だから越中に謀られたのだ

2016年06月17日 17:55

732 名前:人間七七四年[] 投稿日:2016/06/17(金) 11:15:30.85 ID:GEmWGYBE
三成の柿の話は綿考輯録(細川家譜)だろうからたしかに違うがこのコメント4も訂正しないので自分が
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-886.html

慶長4(1599年)年3月26日家康は向嶋の屋敷に移動した。
これより以前三成はどうしても忠興を味方にしないと家康を倒せないと考え、多くの人に頼みその中には前田玄以もいて
「忠興と仲が悪いのは大いなる誤りで何とかして和睦できるよう、お頼み申す」とひたすら頼まれたので玄以は忠興の所に行き、このことを告げた。
しかし忠興は許さないので玄以は重ねて「太閤の大恩をもし忘却してなければ私恨を捨て三成と和睦してください」と再三説得してきたのでついには納得して三成と会うことを決めた。

長束大蔵大夫(正家)は和睦のことを聞き大いに喜び、「忠興から三成の所に行くのも、三成から忠興の所に行くのもどうかと思うので、我が屋敷にて共に会って和解するといいでしょう」と
と玄以を通して申し入れたので、日を定めて行くことになった。

三成は早くから来ていて手には盤上の柿を忠興の前に仲直りの挨拶もせずに置き、三成は「以前好物だと聞いていたので持ってきました。
お先に召し上がりください」と言うので忠興は挨拶してから柿を食した。
その席にて三成が内府の専横を数えあげては言い「これをそのままにしては天下は穏かならずことになり終いには天下は内府を主とするに至るでしょう。
まことに遺憾で何とかして秀頼公に奉公仕り権勢を欲する内府をを討ち果たべきと決意しました。
太閤への大恩を忘れてなければ我々に味方してはくれないでしょうか
秀頼公への忠節に対しては、お望み次第にどこでも好きな国を二ヶ国を拝領することを三成が周旋することをお誓いしよう」と丁重に言うと
(忠興も)「我々に目をかけてそのようなことを頼むことに大変嬉しく思う。この上は不肖を捨て一命をかけ、お味方しよう。さて、内府を討つ手立ては?」
(三成は)「こんな時のために、太閤存命の頃から内府の屋敷を取り巻き、味方の面々の屋敷を変えさせました。
今夜即夜討ちをするつもりで宮部善祥坊(宮部継潤)と福原右馬助(福原長堯)は家康の近隣で屋敷が高いところにある。
これらのところから火矢を打ちかければ火が出て何の備えもない家康方は慌てて屋敷を出るところを井楼から一人一人鉄砲にて討ち取る。
僅か二千の兵と聞いているので仮に逃げだす者がいても、こちらの多兵をもって討ち取る算段なので何の手間もいらないので(忠興にも)兵を出していただきたい」

733 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/06/17(金) 11:20:29.37 ID:GEmWGYBE
忠興もこれはもっともな手段だと思ったが、少しも合点がいかないふりをして、
「いやいやそれでは駄目だろう。火矢を打つのは地の高下とは限らない。
内府も堀裏に走り、櫓などを付け、火矢の用意もあるだろう。その上近辺の諸将には、常に忍を置いていると聞くので今夜の企みもはやくから知っているだろう。
こちらから火矢を10射出す時、向こうからは100も射かけてくるだろう。そうすると、敵の屋敷より味方の屋敷が先に燃えてしまいます。
内府は数度の武名を顕し、場数の勇士も多い。2000人が心を一つにして必死の働きをすれば、討つことは難しい。
その内に彼と親しい諸大名が聞き付けて駆けつければ、却って御味方の敗北は疑いようがない。
例えその状況でなんとか勝利を得ても、『弱きの巧みな臆病なる手立』などと後々まで嘲りを受けるのは大変悔しい。

しかしながら、それほどまでに思い定めているのなら、私に一策があるので聞いていただきたい」と言い三成も「その意見を承る」と返した
「今夜の先手を私に命じろ。無二無三に切り入るから各々は二の目を取れ。そうすれば内府を討ち取ることもあるだろう。
例え敗死したとしても、潔い英名は後代に残る」

と申したところ三成はそれを聞かず「あなたを捨て駒にしてそのようなことはできません。お願いだから最初に私が提案した意見にしてください」というが
忠興は納得せずお互いに意見を引かないため論争になった
「忠興殿もあのように言うしどのような意見でまとめるにしろ時間も大分過ぎて夜も深いし、今夜はお開きにしませんか」と提案があったのでそのとおりとなってその日は皆帰った。

後日この話を聞いた小西行長の反応は
「なんて口惜しいことだ。五奉行は世間事には賢い者達だが軍事には拙い。だから、越中(忠興)に謀られたのだ。もはや内府を討つ事など思いもよらないことだ」と、言い頭を抱えて悔いたと聞いた。

忠興はその夜、幽斎を通して「このような事があったので、向嶋に立ち退くように」と言ったが、「彼らにどのようなことができるのか」との返事だった。
翌日忠興自ら家康の所に赴き、そのことを全て話して早く向嶋に立ち退くようにと提案した。
家康はその計画を知り大いに驚き、「命を落とす所だった。この御恩は子々孫々までも忘れない」と語ったという。

関連
柿と三成と忠興・悪い話


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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    仲悪い人と言われる人に秘事をペラペラ喋ることがおかしいと綿考輯録の編集者は考えなかったんだろうか

  2. 人間七七四年 | URL | -

    >>仲直りの挨拶もせずに置き


    アカン…

    三斎様は礼節を重んじて一応出された柿を食べただけ(仲直りするとは言っていない)
    かもしれないのに
    それで「仲直りは済んだ!」と自分の中で決め打ちして機密情報漏らしてるのか
    この逸話での三成のコミュ能力ェ…

    むしろ一般的に流布してる三斎様が怒って帰っちゃったVer.の方が
    まだ三斎様が短気だからでツッコミが少なくて済みそう

  3. 人間七七四年 | URL | -

    福島正則「痰の毒を人に食わせるとは治部最低だな」
    加藤清正「やっぱり内府にお味方するわ」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    機密を隠すことなく打ち明けるのはむしろ信頼の証だと思うがな
    結果的に味方についてもらえなかったわけだが、じゃあこっそりやってたら上手く行ったのかという。忠興の参加必須という目算に狂いが無いなら、どのみち事は成就しようがない

  5. 人間七七四年 | URL | -

    「今夜」襲撃するはずなのに論争になって結局襲撃機会を逃している(結果忠興から機密漏えい)
    小西の意見として書かれているけどこの辺もわりとアチャーな展開じゃないのか
    そこまで襲撃の段取りを付けていたのであれば即日味方になった忠興に何をやらせたかったのだろう

  6. 人間七七四年 | URL | EybeWf1w

    ※4
    信頼を寄せてるなら忠興に家康を討たせてるでしょ
    結局、三成は他人を認められない人間なんじゃないかな

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ※6
    他人を認められない人間が「どうしても忠興を味方にしないと家康を倒せない」という結論に至るものか…
    実際に信頼するかどうかと、「信頼してますよ」って表明をするのは全く別の事だしね。秘密を打ち明けること自体にも取り込みの効果があることを認識してない人がいるみたいだったから、そう指摘しただけ

  8. 人間七七四年 | URL | -

    三成「実家の姉です。食べてください」
    忠興「…?」
    玉「…!!」

  9. 人間七七四年 | URL | -

    米7さんは何もそうむきになって擁護しなくても…
    細川家の記録なんだから三成さんが多少ダメっぽく書かれてても仕方なかろう

  10. 人間七七四年 | URL | -

    三成が忠興を信頼してたとしても
    忠興は三成を信頼してなかったんじゃね?

  11. 人間七七四年 | URL | -

    別にこれに限らず藤孝、忠興の項に関してはかなり怪しい書物であるとは言われてるからこれは

    ただそんなこと言い出したらこのいい話悪い話自体成立しなくなっちゃうけど

  12. 人間七七四年 | URL | -

    この話は「細川抜きで家康を殺る可能性に賭けるべきだったのに」ってことじゃないの?だとしたらダメなのは「どうしても忠興を味方にしないと」て情勢判断であって、そこから先はあんまり関係ないでしょ

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※12
    これ出典が細川家サイドの記録だから
    「忠興は敵対していた奉行衆からも能力を高く評価され、重要視されていた」
    「忠興は家康暗殺計画を阻止し、家康公の命を救い感謝された」
    と言う事を示すための逸話(事実かもしれないし、創作かもしれない)だと思う。
    あくまで主役は三斎様。

  14. 人間七七四年 | URL | -

    ※13
    なるほどね。
    とすると、「ちゃんと謝ったら味方してやったけど、挨拶もせずに柿で籠絡してきたからフッたったw」みたいな態で書かれてるわけないから、三成の態度がどうのこうの言うのは的外れってことね

  15. 人間七七四年 | URL | -

    ※14
    だな。あくまで三成の行動は逸話上の演出だと思う。
    とはいえ
    関連記事※4「元ネタの細川家記をねじ曲げて三成をダメな奴に書いてる」→この記事の投稿者「元ネタこれだな」→※2「元ネタでもなんか別方向でダメな奴じゃないか…」→※4「※2、お前は分かってねえ!」
    みたいな流れになるのもまあ分からんでもない

  16. 人間七七四年 | URL | -

    向嶋の屋敷の移転だけは事実だからそれは実はわが細川家があってのこうなったと喧伝してるのよ
    それと果たしてこんなことあったかはまた別の話

  17. 人間七七四年 | URL | -

    三成「柿は下痰に効くという、積もる話しがあるゆえ、食べりゅ?」
    三斎「食べりゅうううっ!!」

  18. 人間七七四年 | URL | -

    ※17
    行長「君たちには失望したよ」

  19. 人間七七四年 | URL | -

     まあ、全部「細川家譜」のデタラメだから。なんでタラメ家譜に消耗しているの?読めば全部デタラメだって普通にわかるでしょ?なんか、「オレオレ詐欺」にひっかかる人が多いってのがよく分かるね。

  20. 人間七七四年 | URL | -

    タラメ家譜(×)→デタラメ家譜(〇)

  21. 人間七七四年 | URL | -

    解釈から間違ってたら嘘も真もあったもんじゃないだろうよ。そもそも逸話なんて真実性微妙なのばっかりなんだから、※19みたいなこと言い出したらこのサイトでコメントつけるとこなんかほとんど無くなっちゃうんじゃないか?それに出鱈目なら出鱈目で、「どういうわけでそんなガセをデッちあげてあるのか」みたいなのは十分愉しめると思うがな。※19こそ「デタラメ」を楽しめないなら、そういう記事にコメントなんて無駄な消耗しない方がいいね

  22. 人間七七四年 | URL | KnHW2vQ.

    物語として面白いのは忠興がブチ切れる結末の方
    「ああ、『あの』忠興ならそうだろう」「ああ、『あの』三成ならそうだろう」
    考察として面白いのは細川家譜の方
    「符丁が合わないけど、何でこんな描写をしてるんだろう」「やはり裏があるのでは」

    こうして物語は作られていくものであって、それがいいとか悪いとか
    間違ってるとか正しいとかって話ではない と思っているよ

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