ただ紙を漉かせる事はいらざること

2016年12月20日 14:11

430 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2016/12/20(火) 03:24:51.69 ID:PnlhRuy0
 蜂須賀蓬庵(家政)の代に、土佐の国で土佐紙を漉くという弥右衛門が土佐の国を立ち去って阿波の国へ来た。
諸役人はこのことを聞き及んだ。
「重宝な者が来たものだ。
阿波でも紙を漉かせて商売させたら、ここもにぎやかになって太守の為にも良いだろう。」
以上の次第を奉行人に訴えて居所等もしつらえて、「今にも土佐紙などを漉かせよう」と言い合った。
 この事を蓬庵へ申し上げると
「この国へ来た者を養育するのはもっともである。
しかし紙を漉かせる事は堅く無用である。
理由は古くから土佐紙として土佐の国で漉いていた物を、
ここへ奪い取り、ただ自分の利のために養育するのも不本意である。
だからといって、彼に居心地が悪い思いをさせるのはいかがなことか。
ずいぶんと労ってやれ。ただ紙を漉かせる事はいらざることである。」
と制止されたという。
ありがたい心ばえで、利を見て義を思うことは殊勝であった。
(武士としては)



433 名前:人間七七四年[] 投稿日:2016/12/20(火) 14:44:05.91 ID:InVZn0qf
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    また紙の話してる

  2. 人間七七四年 | URL | -

    弥右衛門「紙の技術で優遇されると思ったのに」

  3. 人間七七四年 | URL | -

    現代では誰も賛同しなさそうな考え方だ。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    お隣の特産品を真似たら揉めるかもしれないし、需要を食い合って最悪共倒れるかもしれない。
    でももう少し遠くまで行ったら作らされていたかもしれない
    奥州とか

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※4

    たしか、ここの逸話にもあったと思うけど、
    製糖技術を薩摩から持ってきて砂糖を特産品にしたんじゃなかったかな。

    だから、九州の紙だったら作らせていたかも。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    産業スパイが今よりはるかに不名誉な行いと見られていたのかもしれないな。
    まあ今でも褒められたもんじゃないけど。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    まあ、阿波は藍玉の生産だけで、莫大な利益があって、これ導入せんでもいいじゃない的なところがあったかもしれん。

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