織田と美濃斎藤家との軽海合戦の折、斎藤龍興の老臣である稲葉又左衛門を、池田庄三郎(恒興)、
佐々内蔵助(成政)が同時に討ち果たした。
織田信長が実検あって首帳に記す時、佐々内蔵助は「これは相(同時)討ちではありません。池田の功名です。」
と主張し、池田は「佐々の功名です」と主張して互いに譲り合った。
この光景がなんとも美しすぎて(何とやらん美し過ぎて)、信長の機嫌はどんどん悪くなっていった。
この頃、信長の元で出頭した僧に、島蔵主という者があった。当時の尾張では、皆が金言のことを「蔵主」と
呼ぶほどの人物であった。
彼は信長の機嫌がどんどん悪化しているのを見ると進み出て申し上げた
「この首は池田が取ったものでも、佐々が取ったものでもありません。両人の申す所、実に尤もであると
存じます。」
信長は呆れ
「ならば、両人の内どちらかが取らずして、一体何者がこの首を取ったのだ?不審である!」
「何の事もありません。これは瓜のように、首の臍、自然と落ちたものなのでしょう。」
この返答に小姓たちが笑いだし、信長もつられて笑い、この場は平穏に済んだ。
(近古武事談)
コメント
名無しさん | URL | -
笑ってはいけない首実検
島蔵主「デデーン!小姓、上様、アウトー!」
( 2017年07月24日 18:22 )
人間七七四年 | URL | -
信長「うわっ!ちょっとタイキックやめて、無理無理無理あっガッ!」
( 2017年07月24日 19:08 )
人間七七四年 | URL | -
この話自体は信長公記にもあった気がする。ここまで細かく記してなかったけど
( 2017年07月24日 20:03 )
人間七七四年 | URL | -
誰かが秘孔をついた
( 2017年07月24日 20:12 )
人間七七四年 | URL | -
ピカデリー稲葉「ポロリ首を落としちゃっていいかな?」
( 2017年07月24日 20:33 )
人間七七四年 | URL | -
多分、前日に首が落ちちゃってて、コメ粒か何かで止めて置いただけだったんでしょう
( 2017年07月24日 23:45 )
人間七七四年 | URL | -
天才かよ…天才? んー…
( 2017年07月25日 14:34 )
人間七七四年 | URL | -
それでその首はどちらのお手柄になったのですかな?
( 2017年07月25日 18:39 )
人間七七四年 | URL | -
この光景がなんとも美しすぎて、信長の機嫌はどんどん悪くなっていった。
サウザー様かよ
( 2017年07月25日 20:18 )
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