985 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/26(火) 20:10:27.63 ID:v2CYyG+/
【家来常々召仕様之事】(けらい、つねづねめしつかいようのこと)
十一 家来には先ず情けをかけ、諸事失敗が有っても見逃すことが肝要である。その結果として
大それたことが有った時は、自分の不運とすべきである。
処罰をする時は理非をもってすべきだ。しかし助けても良い理由があれば、その点について
よく考えよ。切るのは遅くても良いのだ。
十三 人の中傷を聞くべきではない。横目(監視)は災いのもとである。例え告げ口をいう人がいても、
それをいう人と言われる人との間では常のように接し、何事も聞かなかったように振る舞うべきである。
十四 召し使うものに良い者も悪い者も無い。それぞれの得意な面を見出し、それぞれ適した場所に使えば
人に屑は無いのだ。であるのに、出来無い事を申し付けるから埒が明かず、結局腹を立てるのである。
これは主人に人を見る目が無いからなのだ。
十五 家来と言っても、異なる意見があるなら詳しく聞くべきだ。世間の評判を聞くことと同じである。
よく聞き届け、自身で考えて、的確なところは用い、そうでない所は捨てればいい。
主人によっては、家来が異見を言うのを推参であると機嫌を悪くする者がある。
これは天下一の悪人である。
本当に主人のためにならない者は陰で指をさして他の家来に語る者である。このような事は
自分自身にとっても家来にとっても不本意な状況である。
常に情け深い主人は家来の名を言い立てず、他の家来は、主人の作法のことを尋ねられても
語らない。主人の心持ちが肝要なのである。
十七 すべて人間たるもの、上下ともに心正しくし律儀にして、一言半句も嘘を言うべきではなく、
人を疑ってもならない。
ただし、世間話などには嘘が混じっていても構わないが、これも、人の害になることは言うべきではない。
二十二 主人に物を見る目が無いというのは必ず災いが多い。よく奉公する者に気が付かず、当座のへつらいに
喜んで録を与え親しむような事をするから、良き奉公人は気を変え暇を取るのだ。これは主人が
悪いからである。当座にへつらうような者は下劣な者である。
(高山公遺訓ニ百ヶ条)
藤堂高虎の遺訓より、家来の召し使い方についていくつか
987 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/26(火) 23:22:02.54 ID:I+zFuU/G
>>985
家康と気が合うのも判るような気がする。
989 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/27(水) 07:20:38.42 ID:+jAUqd1W
>>985 戦国の転職王・藤堂高虎が言うのだから、
要するに、藤堂高虎が上司を次々に変えたのは、上司が悪いから
と本人は言いたいわけだな。
おっと、悪口を言ってしまった。
990 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/27(水) 07:24:05.73 ID:+jAUqd1W
>>985はカーネギーの「人を動かす」という名著の内容と
似ているものがある。
部下を動かすときの心得は、悪口を言わないとか、名前を馬鹿にしないとか(自分の名とは誇り高い
ものである)、○○してはいけない、というのがいくつも列記されていて実現は難しいけどな。
と、また悪口を言う俺は人使いが全然できない。
991 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/27(水) 13:39:33.08 ID:dJYVM1fJ
>>985
現代でも充分通用するなぁ。
【家来常々召仕様之事】(けらい、つねづねめしつかいようのこと)
十一 家来には先ず情けをかけ、諸事失敗が有っても見逃すことが肝要である。その結果として
大それたことが有った時は、自分の不運とすべきである。
処罰をする時は理非をもってすべきだ。しかし助けても良い理由があれば、その点について
よく考えよ。切るのは遅くても良いのだ。
十三 人の中傷を聞くべきではない。横目(監視)は災いのもとである。例え告げ口をいう人がいても、
それをいう人と言われる人との間では常のように接し、何事も聞かなかったように振る舞うべきである。
十四 召し使うものに良い者も悪い者も無い。それぞれの得意な面を見出し、それぞれ適した場所に使えば
人に屑は無いのだ。であるのに、出来無い事を申し付けるから埒が明かず、結局腹を立てるのである。
これは主人に人を見る目が無いからなのだ。
十五 家来と言っても、異なる意見があるなら詳しく聞くべきだ。世間の評判を聞くことと同じである。
よく聞き届け、自身で考えて、的確なところは用い、そうでない所は捨てればいい。
主人によっては、家来が異見を言うのを推参であると機嫌を悪くする者がある。
これは天下一の悪人である。
本当に主人のためにならない者は陰で指をさして他の家来に語る者である。このような事は
自分自身にとっても家来にとっても不本意な状況である。
常に情け深い主人は家来の名を言い立てず、他の家来は、主人の作法のことを尋ねられても
語らない。主人の心持ちが肝要なのである。
十七 すべて人間たるもの、上下ともに心正しくし律儀にして、一言半句も嘘を言うべきではなく、
人を疑ってもならない。
ただし、世間話などには嘘が混じっていても構わないが、これも、人の害になることは言うべきではない。
二十二 主人に物を見る目が無いというのは必ず災いが多い。よく奉公する者に気が付かず、当座のへつらいに
喜んで録を与え親しむような事をするから、良き奉公人は気を変え暇を取るのだ。これは主人が
悪いからである。当座にへつらうような者は下劣な者である。
(高山公遺訓ニ百ヶ条)
藤堂高虎の遺訓より、家来の召し使い方についていくつか
987 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/26(火) 23:22:02.54 ID:I+zFuU/G
>>985
家康と気が合うのも判るような気がする。
989 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/27(水) 07:20:38.42 ID:+jAUqd1W
>>985 戦国の転職王・藤堂高虎が言うのだから、
要するに、藤堂高虎が上司を次々に変えたのは、上司が悪いから
と本人は言いたいわけだな。
おっと、悪口を言ってしまった。
990 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/27(水) 07:24:05.73 ID:+jAUqd1W
>>985はカーネギーの「人を動かす」という名著の内容と
似ているものがある。
部下を動かすときの心得は、悪口を言わないとか、名前を馬鹿にしないとか(自分の名とは誇り高い
ものである)、○○してはいけない、というのがいくつも列記されていて実現は難しいけどな。
と、また悪口を言う俺は人使いが全然できない。
991 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/07/27(水) 13:39:33.08 ID:dJYVM1fJ
>>985
現代でも充分通用するなぁ。