410 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2017/12/15(金) 17:33:51.39 ID:ydNZ0fJp
天正の初めの頃、天下未だ戦国の時、九州では筑紫家と立花家の領分は入り混じっており、
双方の侍たちで里に住居する者たちは、家族のように朝夕参会していた。
立花家の侍に、中島右京という者があった。彼の所へ、筑紫家の家臣・帆足という者が来て
飲食酒宴の折に、突然の触れがあった
『明日、秋月筑紫の両家が一同に、立花の岩屋表に寄せくる』
立花家の中島も、筑紫家の帆足も驚き、不慮の思いを成したが
「明日は敵となり互いに相戦うこととなった。定めなき世の中にて、
筑紫と立花はまた、手切れと成ってしまった。」
そう言いつつ、連れ立って暇乞いをした。
この時中島は、戯れのように言った
「明日の合戦では、其方の頸は私が取るよ。」
帆足はこれに何も答えず、その日はこのまま別れた。
しかしその後、言葉のごとく中島は帆足を討ち取った。
(士談)
天正の初めの頃、天下未だ戦国の時、九州では筑紫家と立花家の領分は入り混じっており、
双方の侍たちで里に住居する者たちは、家族のように朝夕参会していた。
立花家の侍に、中島右京という者があった。彼の所へ、筑紫家の家臣・帆足という者が来て
飲食酒宴の折に、突然の触れがあった
『明日、秋月筑紫の両家が一同に、立花の岩屋表に寄せくる』
立花家の中島も、筑紫家の帆足も驚き、不慮の思いを成したが
「明日は敵となり互いに相戦うこととなった。定めなき世の中にて、
筑紫と立花はまた、手切れと成ってしまった。」
そう言いつつ、連れ立って暇乞いをした。
この時中島は、戯れのように言った
「明日の合戦では、其方の頸は私が取るよ。」
帆足はこれに何も答えず、その日はこのまま別れた。
しかしその後、言葉のごとく中島は帆足を討ち取った。
(士談)
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