167 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/05/02(木) 18:18:59.52 ID:m+xnMj9D
佐々成政は八千の兵を率いて前田家の侍大将・奥村助右衛門永福が守る能登末森城を囲み、
成政は本陣をもって後巻を抑え、厳しく攻めた。成政は「この城さえ破れば能登一国は即座に
打ち従うことだろう。後巻のないうちに乗っ取れ!」と命じた。
末森城はわずか二、三百ばかりの士卒で敵を防いでおり、永福は「これほど強く攻められては、
もはやこれまでだ。自害しよう…」と悲観的であった。
しかし、その妻は小袖を掻き取り、鉢巻をして刀を横たえ、鹿をたくさん煮て下女に持たせ、
塀内の人々に自ら配り食べさせていた。
そして「昔、楠とかいう大将は日本国を敵にして籠城したと聞きます。
明日は金沢より後詰のあることでしょう。ただ、一夜を防ぎなさい」と励まし廻っていた。
これについて永福は「今日の振る舞いは男子よりもすぐれている」と言った。
――『責而者草』
169 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/05/02(木) 21:47:00.01 ID:xLl5yIBO
末森城では、鹿の養殖でもしていたのだろうか。
170 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 08:57:08.53 ID:ZVfYmyJK
以外に数がいるし増えやすいのが鹿なので山に入れば豊富にとれたのかも
佐々成政は八千の兵を率いて前田家の侍大将・奥村助右衛門永福が守る能登末森城を囲み、
成政は本陣をもって後巻を抑え、厳しく攻めた。成政は「この城さえ破れば能登一国は即座に
打ち従うことだろう。後巻のないうちに乗っ取れ!」と命じた。
末森城はわずか二、三百ばかりの士卒で敵を防いでおり、永福は「これほど強く攻められては、
もはやこれまでだ。自害しよう…」と悲観的であった。
しかし、その妻は小袖を掻き取り、鉢巻をして刀を横たえ、鹿をたくさん煮て下女に持たせ、
塀内の人々に自ら配り食べさせていた。
そして「昔、楠とかいう大将は日本国を敵にして籠城したと聞きます。
明日は金沢より後詰のあることでしょう。ただ、一夜を防ぎなさい」と励まし廻っていた。
これについて永福は「今日の振る舞いは男子よりもすぐれている」と言った。
――『責而者草』
169 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/05/02(木) 21:47:00.01 ID:xLl5yIBO
末森城では、鹿の養殖でもしていたのだろうか。
170 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 08:57:08.53 ID:ZVfYmyJK
以外に数がいるし増えやすいのが鹿なので山に入れば豊富にとれたのかも
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