「見るべき所を見ている」

2017年07月12日 18:13

94 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/07/12(水) 16:08:52.56 ID:7chqTk7M
天正15年、豊臣秀吉の九州征伐の時、豊前の岩石城に熊谷越中という者が、多くの人数とともに立て籠もった。
この方面の先手の大将は堀左衛門督(秀政)であり
「岩石は良き城なれば攻め損じては後に影響を与える」と、蒲生氏郷をこの城の押さえとし、
秀吉は秋月へと向かった。

この時、蒲生氏郷は岩石城の様子を詳しく見届けるために、斥候の侍として、吉田兵助、周防長丞の二人を
派遣した。二人は岩石城の状態、また麓の様子などを見て回ったが、そこにはひと一人無く、食を食べた
跡もあったが、飯粒は乾いていた。
これを見届け、その通りに報告した。

次に氏郷は、布施二郎右衛門、土田久助の二名を岩石城に遣わした。
二人が帰って報告する話も、前の報告と特に違いはなく、また先の飯粒の他に、一体いつ退去したのかを
知れる証拠も無かった。

その後さらに、蒲生四郎兵衛に「見てくるように」と斥候に出した。
四郎兵衛は見て帰り

「岩石城の者たちは10日以上前に退去しました」

と報告した。

「その仔細は?」

「このあたりでは10日ほど前に雨が降りましたが、その後降っていません。
また、道道には足跡が見つかりませんでした。雨の降った後まで居たのであれば、必ず足跡が
残っているはずです。」

この報告に氏郷は「見るべき所を見ている」と、褒美を与えたという。

(士談)


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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    よくできた主人の下で働いたよくできる家臣が
    代替わりすると生き残れないこともしばしば(蒲生騒動)

    秀行に四郎兵衛を使いこなせる力量を求めるのは無理だとしても
    四郎兵衛も蒲生家を盛り立てようと必死になりすぎていた感じ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    伏兵を気にして三回も偵察に出したのかな。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    なんかこう、(ブラック)企業の研修とかで使われそうな説話が多いよねw
    仕方ないけど

  4. 人間七七四年 | URL | -

    四郎兵衛「君は見てはいるが観察していないのだよ」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    見るべきを見てない人たちも叱責はされてないのでセーフ

  6. 人間七七四年 | URL | -

    工場長「へただなぁ…へたっぴさ。斥候のやりかたが下手」

  7. 人間七七四年 | URL | -

    さすがの工場長も4人派遣して収穫なしは猛省・・・!

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