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立花道雪の主従・いい話

2008年10月16日 10:54

690 名前:人間七七四年[] 投稿日:2008/08/17(日) 21:47:33 ID:ZF46RlkB
 若き頃、半身不随となった立花道雪は身の回りの事を
専ら小姓達に任せていた。皆、道雪に見込まれた若達で
あった。
 ある時、道雪の屋敷に客が来た。接客は道雪の小姓達
が担当していた。その小姓の一人が緊張のあまり、客の
膳を取り落とし、料理を座にぶちまけてしまった。時は
戦国である。粗相のひとつで戦になる世である。詫びて
腹を切ろうとする小姓を道雪は制し、客に言った。
「私の家臣が粗相を致し、誠に申し訳ない。だが彼は、
ひとたび戦となれば、体の動かぬ私のかわりに、真っ先に
敵に向かって行く、勇敢な奴です。戦の粗相なら致し方な
いが、接客の粗相は主人の責です。どうかお許しくだされ。」
道雪の小姓達も一同に進み出て、「お許しくだされ。」と
平伏した。
これを見た客は、立花主従の絆に深く感動し、粗相を許した。


 後年、道雪は死を陣中にて迎える。最期の命令は
「私の遺骸に甲冑を着せ、敵陣に向けてこの地に埋めよ。もし
この命に背けば、悪霊となって祟る。」であった。
だが家臣達は道雪の遺骸を敵地に捨て置き、逃げる事など出来
ない。皆は決めた。
「道雪様は皆で領地にお運びしよう。もし祟りがあって、道雪
様が枕元に立たれるなら、喜んで腹を切ろう。道雪様に見届け
て頂けるなら、これほどの幸せは無い。」

 生涯三十七度の戦を戦い抜き、主君大友家を支え続けた道雪。
彼が守り抜いたのは大友家だけではなく、戦国の世に稀に見る、
主従の絆であった。
その絆は彼が薫育した愛息、立花宗茂に受け継がれていくのである。





691 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:50:09 ID:552cM3GS
>>690
ちょ、マジ泣きしたんだがwwww

692 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22:10:26 ID:YkujUi/d
>>690
男子たるものかくありたいものだ。

699 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 05:15:27 ID:vlut3PMW
>>690
だいぶ前にゆづか正成が描いた読み切り思い出した
牛小屋メンバーの描くオッサンのカッコ良さは異常

702 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 20:48:36 ID:pXv+Q8mT
>>690
立花道雪は部下との
強い絆を物語る逸話が多いね(峻烈なところもあるけど)。
以下、蛇足ながら自分が知っているちょっと
違う逸話を(「武田信玄のリーダー学」に載っていた)。

戦場で手柄が立てられず、意気消沈している部下に対し道雪曰く、

「戦場の手柄は運に大きく左右されるものだ。
そなたの武勇のほどはこの道雪が誰よりも知っている。
わしのような不具者が今日まで生きてこられたのも
そなたの忠義あればこそじゃ。決して急いてはならぬ。
つまらぬ功を焦って討ち死にするなど愚の骨頂。
命を大切にし、長生きして、いつまでもちんば(原文ママ)の
道雪を守ってほしい」

その道雪の日頃の口癖(同じく武田信玄のリーダー学」より)

「もともと弱い兵などいない。もしいるとすれば、
それはその兵の長所を見抜けていないだけであり、
長所を見抜けぬ大将がいけない」

戦国の世にあって、肢体不自由という究極のハンデを
背負いながら猛将として名を馳せた道雪。
自身が深い苦悩を抱え、そして克服したからこそ、
「不具の自分にはお前たちが頼りだ」と
さらりと言えてしまうのだろうか。

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    道雪さんのような上司を持てるなら生涯の誇りだろうなぁ

  2. 人間七七四年 | URL | am4trVps

    こんな上司の元で働けるなら本望だわww

  3. 人間七七四年 | URL | -

    2012年8月の記事より来ました
    感動しました…

  4. 人間七七四年 | URL | -

    道雪も「この馬鹿者どもが、君命を無視しおってからが」と苦笑いしながらも、見守っていたに違いないよな

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