最上家、光姫伝説・悪い話

2009年02月07日 00:10

光姫   
540 名前:光姫伝説その1[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 23:18:46 ID:MPlz5ELF
光姫伝説

鮭様こと最上義光は最上氏第十二代当主だが、
かなり時間は遡って最上氏第五代当主頼宗公(鮭様の直接の先祖ではない)の時代のお話。
頼宗公には光姫という美しい姫君がいた。
輝くように美しいことから光姫と名づけられたといわれ、その噂は各地に広まり姫との結婚を望む大名が数多くいたそうだ。
そんな中で、姫の父頼宗公は都の五条に住む右衛門佐頼氏という公達を婿養子として姫と結婚してもらうことを決めた。
この婚儀に納得出来ない者がいた。最上鮭川の領主・横川大膳国景である。
姫と結婚させてくれと頼宗公に幾度もお願いしていたのだが聞き入れられず、姫は都人と結婚することとなった。
これに激怒した横川大膳は「ワシの願いを聞き入れずに軟弱な都人と結婚させるとは片腹痛し!力ずくでも姫を奪ってみせようぞ!」
と姫の略奪を決意した。

光姫誘拐大作戦その1
頼氏夫妻が平清水の大日如来に参詣する日に作戦は実行された。
花見の客などで混雑する中、大膳一味は茶店の者や大黒舞などに変装して姫に近づき誘拐しようとする。
しかし護衛の者に気付かれて乱戦となり誘拐は失敗する。その乱戦に巻き込まれた姫の夫の頼氏は負傷してしまう。

光姫誘拐大作戦その2
先の誘拐騒動で負傷した頼氏は養生のために光姫を連れて高湯に湯治に行った。
大膳はこれは好機と見て、最上氏の重臣山井弾正と姫の召使・小笹を買収し、
その手引きによって高湯からの帰路を襲った。
しかし安養寺の尼僧、安養比丘尼(姫の乳母の姉)が頼氏夫妻襲撃の情報を掴んで夫妻に警告したため
逆襲されて大善以下、襲撃計画に加担した一味は全て捕縛されることとなった。

541 名前:光姫伝説その2[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 23:19:16 ID:MPlz5ELF
>>540の続き
最上氏執権の氏家重政は横川大膳らを処罰すべしと当然の主張をした。
だが頼宗公は昔からの知人である大膳を罰するのは憐れだと思い助命してやろうと考えた。
しかし大膳に同情する者は重臣たちにはおらず、結局大膳は打ち首ということとなった。
これにて一件落着だと誰もが思った。

しかしこの騒動は純心な光姫の心に大きくて暗い影を落としたのだ…
夜な夜な城中に大膳の亡霊が現れて姫を大いに悩ませた。
自業自得で自滅した大膳は逆恨みで姫を悩ませ成仏しようとしない。
遂には精神的ショックで姫は出家して、父と夫を捨てて観世音の霊場を巡礼すると言い出した。
これに驚いた乳母の信夫らは出家を思いとどまらせようとするが恐怖で苦しむ姫の決意は揺るがない。
信夫は姉の安養比丘尼に相談したがどうにもならず、姫の決意はやはり揺るがなかった。
諦めた信夫と安養比丘尼は姫一人では不安だからと姫の巡礼に同行することにした。

道中で父と夫を思い涙する姫は信夫と安養比丘尼に励まされ辛い旅路を進んでいく。
そして遂に目的地に着いた。
最上川のほとり、亡き横川大膳のかつての領地である。
姫は、彼方にかすむ城跡を眺め、ひざまずいて瞑目するのであった。何の因果か、一は城を犠牲にして恋に身を滅ぼし、
一は父や夫を捨てて、仏門に帰依する。合掌する姫の胸中に去来する感慨はいかなるものであったろうか。

旅の目的を果たした光姫であるが出家した以上はお城に戻るわけにはいかない。
そして姫の父頼宗公にかつて仕えていて今では豪農となった菊地式部なる人物が
安養比丘尼とは昔からの顔馴染みという事もあり姫たち三人の世話をする事となった。
そして姫は旅の最中に妊娠が発覚していたのだが、菊地夫妻の手厚い世話のもと無事に出産することが出来た。
観音霊場一番の名にちなんで「若松君」と名づけられた若君は本来ならば最上家第六代当主になるはずであったのだが、
姫が出家した以上は世間に出すわけにはいかない。
泣く泣く菊地夫婦の倅である小太郎の子供だとして権三郎という夫婦者に里子にしたのである。

時は流れて8年後、姫の行方が依然として不明である最上家では姫の夫である頼氏が病で急死してしまう。
世継ぎのいなくなった頼宗公は憂鬱な日々を送る。
そんな中、姫らしき人物がとある山寺にいるという噂が流れてきた。
最上家執権氏家刑部の息子である荒王重虎もこの噂を耳にする。
過去に何度もこのような噂に騙されていた重虎はこの噂に疑問を抱いたが、それでも万が一と望みを抱いて山寺に向かった。
しかし里の者は姫の所在を尋ねる重虎に口を閉ざして所在を喋ろうとしない。
意気消沈として帰途につく重虎はその道中で茶店に立ち寄る。
そこで重虎は一人の子供に目が釘付けとなった。
その子供は百姓の子供とは違って高貴な顔立ちをしており、しかも行方知れずの光姫にそっくりだったのだ。
そしてこの子供の親という権三郎と会った重虎は激しく問いただして、この子供が光姫の子供であると判明したのだ。
急ぎ主君の頼宗公に報告し、これを喜んだ頼宗公によって若松君、姫や乳母たちを迎えにやった。
古文書は迎えの一行の華やかさを書き記している。
こうして迎え入れられた若松君が最上氏第六代当主となる義春公であったという。

一方的にストーキングされ誘拐されそうになって自業自得で死んだ男。
死後もストーキングをやめなかったばかりに、最愛の父と夫を捨ててストーカーを成仏させる為の旅に出た姫様の
可哀相なお話でした。

ちなみに最上義光歴史館HPによればこの逸話は史実ではなく光姫も架空の人物だそうです。
あと、義春は頼宗の孫ではなく弟っぽいです。



546 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 23:39:59 ID:13RG9Smh
>>541
清姫安珍伝説思い出した

548 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 23:50:08 ID:Bg2kqtaL
つーか戦国なのか?

552 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 23:56:56 ID:MPlz5ELF
>>548
光姫伝説は時代的に戦国時代の直前の時代っぽい。
今までも戦国時代以外の時代の逸話が結構あげられているし、
ある程度はOKじゃなかったっけか?

557 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 00:12:26 ID:/lc7IpG+
>>541ストーカーした挙句に死ぬって…

563 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 00:27:59 ID:hscWy0OR
>>540>>541
姫も可哀相だけど逆恨みで怪我させられたり
嫁が発狂して出奔して再会できないまま寂しく若死にした夫も不憫だな…
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