で言う赤ちゃんポストか……

794 名前:人間七七四年[age] 投稿日:2010/02/10(水) 23:15:54 ID:pfCbXhQ1
>>792
>男の子は家臣とし

自分のシンパを安く増やしてない?

795 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 23:16:40 ID:OcFb0rvu
>>792

生類憐みの令が徹底される頃まで、
一切良心の仮借なく、自分の子供を殺したり捨てたりする世の中だったんだよな。

796 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 00:23:20 ID:ff2dhh6t
えらい豪勢な殿様だな。
足軽、中間には困らんのか・・

阿部豊後に尋ねよ

2010年02月12日 00:04

797 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/11(木) 00:41:38 ID:RPBpHrJO
夜譚随芼より、阿部忠秋のエピソード 
徳川家光が櫓に登って小姓たちに「ここから飛び降りた者には褒美を取らせる」と言った。
小姓たちがそんな家光のムチャ振りに困っていると、家光は不機嫌になり
「阿部豊後(忠秋)ならばどうするか尋ねよ」と叱った。
そこで小姓達は忠秋に相談した。すると忠秋は「再び上様がそのように申されたときは、
傘をさせば安心して飛んでご覧に入れますと返答せよ。
戯れのお言葉には当意即妙に答えるのがお側につくものの心得という物だ」と教えた。
後日、家光から同じように櫓の上から飛び降りろと言われた者が、
忠秋から教わった通りに答えると家光はたちまち上機嫌になったという。

ここで質問なのですが、忠秋の「傘をさせば安心して飛び降りる」というのはどういう意味なのでしょうか?
分かる方がいましたら教えていただきたいです。




798 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 00:50:10 ID:CueyNjUv
空気抵抗でゆっくり降りられるからw
江戸のメリーポピンズですな

799 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 01:00:50 ID:T7Aho1e6
えらい人が調子乗ってボケたときに、
マジになって畏まられたら興ざめだもんな

800 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/11(木) 02:13:30 ID:r53KIJ31
戦国の世なら普通に飛び降りるのにな

801 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 02:22:48 ID:9y+7iYEH
国親さんとかな


802 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 02:22:52 ID:s+HqUkQC
飛び降りた後で、主君に対してお前は飛べないんだろwとか言っちゃう。

803 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 02:34:13 ID:h207FjSw
飛び降りたらクビになるけどな

804 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 04:50:55 ID:RF3qBP/b
傘って人が人を支えてる字に見えないか?
その辺に何かのヒントが・・・・
尤も、昔はどう書いたのかは知らないがw

805 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 08:05:38 ID:vVcHOmSf
褒美といっても何をくれるかわかたんからな。大名にしてやると言えば一人くらいは飛び降りたかも。

薩摩じゃ飛び降りは子供の遊びなんだっけか。

806 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 08:14:29 ID:C1eGNjUF
>>804
傘の人の部分って首を表しているんだぜ…
とか言ったら途端にホラー

807 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 09:36:49 ID:Il6QoA/f
>>802
黒田さんちにありそうな展開だw

808 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 09:37:32 ID:rASkYBly
頼房で、そういうエピソードがあったような。「天下をくれるなら、天守閣から飛び降りてみせる」

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阿部忠秋と松平信綱

2010年02月07日 00:11

681 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/06(土) 21:08:53 ID:tOBav2L1
阿部忠秋と松平信綱は、共に幼少のときから家光に仕え、幕府の体制作りに尽力し、家光亡き後は、
寛永の遺老として重きをなした人物である。
二人の仲はよかったが、性格は正反対であった。

ある日、家光がお供のもの(上記二人を含む。)と共に、鳥撃ちに出かけたときのこと。
鳥はたくさん見つけたが、飛び立たせるための石が近くにまったくなかった。
鳥が飛ばないと撃つこともできない。いらつく家光。途方にくれるお供の者たち。
すると、そこで進み出たのが知恵者(というより逸話見る限り頓智といったほうがいいかもしれない)松平信綱である。
「おまかせください。」

信綱は、近くを通りかかったシジミ売りからシジミを徴収すると、石の代わりにシジミを鳥に投げつける。
びっくりした鳥はあわてて飛び立ち、家光の銃の餌食に。
思わぬ大漁に家光は大いに満足。信綱もお褒めの言葉を賜った。
ここまでは信綱のいい話。

さて、鳥撃ちを終えた一行が帰ろうとするとき、阿部忠秋は、シジミ売りを呼び止め、代金を支払った。
信綱が、シジミ売りも将軍の役に立てたのだから代金は払わずともよかろうにというと、忠秋は、
「シジミ売りも生活があるんだし、将軍一行だからこそ、こういうことはきちんとしなければいけない。」と逆に説教した。
庶民への配慮を欠かさない、忠秋のいい話。

でも、信綱にしてみれば、
「将軍にシジミを献上したといえばいい宣伝効果になるんだから、わざわざ金払わなくてもいいじゃないか。」
と考えていたかもしれない。



阿部忠秋、たしなめる

2010年01月27日 00:03

327 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 20:30:37 ID:vzSSh4Bk
ある時、松平信綱が阿部忠秋に
「聞いて下さいよ阿部殿。私は部下の○○に騙されたのです」
と非常に迷惑そうに言った。

すると忠秋は
「失礼ながら伊豆殿、それはあなたの考え方が間違っています。
武士が嘘を言うものですか。ましてあなたのような重職の方を
騙すわけがないでしょう。

筋の通った内容のある話であれば何度騙されたってよいでは
ありませんか。それをまるで後悔されているかのように仰るのは
いかがなものでしょう。

そんな考え方で部下の申すことを疑うようになられては不都合です。
よいことであれば何度でも騙されるようになさいませ」

と言った。信綱はこの忠告を真摯に受けとめたという。
年下にたしなめられる知恵伊豆であった。




328 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 21:05:31 ID:FSSijQuY
そういえば、
武士は嘘をつかないって概念はいつごろ生まれたんだろう?
平家物語や太平記でも、武士が虚言やだまし討ちで相手を討ち取る話は
賞賛されてこそすれ、一切非難されてないんだよね。
戦国時代はもとより。
鮭様が、「味方をだましてはならない」という掟を作ったのが、非常に珍しかったくらいだ。

戦国→江戸の転換期に一般化したのは間違いのないところだけど。

330 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 23:22:44 ID:Q3k/ipMn
>>328
敵はともかく味方はだましちゃ駄目だろjk

331 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 23:27:19 ID:T9TFClDB
>>330
だが「敵を騙すならまず味方から」という言葉もあるからな
そういえばこの言葉の成立は何時だろう

332 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 23:28:02 ID:cEp2+t41
武士の嘘を武略といい、坊主の嘘を方便という。
こんな決まり文句もあるし、別に必要なら嘘はついてたと思うよ。


333 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 23:38:27 ID:4BZ312JO
家臣が主君のためを思ってつく嘘なら細かいこと言わずに気持ちよく騙されてやればいいんだ
みたいなことは黒田如水も言ってた気がする

334 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 23:45:32 ID:2ysfVbtj
嘘つかないのはインディアンだけ

335 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 23:49:15 ID:mxV1MkKW
下半身もですがw

336 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/26(火) 23:55:26 ID:FSSijQuY
>>330
それは近代軍隊が入った後の感覚だよ。

武士は自分の功名と、家の存続のためだけに戦ってるのだから
盗み首に代表される手柄の横取りはしょっちゅう。
先陣争いでは味方だますし。