週間ブログ拍手ランキング【02/23~03/01】

2017年03月01日 09:57

02/23~03/01のブログ拍手ランキングです!


伊東家による宮崎城攻め 21

松平家信「若輩とは十二、三歳の事」 18

流石長慶とも言える武将としての優美さ 15
奈良かしや この天下殿二重取り 13
羽織についての事 10

居間に有る屏風を取り寄せよ 9
森川重俊の殉死、それに纏る事ども 8
熱川温泉は猿が温泉に入っているのを 6

山下金之助 5
今川義元。足みじかく。胴ながく 5
獄司所用の鑓之事 5
この説虚実を知らず 4
不服秀吉異見条、間柄不快。 4


今週の1位はこちら!伊東家による宮崎城攻めです!
伊東祐兵の軍勢が、機敏に宮崎城を攻め落としたお話。このあたり、当時の伊東家の軍勢、特に稲津重政が
高い戦場感を持っていたことを感じさせますね。まあ混乱に乗じた火事場泥棒的とも言えるのですがwしかしこれぞ
「切り取り次第」の実践ですね。
この後も伊東家は様々な紆余曲折があるのですが(面白いのでぜひ調べてみてください!)、この時期が、日向を陥落以降、
伊東家が最も高揚した時かもしれませんね。

2位はこちら!松平家信「若輩とは十二、三歳の事」です!
はやり「親の心子知らず」「子の心親知らず」なんて言葉を思い出してしまいますね。そして「いつの時代も」なんて気持ちに
なってしまいます。特にこの紀伊守家忠(家忠日記の深溝松平家忠とは別人)にとって、家信は一人息子だった模様で、
家の保持という面でも、うかつに戦場に出すことに、強い不安があったのでしょう。結果として紀伊守系の形原松平家はこの
家信の時代に大発展を遂げることに成りますし、その基は家信が家康に初陣を訴え出たことが強く印象に残ったため、
とも言えるかもしれません。
いろいろな角度、立場から、考えることの出来る逸話だな。なんて思いました。

今週管理人が気になった逸話はこちら!流石長慶とも言える武将としての優美さです!
『翁草』は江戸中期成立の書籍ですが、この時代で歴史上の人物に対し、知識人層でも、儒教道徳にとらわれず
『当時の風俗を以って評価すべきだ』という発想があり、それを書籍の形で発表している事に、やはり感銘を覚えるべきだなと
思っちゃいます。
家康が新田源治を名乗ったことから、江戸期は基本的に南朝を讃えており、その敵役として徹底して悪党に描かれていた
高師直を、きちんと文化人であると評価している部分からも、イデオロギーや公的道徳を相対化出来る知性の高さ、
みたいなものを感じます。
著者である神沢杜口は突然現代に現れても、すぐに近代人として生活できるだろうな。などとも思いましたw

今週もたくさんの拍手を、各逸話にいただきました。いつもありがとうございます!
又気に入った逸話がありましたら、そこの拍手ボタンをししてみてください!
( ´ ▽ ` )


さて、久しぶりに本を紹介します!今回紹介するのは、こちら!

平山 優 著 『武田氏滅亡』です
http://www.kadokawa.co.jp/product/321601000712/



帯にも有りましたが、まさしく「大著」と呼ぶに相応しい本です。それは751ページという
分量だけでなく、その濃厚な内容においてもそう呼ぶべきでしょう。

この本は、ただ単に地域権力たる武田家が信長の中央権力に飲み込まれる過程を描いたものでは
ありません。武田家という強大な戦国大名の滅亡を通して、戦国時代末期の日本の様相というものが
描かれています。

この中で、戦国時代末期は、研究の進展によって顕れた、新しい相貌を見せてくれています。

天正期に入っての日本は、明らかに、二つの「中央権力」が存在していました。
一つは将軍・足利義昭を追放することによって成立した、新興たる信長公儀。
もう一つはその追放された義昭が、旧来の権威に寄って、信長に反発する各地の
戦国大名を統合する義昭公儀です。

義昭を追放した事で、織田信長は逆に、全国を覆う足利義昭の謀略により、
塗炭の苦しみを味合わされます。
読者は、足利義昭という人物によって形成された「反信長連合」の壮大さ、緻密さに驚き、
義昭の評価は改められるべきと感じるのではないでしょうか。
信長は、『分裂した公儀権力の克服』に、多くの時を費やされます。

そして各地の戦国大名は、激しくぶつかるこの二つの公儀のどちらかと、否応なく結びつくことになります。
その状況は、本来的には地域権力であったはずの戦国大名を、「中央の理論」と「地域の理論」の間で
もがき苦しませます。上杉、北条、毛利、そして武田家。
その相克こそ、近世の「産みの苦しみ」であったのでしょう。
読者は、この本の「主人公」といえる武田勝頼を始めとした戦国大名たちが、そのような状況・情勢をどう判断し、決断し、
それによって何が起こったかを追体験するのです。

実はボクもまだ、これを読んでいる途中です。そして読み進めるごとに圧倒されています。

ただ、本当に分厚い本ですが、決して読みにくいものではありません。むしろ戦国初心者でも、
かなり入りやすい物では無いかと思います。
そしてタイトルは「武田氏滅亡」ですが、決して武田家だけにスポットの当たった内容ではなく、
むしろ、東日本情勢を中心とした汎戦国末期史と見るべきものであり、あの時代に関心のかる方全てが、
興味を持てる内容であると思います。

ある意味、ページ数に惑わされず、先ず手にとってほしい。そういう気持ちになる本です。
つまるところ、お薦めなのですw

※ 現在品薄とのことで、まもなく重版がかかるようです。著者の平山先生によればアマゾンで予約するのが確実、とのこと。
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