伊達政宗よりローマ法王に贈る書簡

2017年03月31日 21:46

706 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/03/30(木) 19:05:48.04 ID:hBCsFRe+
慶長18年(1613〉、伊達政宗よりローマ法王に贈る書簡

『広大な世界における御親、五番目のパパ・パウロ様(パウロ5世)の御足を、日本における
奥州の屋形・伊達政宗、謹んで吸い奉り申し上げ候。

我が国において、サン・フランシスコの門派もバテレン、フライ、ルイス、ソテロらが
デウスの御法を広めに来られた時、私の所にも御見舞に来られた。その口より、キリシタンの様子、
また何れからもデウスの御法の事を承った。
それについて思案するほど、殊勝なる内容であり、まことの御定の道であると存じ奉り候。

それに従って、キリシタンに成りたいと存じながら、今のうちはは難しく、差し控えたい仔細があり、
未だその儀に至らず。さりながら私の分国中、おしなべて下々まで、キリシタンに罷り成り申すよう
勧めたいために、サン・フランシスコの御門派のうち、オブセレバンシャ(サン・フランシスコ派の一派)の
バテレン衆が渡来下さる事が、何にも増して殊勝大切に存じ候。

渡来される事成れば、そのバテレン衆に万事に付き宗教上の特権を許すだろう。そのバテレン衆に、私の方より
寺を建て、萬に付き御馳走申す。
我が国の内において、貴きデウスの御法を広めるために、然るべきと思う程の事は、みな定めたいと
考えている。そのため、別して大いなる司(大司教)をお一人定め、下してほしい。そうすれば皆々
必ずキリシタンに成ると存じ奉り候。

我々はどのようなことでも承るので、御合力については少しも気遣いはいらない。
これについて私が心中考えているほどのことは、このフライ、ルイス、ソテロが存じている。
貴老様御前にて申すことが叶うよう頼み入り、我々の使者と相定め派遣した。
その口上を聞いて頂きたい。

このフライ、ソテロに差し添えて、我等の家の侍一人、支倉六右衛門尉と申すものを、同じく使者として
派遣した。私の名代として、御従いの印、御足を吸い奉るために、ローマまで進上致す。

私の国とノヒスパーニャ(メキシコ)の間は近国であるので、今後イスパニヤの大皇帝ドン・フェリペ様とも
申し談じたい。その実現の調整のため下す。バテレン衆にはこの渡海が成功するためにも、頼み奉り候。
私は、貴きデウス天道の御前において、御内証に叶うよう頼み奉り候。
なお、この国において、いかようにも御用を申し付けていただきたい。随分に御奉公申し上げる。
また、これしきの事なれども、日本の物品を、恐れながら進上仕る。

なおバテレンのフライ、ルイス、ソテロと六右衛門尉が、口上にて申し上げるため、
その口上次第に成るだろう。早々恐れ入り候

恐誠謹啓曰
                伊達陸奥守(花押)

  慶長18年9月4日           政宗(印)』

(異国叢書)


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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    花押と印判両方があるの?
    それとも印判は上書きなのだろうか?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    花押には穴が開いていたのだろうか

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