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城攻めのリアルな実相

2022年09月29日 15:53

420 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/09/28(水) 23:51:02.35 ID:TRfck96B
利家夜話』より
城攻めのリアルな実相
※近江の金が森城(一向宗、加えて佐々木残党がたびたび籠ったとも考えられる、いわゆる村の城)攻め

江州金が森の城を信長公が攻められたとき、村井豊後(長頼)は夢で「時分もいいから必ず左の道に進みなさい」と山伏によって枕元で確かにお告げがあった
目覚めると、日頃から愛宕山を信仰していたからだとありがたく思い、水垢離をして具足を着て利家の陣所に向かったが、いまだ「鳥前」(鶏が鳴く前=夜明け前)のようで、(利家は)「もうちょっと待て」ということだった
そこで小屋に帰って「いねぶり」(居眠り)をしていると、またお告げで「左につけ」とあった
さてまた、信長公の本陣で一番貝が吹かれ、前田勢は城に寄せるとき、左右に道があったがみな右を進んだ
豊後(が属した部隊も)右を進んだが、「いやいやくっきりと愛宕山のお告げがあった」と一人道を引き返し、左の道を進んで堀の「柴折」(逆茂木)に刀をかけた
ふと見ると四、五人の影があり、「敵か味方か」と寄っていくと、「馬にも乗らずにここに来たのは誰だ。私は柴田修理(勝家)の甥の佐久間玄蕃(盛政)である」と名乗った
そのとき豊後が「前田家中の村井又兵衛(のちの豊後守)である」と言うと、玄蕃は「又左衛門(利家)家中で名前は内々聞いている。合戦場で初めて会えてとても喜ばしい。夜明けには逆茂木を切ろう」と申し合わせ、そのうちにあとから味方が寄せてきた
そのとき、豊後と玄蕃は声を掛け合い、逆茂木を切って槍を取って(乗り込み)すぐに首を取った
利家は信長本陣にいて、その首を持っていったところ信長公のお目にかけられた
信長公はまた又兵衛が手柄を立てたと近くにあった吊るし柿5つを手ずから与えたほか、いつもの働きの証であるとして南蛮笠を与えた



422 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/09/30(金) 08:45:18.01 ID:w5gbckYT
>>420
夢枕で左に行った人と鬼才で左に行った人との違いか
これで義兄弟にもなってたら良い話なんだが

423 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/09/30(金) 12:03:12.99 ID:fHVJ/jqd
信長の甘い物好きがw

424 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/09/30(金) 12:23:08.23 ID:v2jg3NyM
近隣の百姓から徴発したんだろ
まあ蚊帳なんてないし虫がたかって中に卵が入ってる柿
吐くわ
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村井又兵衛長頼、夢のお告げで

2011年01月07日 00:02

150 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/06(木) 20:16:33 ID:d9Gr09Yv
織田信長が近江、金ヶ森城を攻めた時のこと

城攻めの前夜、前田利家の家臣、村井又兵衛長頼が軍営地の小屋で寝ていると、その夢に山伏が出てきて、
又兵衛に語りかけた

『時もよし!絶対に左の道を行くのだぞ!』

又兵衛、驚き目を覚ますと

「さてはわしが日頃から愛宕山を信仰している故に、このようなお告げを頂いたのだな!」
と愛宕権現に感謝し水垢離を行い、すぐに具足を付け大喜びで主君前田利家の陣所へと駆けつけた

「又左衛門(利家)様ー!合戦の準備できましたよー!」

「何刻だと思っているんだバカヤロウ!」
出てきたのは寝入ったところを起こされ不機嫌この上ない前田利家

「まだ一番鶏すら鳴いていないじゃないか!もう少しあとになってから来い!」
「ちぇ~」

村井又兵衛、仕方なく小屋に帰り二度寝をはじめると、その夢にもまた山伏が出てきて
『良いな、左だぞ。左に付くのだぞ』
と語りかけた。愛宕権現、なかなかしつこい。

さて、夜明け前信長の本陣より一番貝が轟いた!合戦の始まりである!
織田軍の先陣は一斉に金ヶ森城に押し寄せた!その中に当然村井又兵衛も居る。
彼らが城下にたどり着くと道が左右に分かれていた。織田軍はみな右の道へと進んだ。又兵衛も
皆と一緒に進んだが途中で「いやいや、愛宕山のお告げがあったではないか!それに従うのだ!」
と、分かれ道のところまで取って返し左の道を進むと、空堀と柴折垣で防御されている場所に出た。

と、その柴折垣の側に、誰とも知れぬ4,5人の男達がいる。又兵衛が

「そこにいるお前たちは敵か、味方か!?」と問いかけるとその中の一人
「ここに居るのは柴田修理(勝家)の甥、佐久間玄蕃(盛政)という者だ!」

「わたしは前田又左衛門(利家)の家来、村井又兵衛です!」

「又左殿の家来か。前からその名を承ってはいたが、この合戦場で初めてお会いできるとは実に喜ばしい。
夜が明ければ共にこの柴折垣を切り、ここから侵入しようではないか。」

そうしているうちに後から、後備の味方も駆けつけてきた。そこで又兵衛は玄蕃と声を掛け合いながら
柴折垣を斬り倒し、両人共に即座に敵の首を取った。

さて、このとき前田利家は、信長の居る本陣にいた。

又兵衛が利家に首を見せるとその姿が信長の目に止まり

「兼ね兼ねからの事だが又兵衛、手柄を立ておったな!」
と、陣所に置いてあった吊し柿を手ずから又兵衛に下し、また「並々ならぬ働きの験だ」と
南蛮からの献上物も又兵衛に与えたそうだ。


ところで同時に首をとった佐久間玄蕃。

彼は信長の本陣から離れた場所にいた、柴田勝家に首を見せに行っていたため、その首を
信長のお目にかけたのはかなり遅くになってからだったという。


村井又兵衛長頼、夢のお告げで手柄を立てる、と言うお話。




口の減らない話、上杉景勝vs前田利家

2009年03月20日 00:12

968 名前:口の減らない話 3/3[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 22:39:10 ID:FCpfuc7j
天正17年(1589)、重陽の節句に聚楽第で諸侯が集まり、秀吉への拝賀の儀があった。

この時、上杉景勝と前田利家が、拝賀の席次でモメた。
奏者番もどちらを先にするか決めかねていると、上杉の家老・直江兼継が進み出て言った。

「わが上杉は、関東管領を継ぐ家柄にござる。」
尾張の田舎侍のごときは後にしろ、と言いたいのである。

『槍の又左』が、口で当代きっての教養人にかなうはずもない。
もはやこれまで、恥かくよりは景勝と刺し違えて…と、利家が腰の物に手を伸ばしたとき、
前田家の家老・村井長頼が、利家を押しのけて発言した。

「直江殿の仰せ、ごもっとも。
しかし、関白殿下は小者の身分から、ご自身の働きにより天下人になられ申した。
われらが殿も、それに及ばずながら、槍一本で手柄を上げ今や三ヶ国の太守にござる。

上杉殿が元よりそれほど高きお家柄ならば、本日の拝賀も無用ではござらぬかな?」

さすがの直江も、言葉に詰まって景勝が無言で制するのに合わせて引き下がり、
前田家が先に秀吉に拝謁した。

その夜、屋敷に帰った利家は長頼を食事に誘い、みずから膳を据え酌をしてやり、
長頼自慢の関羽のごときヒゲをなでながら語った。
「いや、今日オレがオレでいられるのは、このヒゲ殿のおかげよなぁ。」


『口は災いの元』とも申しますんで、そろそろ失礼…




971 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 23:04:43 ID:La3cI99D
>>968
> もはやこれまで、恥かくよりは景勝と刺し違えて…

又左口ベタ過ぎだろw

972 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 23:23:27 ID:JVrucLag
ってか、刺すなら兼続のほうにしろよな、
景勝からしたらとんだとばっちりのような気がする

974 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/03/19(木) 23:33:21 ID:brXBhKj/
>>972
上杉家臣一同「あのとき直江が刺されてくれてたら120万石は安泰だったのに…」

975 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 23:33:59 ID:/uNYshFm
>>972
どうしても「殿いつ」の景勝が無言で涙流して首ふってる光景が浮かんでしまうw

976 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/19(木) 23:34:07 ID:bTvQv8lm
大事な外交の席で兼続は何やってるんだと