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幕府政所伊勢氏の滅亡

2018年04月11日 19:39

660 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/04/11(水) 18:33:41.45 ID:X7GcZDk4
三好長慶の勢いは天をも覆うほどであり、そのため松永久秀の威勢も、諸人を併呑するほどに
見えた。

この年(永禄5年(1562))六月二十三日に熊野山本営が炎上したとの知らせが有った。
先例前代未聞であり、天下の奇異、如何様ただ事ではないと、人々はこれを嘆いた。

同年九月十一日、京の伊勢伊勢守貞孝とその子息兵庫頭貞良が、三好に敵対する江州衆(六角)
および畠山衆と内通したとして、三好勢に攻められ丹波路長坂山にて父子ともに討ち死にした。
無残なことである。

(足利季世記)

幕府政所伊勢氏の、事実上の滅亡についての記事



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    後年の伊賀伊賀守こと安藤守就もそうですが、伊勢"伊勢守"貞孝という名乗りに思う所はなかったんでしょうか。
    ところで、最近の研究を踏まえると、伊勢宗瑞を関東へ下向させていたお陰で血筋は辛うじて保たれたので、「事実上」の注釈がつくって事でいいんでしょうか。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    早雲庵みたいな傍流じゃなくて嫡孫の貞為貞興兄弟が生き残ってる
    貞興は光秀もろとも滅んだけど貞為の系統は旗本として存続してるし
    礼法の大家である貞丈を出してもいる

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    思う所に関していえば名誉だったのでは。
    伊勢氏の発祥が伊勢国で、その伊勢守を自分は名乗れているのだという意味で。
    代々政所執事の名門伊勢氏の嫡流であれば、勝手な名乗りではなく正式に許可されたものでしょうし。
    (安藤守就の方は伊賀氏庶流なのに名乗れてるので、正式許可かどうかわかりませんけど)

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    思うところもなにも、伊勢氏の名字自体がそもそも、
    先祖の平俊継が伊勢守に任官した事で名乗った名字だしな。
    室町時代を通じて、京都伊勢氏の当主が若い時は兵庫頭、
    家督を継いでからは伊勢守に任官するのが常態になってる
    から、誇らしくはあれど、特になんとも思わんだろう。
    京都伊勢氏は、一緒に討たれた嫡男貞良の子供で伊勢貞為と
    貞興の兄弟が生き延びてて、貞為の系統が残ってるので、
    まあ完全には滅亡してないということなんだろう。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    実は伊勢氏の三河の領地の被官に松平氏がいたのは面白いつながり

  6. 人間七七四年 | URL | -

    石屋に嫁に行った医者の娘、という親戚の話を知ってるだけに、
    第3者から見ると冗談のようでも当人は大真面目というのは、
    名乗りに限らないのかもしれませんね。
    こうして見ると案外本家に近い人物が生き残ってるものですね。
    個人的に滅亡の定義とは何ぞやという感じですが。
    内ヶ島家の場合は極端な例ですかね。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ※5
    三河は鎌倉時代に足利家が守護していたね。
    吉良や今川や細川の苗字の由来は三河の地名だし。
    ※6
    国持大名として存続出来たら大成功かと思う。大名や高家辺り、普通の旗本でも家名は残った点は良いけど、織田や最上、北条辺りはなあ…

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ※7
    その辺の下剋上の雄を最後の直線でまとめてぶっこ抜いた小笠原とかいう守護大名
    秀政・忠脩父子の死に様がディープなインパクトを残した模様

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ※8
    その小笠原氏は武田に領国奪われてから、紆余曲折経て(武田が滅んだけど本能寺の変が起きるまで信濃の領国回復出来なかったからね)徳川幕藩体制下で大名として幕末まで存続したんだからねえ。(色々アレな事有るが)
    村上氏や木曾氏の末路思えばねえ。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    伊勢伊勢守よりも少弐大宰少弐とか大掾常陸大掾みたいなパターンが好き

  11. 人間七七四年 | URL | -

    「佐久間佐久乃守信信である!」

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