週間ブログ拍手ランキング【05/11~/17】

2017年05月17日 14:04

05/11~/17のブログ拍手ランキングです!


新納が申した如く 31

その事の始末を探求し 21

ひえもんとりの話し 17
養徳院、孫の池田輝政に宛てた遺言状 14

「武田の弓矢は今、頂上に登った」 13
判官殿の鞍 13
滝川はよく察したようだ 12
元来片鎌である 6


今週の1位はこちら!新納が申した如くです!
沖田畷の戦いの際しての大将の選択についてのお話です。情報の時点と実戦の時点での、慎重さと大胆さは別で、
この場合実戦に対して慎重な島津家久を選ぶべきだという新納元忠の提言。
結果から見れば当然の選択だ、などもも思えますが、見方が少人数であれば現場で大胆動く人物のほうが良い、という見方も
当然有るわけで、ここからは新納元忠の、味方だけでなく敵の龍造寺軍も含めた、深い洞察を感じます。
それにしても新納元忠は武勇あり智謀あり、そして歌をはじめとした教養あり。当時の薩摩武士の良いところを、全部
集めたような人物ですね。さすがは親指武蔵ですw

2位はこちら! その事の始末を探求しです!
竹中半兵衛による、武功話を聞く歳の、あるいは話す際の心構えを説いたお話。
表面的な、誰が功をなした、誰が手柄を立てた、という話はいくら聞いても意味がない。一連の流れの中でどうやって始まり
いかに終息し、その要点はなんであったか、そこを考えないといけない、という事なのでしょう。
これは現代でも充分に通じるお話ですね。例えば、歴史・軍事だけでなく、政治やビジネスに関する本を読むときも、
そこを考えながら読むことで、身になり教訓として得られることも大きく違うと思います。
戦国期や江戸期でも、軍記物や武功話はスーパーヒーローの大活躍の物語、と捉えられる面が大きかったフシがあります。
その中でこういう逸話の残る竹中半兵衛という人はやはり、理知的な人物という印象が強かったのでしょうね。
そんなことも思いました。

今週管理人が気になった逸話はこちら!ひえもんとりの話しです!
幕末における、薩摩の習俗として有名な「ひえもんとり」のお話。これは非常に興味深いですね。
ひえもんとりをしていたのは士分ではなく農民(郷士?)、また死刑囚の肝臓がなくなるのは他の藩でも一緒、など、
現在広まっているひえもんとりのイメージからは、かなり違った姿が想像できます。
ひえもんとりに限らず、幕末までの「薩摩藩」というものに対しては、実態以上に「野蛮」イメージが強くついていると思います。
これは幕末期に、薩摩藩の側があえて自分たちを強く見せるため、その野性的強靭さを強調した面や、またそれと対峙した
江戸幕府や西南戦争期の明治政府が、彼らを「文明の敵」としたプロパガンダの面、そういったものがないまぜとなって
一種の伝説化した、と考えてよいのでしょう。実際の薩摩というのは、例えば公教育の面などで京や江戸などの先進地域と
比べると遅れていた面は確かにあったと思いますが、当時の九州全体から見れば特筆するほどの個性ではなかった、
そういうふうに相対的に見たほうが、薩摩藩というものの本質に近づけるのではないかな。なんてことも感じました。
そもそも島津家だって、京下りの西遷御家人であり、そもそも摂関家の職員だった家柄ですから、文化的な素養も強いのですよね。
なんてことを考えました。



今週もたくさんの拍手を、各逸話に頂きました。いつもありがとうございます!
また気に入った逸話がありましたら、そこの拍手ボタンを押してやってくださいね!
( ´ ▽ ` )

最近読んでいる本(外出するかばんの中に入っている)
DSCF0410.jpg
・列島を翔ける平安武士 九州・京都・東国
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b280811.html

過去、武士の発生を地方に求める論が盛んでしたが、昨今では武士とは地方ではなく、京を中心に生まれた階層であるという
考えが広がっています。この本では、その武士が、どのように地方へと広がっていったのかを描いており、非常に説得力が
あります。島津家についても詳しく描かれていますよ!

・越天の空(下)
https://secure.ikaros.jp/sales/list.php?srhm=1&tidx=0&Page=1&ID=3219

いわゆる架空戦記物の系譜を強く引き継いでいる本であると思います。細部をとてもリアルに描いていますが、
設定で重くなりすぎて居ないところも好きです。コミック版も面白いですよー

・中世ヨーロッパの騎士
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062924283

よく「武士」と比較される、中世ヨーロッパの「騎士」ですが、一般には騎士について、創作物などから来るイメージで
語っていることが多いと思います。この本は、アメリカにおけるヨーロッパ中世研究の大家である著者による、騎士の実態と
その盛衰を描く、非常に面白い本です。これを読みながら、武士と騎士は何が同じで何が違うのかを考えてみるのも
楽しいと思います。
僕も読み始めですが、騎士というのは武士と対比すると、地侍に近い存在かな、なんて印象を持ちました。
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    いつもお疲れ様ですm(_ _)m

  2. 人間七七四年 | URL | -

    >>中世騎士
    ドイツ騎士団で良ければ「プロイェクトオスト」と言うサークルさんが
    「イラストでわかる!ドイツ騎士団」と言う本を出しています
    分かりやすく書かれているので、興味ある人はどうぞ

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ※2
    ドイツ騎士団は地獄の入り口
    仮にプロイセン沼を逃れたとしてもポーランド沼が待っている
    そしてどっちにはまっても結局は底なしの西欧史に自由落下する定め

    要するに滅茶苦茶楽しい

  4. 人間七七四年 | URL | -

    まさかの越天の空。作者のツイッターはちょっとアレですが

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