947 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/07/15(土) 08:38:23.91 ID:NrgiGGBk
清州会議の後、羽柴秀吉と柴田勝家の対立が深まる中、勝家の家臣・毛受荘助(勝照)が請い受けて
秀吉への遣いとして向かった。これは、秀吉のこれまでの動向は心得がたいものであり、
対面すれば押して刺し違えんと考えたのである。
こうして毛受が到着すると、秀吉は察した
「あの毛受は心早く勝れた勇士である。今度の使節としての来訪も、何らかの心持ちがあるのだろう。」
彼は毛受を招き入れ、毛受が出て来るや、脇差も差さず色代まで不意に現れ
「遠方よりのこの度の使節、浅からぬ思いであるぞ。」
そう言って毛受の手を取り、限りなく懇ろに連れ立って奥の席に招き、先ず勝家の安否、
そして今の互いの考えなどを語り、それから料理を出して饗した。
毛受は秀吉と刺し違えることを決心していたのだが、不意に傍に引き添えられ、様々な懇情を受けたため、
先ずはそれへの謝礼に及んだ。
そしてその後、再び秀吉が近づいてくる事を待っていたのだが、以降秀吉が近づくことは全く無く、
毛受は本意を失って帰っていったという。
この話は事実かどうかは解らないが、秀吉の才用は、かくこそと思われる。
(士談)
清州会議の後、羽柴秀吉と柴田勝家の対立が深まる中、勝家の家臣・毛受荘助(勝照)が請い受けて
秀吉への遣いとして向かった。これは、秀吉のこれまでの動向は心得がたいものであり、
対面すれば押して刺し違えんと考えたのである。
こうして毛受が到着すると、秀吉は察した
「あの毛受は心早く勝れた勇士である。今度の使節としての来訪も、何らかの心持ちがあるのだろう。」
彼は毛受を招き入れ、毛受が出て来るや、脇差も差さず色代まで不意に現れ
「遠方よりのこの度の使節、浅からぬ思いであるぞ。」
そう言って毛受の手を取り、限りなく懇ろに連れ立って奥の席に招き、先ず勝家の安否、
そして今の互いの考えなどを語り、それから料理を出して饗した。
毛受は秀吉と刺し違えることを決心していたのだが、不意に傍に引き添えられ、様々な懇情を受けたため、
先ずはそれへの謝礼に及んだ。
そしてその後、再び秀吉が近づいてくる事を待っていたのだが、以降秀吉が近づくことは全く無く、
毛受は本意を失って帰っていったという。
この話は事実かどうかは解らないが、秀吉の才用は、かくこそと思われる。
(士談)
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コメント
人間七七四年 | URL | -
多分作り話の逸話でしょうが、秀吉らしさが出ているお話ですね。
それにしても結構若く討ち死にしたのですね?のぶやぼだとおっさんグラなので、
享年見て凄く驚いた。
( 2017年07月15日 16:56 )
人間七七四年 | URL | -
自分を刺しに来た相手と友好関係を築ける合気道の極意的なやつだな
( 2017年07月15日 18:19 )
人間七七四年 | URL | -
秀吉は、っていうけど、たぶん信長もこんな感じだぜ?
実際会ったら
( 2017年07月15日 18:53 )
人間七七四年 | URL | -
劉備「暗殺者をもてなして殺意を挫く、これが極意じゃよ」
諸葛亮「知らずにもてなした…とつけ加えれば聖人としての株も上がりましょう」
( 2017年07月18日 10:14 )
人間七七四年 | URL | -
河原で一対一のタイマンを張ったヤンキーが、最後は引き分けになり、お互いを認めあい、友情を深めたって話と似てる。
( 2017年07月23日 16:13 )
人間七七四年 | URL | mQop/nM.
米4
費禕「なるほどなぁ、先輩方のお話は為になるなぁ」
( 2017年08月16日 12:07 [Edit] )
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