山賊の棟梁羽川小太郎義稙、人助けをす

2010年03月17日 00:02

764 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/16(火) 20:00:01 ID:GunvGoRF
出羽国由利郡に羽川小太郎義稙という豪族がいた。
彼の所領は小さく、土地も貧しく、それでいて抱える郎党は多かった。
当然ながら、領民も侍も生活が苦しい。
そこで羽川一党、食い扶持に困ると小野寺領や戸沢領まで出張し、夜討ち強盗するをこととしていた。

天正13年のこと。
この羽川の海岸に船が漂着し、大勢の男女が乗り込んでいることが分かった。
浜の者がどこから来たのかを尋ねると、彼らは答えた。
「我々は加賀国から来ました。
 能登の大将・畠山義則が滅びましたので、その家中が一揆を起こしたのですが、
 前田利家に敗れ、ようやく命を永らえた者がこうして逃げてきたのです。
 もはや食糧どころか水も尽き果てています。どうか情けを」

さて、これを聞いた羽川の郎党は勇み立った。
畠山家の落人ともなれば、さぞかしよいものを携えているに違いない。
「こりゃあもっけの幸いですぜ。一人残らず引っ捕えましょうや。ゲヘヘ」
といった具合に義稙に報告した。
ところが義稙、
「相手は衰弱して当方に頼ってきているのだぞ。どうしてこれを害することができるか」
と一喝すると、漂流民に食を与えたばかりでなく、屋敷まで用意してこれを救ったという。

まあ、この後、落人達も引き連れて奇襲に出かけたりしてるんですけどね。




765 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/16(火) 20:33:42 ID:c05ocXRF
山賊って身内には優しいよね

766 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/03/16(火) 20:36:19 ID:WhDVcU3M
悪党でも身内にはやさしいからヤクザは血のつながりがなくても親分、兄貴分、弟分といった疑似家族の形態をとる
発生がまったく別のマフィアでも同様
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