喜多見殿はいつから鼻付を

2017年02月21日 15:34

663 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/02/20(月) 20:44:21.16 ID:irJFtKFm
煙草というものは、我朝には文禄の末頃渡ってきたという。これは火を使ってこれを吸うので、
火を玩ぶこと常である。煙草を好む者は火の元をも忘れがちなことを嫌われ、営中においては
これを禁じられ、その法度を犯す者は必ず罰せられる事となった。

さて、幕府老中であった堀田加賀守正盛が殿中を通る時、その後には彼の妹婿であり、当時目付けであった
喜多見久太夫(重勝)も同じように廊下を渡っていた。
ところが途中、御茶部屋において煙草を吸っている様子があった。

御茶部屋の者達は二人が近づくのに感づくと、慌てて戸を閉めたが、非常に煙らせた匂い、疑いなく
煙草の香りである。

喜多見久太夫は匂いをかいで、「これは正しく煙草である!」とつぶやき、それから堀田に聞かせるように、
繰り返し繰り返し「御法度の煙草の香り、心得がたし!」と言った。

御茶部屋をしばらく行き過ぎてから、堀田は振り返ると
「喜多見殿はいつから鼻付を仰せ付けられたのか?御目付とは、目を用いる御役ではないのですか?」
そう言って先に進んだという。

(武野燭談)



665 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/02/21(火) 09:32:13.71 ID:bZgvvneZ
堀田正盛もsmokerだったか?
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    さすがにこれは、殿中で気を抜きすぎじゃないですかね…
    何故か窘められる喜多見さんカワイソス

  2. 人間七七四年 | URL | -

    同じような場面で利勝がスマートにやったのと比べると誰の薬にもならない残念な話だな

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ニュアンスとしては
    つまらないことチクって波風立ててんじゃねーよ
    みたいな感じかね

  4. 人間七七四年 | URL | -

    全く同じ行動取っても褒められる奴と叱られる奴がいて切ない

  5. 人間七七四年 | URL | -

    二人が見た時には慌てて片付け終えたわけで、そういう人には注意せんでもいいという話じゃないかな、悪い事やっている自覚は持っているから
    それを「お前は実際見たわけではあるまい?”目付”なのだから気にするな」と言って窘めたのだと思ったけど

    尤も、自覚があるから尚更悪いと喜多さんが言うならば、それはまた正しいのですけど

  6. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    誰の行為でも同じように叱る、褒めるはあまりよくない気がする。
    文面にすると差別しているようだが、実際は人によって違うんだよな。
    受け取り方とか、その行為の動機も

  7. 人間七七四年 | URL | -

    これが禁煙派と分煙派の起源である(違

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