四足門

2016年12月17日 21:17

423 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/12/17(土) 19:45:56.50 ID:tgoET9yr
 安部川の下前浜辺りに萩原というところがある。ここにはある古百姓がいる。
その先祖に大力を持つものがいた。神君が御在城のとき、外出の途中で荷を抱えた牛を両手に抱えて道脇にどけたので、何者か尋ねてみよとの上意があった。
「何村の某」と申し上げると、
「珍しい力だ。何か望みがあらば取らせよう。」との仰せがあった。
その頃はかの家が豊かだったので、
「望む物はありません。
ただなにとぞ四つ柱の門を建てたい」
と願いをしたら、お許しが下りた。
またその他に望みはあるかと上意があると、
「苗字を称して、家紋に日の丸をつけたい」
と申し上げると、それもお許しが出た。
そのうちに四足門を建てたという。
しかし昔から門は開け放っており、戸は無いという。
今はこの家は貧窮しているとか。

 また昔その所に土手を築いた。それを今は萩原土手と称し、その家も萩原と呼ぶという。

(甲子夜話)



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