村松芳休の笛

2016年09月16日 14:55

81 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/09/16(金) 00:06:48.75 ID:SRMLoQW2
武田信玄に攻められていた三河野田城に籠城する者の中に、村松芳休(一節に法休)という者があった。
彼は伊勢国山田の出身で、笛の名人(異名を小笛芳休といった)であった。

この者、武田軍に包囲された野田城にあって、毎夜櫓に上って笛を吹いた。寄せ手の諸将も
これを聞いて、大いに感じ入ったと云う。
ある夜、芳休が例のごとく笛を吹き、その妙を極めた。この時武田信玄が陣廻りをしていて
この笛の音を聞き

「優しくも、明日を限りと覚悟して吹いているように感じる。しかし当世の笛の上手の中で、
これに過ぎる者があろうか。」

そう語ると、矢文を城中に射込ませた。その上書きには『笛の殿へ参る』と書かれていた。
その内容はどのようなものであったか、今に伝わっていない。きっと笛の妙技を賞美したのであろう。

菅沼家譜によると、この村松芳休が毎夜笛を吹き、敵もこれに聞き入る中、2月9日、竹を立て
紙を張り巡らせた中で堀端にて笛を聞く者が居た。これを鳥居三左衛門が訝り、この竹を目印にして
鉄砲を仕掛けおいた。

その夜、芳休がまた笛を吹くと、あの竹のあたりに人声が聞こえた。鳥居は敵が笛の音を聞きに
現れたことを知って、矢場より鉄砲を撃った。目当ての竹のあたりで、「大将が撃たれた!」と
叫ぶ声が上がり、敵陣は暫くの間驚動した。この時の鉄砲は、信玄に当たったのだと言い伝わる。

(野田戦記)



82 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/09/16(金) 10:12:01.06 ID:NIv0BKyK
尼子政久「無粋なやつめ」

83 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/09/16(金) 11:09:41.21 ID:BKFh2dMD
三村家親「まったくだぜ」

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    雉も鳴かずば撃たれまい

  2. 人間七七四年 | URL | -

    最近「信玄撃たれたシリーズ」多いな

  3. 人間七七四年 | URL | -

    >>2
    高坂弾正「殿を撃っていいのは、それがしの水鉄砲だけです」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※2
    信玄「当たらなければどうという事はない」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    ちょっと前の逸話で弾あたってましたやん

  6. 人間七七四年 | URL | -

    (`・ω・´)「弾に当たったけど無事だったよ!」

  7. 人間七七四年 | URL | -

    >>6
    止めを刺したのは大石w

  8. 人間七七四年 | URL | -

    毎回同じ場所に立てば、そりゃ狙いを付けられちゃうよね?
    ここで「大将が撃たれた」と叫んじゃう所が心構えがなってないよ。
    城方へ思いっきり情報提供しちゃってるし!

  9. 人間七七四年 | URL | -

    扇に当てたのに敬意を表するために舞ったら、射られた前例もありますし

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