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明石左京亮登高とその妻、そして藤井宮内少輔・悪い話

2008年12月06日 00:00

57 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 16:46:40 ID:wKEAWBhZ
どろどろしたお話でも

朝鮮役が始まったころ

秀吉の家臣に、明石左京亮登高(なりたか)という侍がいた。彼も秀吉に付き従い
肥前名護屋に赴き、朝鮮へと渡海する事になった。

さて、この登高には、藤井宮内少輔という友人がいた。この藤井は宮中に仕える、
いわゆる宮侍であり、無論、朝鮮役にも参加することはなかった。そこで登高は
彼に、留守中の京の家の事をよく頼んだ。そこで藤井は登高の屋敷に、何事かにつけ
顔を出し、登高の家臣たちとも心安くなった。

さて、この登高には、若い妻がいた。夫のいない家の寂しさを慰めに度々足を運んでくれ、
また、美男でもある藤井に、この妻は徐々に心引かれていった。
藤井もそれを心憎からず思い、ついに、不義の関係となった。

朝鮮に渡った登高からは、2年の間便りもなく、「きっと向こうで討ち死にしてしまったのだ」と
言っていた。が、その年、明との間に和議がなり、秀吉も名護屋の陣を引き払い、大阪に
凱旋した。

登高も、無事帰って来た。

二人は「これはどういうことだ」と慌てたが、とにかく登高の前で、そ知らぬ風に装っていた。

ところで、登高の家に、小さいという女がいた。この女、元は藤井の妻の下女として、この家に
入ったのだが、登高のお手つきとなり、今は側女となっていた。

彼女は「今の奥方がいなくなれば、私が正婦人となれる。」と企み、登高に、藤井と奥方の
密通の事、全て話してしまった。登高は、それが本当なら許せない!と、激しく怒った。
小さいは「ならば証拠をお見せしましょう」と、言った。

一両日後、藤井がいつものように屋敷に現れると、小さいがひそかに彼に近づき、こうささやいた
「奥様が、今夜は主人がおりません、お湯を用意しておきますので、どうか風呂場へと忍んで
来てください。こう、おっしゃっています。」

それから小さいは、奥方のところに行った
「宮内少輔様が今宵、風呂場へと忍んで行く、とのことです。」

小さいは奥方に長く、忠実に仕えていたので、両人ともこれを信じ、喜んだ。


さて、その夜、奥方と藤井が、風呂場へと忍び入った。これを見た登高は走り来て
風呂場の戸のかんぬきをかけ、釘で打ち付け、完全に閉じ込めると

「因果歴然、思いしれ!」

と、風呂場に火をかけた。


このあと、登高は大坂へと参り、幸蔵主を通じて、秀吉に報告したが、
「神妙にもはからひたり」
と言われ、何の御咎めもなく、禁裏にも伝奏から報告されたが、これも騒ぎ立てる事もなく済んだと言う。



58 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 19:40:51 ID:3VpJgmUj
いい話だな~

59 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 19:43:29 ID:xUIPMrJn
小さいも正妻にしたいタイプじゃないなぁw

60 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 19:59:35 ID:h4sFkDte
だな

でも小さいも明石も、手際よく始末したのは評価できる
さすが明石だ

61 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 20:02:29 ID:KwMfgUJZ
小さい怖いよ小さい

62 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 20:47:16 ID:Qf3qrkCO
小さい?ちいさいって読むの?

63 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 21:01:40 ID:xUIPMrJn
他に「さい」さんがいたから小の字付けたんじゃね。
「おさい」て読むのかね?

64 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 21:05:58 ID:h4sFkDte
こさいかと思ってた

65 名前:人間七七四年[] 投稿日:2008/12/05(金) 21:34:12 ID:fwtzWsw6
こさいだろうな
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