887 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/05/07(日) 09:50:54.31 ID:UvNQKj6R
古より、城より突いて出た後には、門役を務めることを以って城中の大切と致し、能く事に成れた
侍を以ってこれに当てた。六条合戦の門役は明智十兵衛(光秀)が務めたこと、人の知るところである。
秀吉が信長の命を受けて金ケ崎に殿として残り、朝倉中書(景恒)と戦を決した時、朝倉中書は
金ケ崎の城より出て秀吉と戦ったが、この時毛屋七左衛門を以って門役とした。
中書敗軍して兵士ら我先にと城を指して引いていたが、秀吉はその機を失わず追い打ちを仕掛け、
門際まで押し入った。しかし毛屋が素早く門を打ったため、城中つつがなかった。この事は当時
朝倉の家にて沙汰されたという。
後に秀吉は横山城に居たが、彼が信長への報告のため岐阜に赴いた時、浅井長政が兵を出して
横山城を囲んだ。
この時城中は以ての外に無勢であったが、竹中半兵衛が居留まり下知したため、危ういこと無く、
むしろ城より突き出て、大いに戦ってまた城に入った。竹中半兵衛は状況をよく見て、
門役に下知し、早く門を打たせたため、城をよく持ち固めたのだという。
こういった事を詳細に極めない輩には、このような大切の役儀は命じにくいことである。
(士談)
古より、城より突いて出た後には、門役を務めることを以って城中の大切と致し、能く事に成れた
侍を以ってこれに当てた。六条合戦の門役は明智十兵衛(光秀)が務めたこと、人の知るところである。
秀吉が信長の命を受けて金ケ崎に殿として残り、朝倉中書(景恒)と戦を決した時、朝倉中書は
金ケ崎の城より出て秀吉と戦ったが、この時毛屋七左衛門を以って門役とした。
中書敗軍して兵士ら我先にと城を指して引いていたが、秀吉はその機を失わず追い打ちを仕掛け、
門際まで押し入った。しかし毛屋が素早く門を打ったため、城中つつがなかった。この事は当時
朝倉の家にて沙汰されたという。
後に秀吉は横山城に居たが、彼が信長への報告のため岐阜に赴いた時、浅井長政が兵を出して
横山城を囲んだ。
この時城中は以ての外に無勢であったが、竹中半兵衛が居留まり下知したため、危ういこと無く、
むしろ城より突き出て、大いに戦ってまた城に入った。竹中半兵衛は状況をよく見て、
門役に下知し、早く門を打たせたため、城をよく持ち固めたのだという。
こういった事を詳細に極めない輩には、このような大切の役儀は命じにくいことである。
(士談)
スポンサーサイト
コメント
人間七七四年 | URL | -
「…という訳で橋守も同じくらい大切でござる」
「よしわかった」ズバッ!
( 2017年05月08日 06:38 )
人間七七四年 | URL | -
???「敵が寄せて来るが門は開いて篝火も出しておけ!」
????「殿の御門はキツく閉じておかねばなりませぬな」
( 2017年05月08日 08:04 )
人間七七四年 | URL | -
半兵衛「兵事は水が如く決まった形など無きもの。事前に仔細を決めて応変が利かぬのでは本末転倒」
光秀「…いやそういうことじゃなくてさ」
( 2017年05月08日 09:53 )
人間七七四年 | URL | -
白馬将軍「門の外に取り残されるのは間抜けだけだし、そんなの助けようとしたらみんな救援期待して真面目に戦わなくなるから、ある程度部隊を回収したら門は閉めっぱなしでいいぞ」
( 2017年05月08日 16:20 )
人間七七四年 | URL | -
サカイさん「やめるのだフェネ康!それは空城の計とは言わないのだ!ただの無条件降伏なのだ!」
( 2017年05月08日 20:28 )
コメントの投稿