268 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/06/06(土) 15:41:35.81 ID:xGKKOjc3
(桶狭間の戦いの頃、丸根砦の戦いの時)
一、この日、丸根城の守将・佐久間大学盛重より清州へ注進したことには、明日今川の
大軍が押し寄せるとの報告だった。「猛勢を引き受けて籠ることのできる要害では
ありません。切り出て死を遂げます」との旨を伝えた。
一、ある曰く、戦いの前に佐久間大学は諸士に向かって「当城はわずか騎士4百。今川
のその兵が急に攻めて来れば、たちまち落ちることであろう。各々は速やかに去る
がよい。我一人ここに死すべし」と、言った。
すると隊頭の服部玄蕃に義を励まされ、渡辺大蔵、大田右近、早川大膳、原田隠岐
みなが主将とともに死を遂げんと誓い、いささかもその情を動かさず、この日、骸
を城外に晒した。
大学の娘は後に同苗玄蕃允盛政に嫁がしめ、彼の死後に新庄越前守直好の妻となる。
(実際は直頼)
――『武徳編年集成』
(桶狭間の戦いの頃、丸根砦の戦いの時)
一、この日、丸根城の守将・佐久間大学盛重より清州へ注進したことには、明日今川の
大軍が押し寄せるとの報告だった。「猛勢を引き受けて籠ることのできる要害では
ありません。切り出て死を遂げます」との旨を伝えた。
一、ある曰く、戦いの前に佐久間大学は諸士に向かって「当城はわずか騎士4百。今川
のその兵が急に攻めて来れば、たちまち落ちることであろう。各々は速やかに去る
がよい。我一人ここに死すべし」と、言った。
すると隊頭の服部玄蕃に義を励まされ、渡辺大蔵、大田右近、早川大膳、原田隠岐
みなが主将とともに死を遂げんと誓い、いささかもその情を動かさず、この日、骸
を城外に晒した。
大学の娘は後に同苗玄蕃允盛政に嫁がしめ、彼の死後に新庄越前守直好の妻となる。
(実際は直頼)
――『武徳編年集成』
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