益田修理の色紙

2016年06月24日 16:48

882 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/06/24(金) 12:41:13.00 ID:SrqavXuK
寛永13年、将軍徳川家光は江戸城外郭の総石垣、見附桝形、並びに総堀普請を諸大名に命じた。
麹町の見附は松平長門守(毛利)秀就の町場であり、ある時、家光は普請の状況を見るため
この秀就の町場を訪れた。

秀就に任命された普請総奉行の益田修理(就固)は、竹杖を横に伏せて平伏しこれを迎えた。
この益田に家光は尋ねた

「益田は所持している小倉山荘の色紙を、今回は持参してきたのか?」

益田謹んで、持参していることを伝えた。

「ならばその掛け物を見るため、茶を行いたい。」

主人の秀就は御礼申し上げ、その町場に仮の御茶屋を造った。
益田修理が所持している小倉山荘の色紙は、能因法師の歌で

『さびしさに 宿を立出で眺むれば いずこもおなじ秋の夕ぐれ』

これが書かれたものであった。
益田修理は公儀御普請の総奉行を命ぜられ参府の所に、思いの外である色紙を持参して、
これを将軍家のお尋ねに預かり、思いの外の冥加に叶う事となった。
ここより、武士たる者は心を配り相嗜むべきと言われるが、この益田が色紙を持参していたのは、
万端の心得が有った事だと、人々は沙汰し合ったのである。

(玉露叢)



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    逸話の内容はよく理解できなかったけど、歌の良さはなんとなくわかったw

  2. 人間七七四年 | URL | -

    町場に仮の茶屋を造ったって事は、内々に家光の御成りがあるって知らされてたんじゃあるまいか・・・

  3. 人間七七四年 | URL | -

    「こんなこともあろうかと、色紙を用意しておいたのが役に立ったよ」
    って話?

  4. 人間七七四年 | URL | -

    城井「ああ…そういう使い方をしとけばよかったのか…」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    出張先まで秘蔵お宝DVDを持っていったら、お得意先の社長から見せてくれとせがまれたでござる。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    休憩所だってすぐに造れるわけではないだろうし、
    ある程度の根回しと準備の匂いが‥

  7. 人間七七四年 | URL | -

    尾張大納言義直「ちゃんと御殿建てたのに来てくれませんでした」

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