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花を生けない風

2018年04月24日 14:11

790 名前:人間七七四年[] 投稿日:2018/04/23(月) 17:27:26.18 ID:I4bMV9F0
小堀遠州が伏見にいた頃、黒田筑前守長政が国へ帰るというので茶会に招いたものの、
長政は途中で病気になり、大津で養生するというので招きを断った。

遠州は残念に思っていたが、幸いにも上林竹庵と京都の数寄者2人がやって来たので、
丁度催していた茶会に招くべく、「路次の方へ廻られよ」と言った。

3人は喜んで茶亭の方へ行ってみると夕立の後で涼しく、庭の若葉は露が滴るばかり
である。ところが床の間には花は生けてなく、床の壁にはさっと水を打った跡が

あるばかりであった。皆が不審に思っていると遠州がやって来て、「今日の夕立で
路次の木々が涼しそうに濡れているのを見た眼では、花は面白くあるまいと思い、

わざと生けなかったのだ」と答えたので、3人は等しく感じ入ったということである。
ところがこれを聞いた京都辺りの茶人は、雨が降りさえすればわざと床を濡らして、

花を生けない風を流行らせたので、伝え聞いた遠州は大いに笑ったという。この一事
をもってしても、いかに遠州が一代茶道の泰斗として天下に重んじられたか知れよう。

――『茶道の名人』


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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    風流が分らない凡人丸出しな俺には全く理解が出来ない

  2. 人間七七四年 | URL | -

    雨上がりの時に見る花と床の間の花とでは、
    数寄者側から見れば床の間の花の方が見劣りするという事があるんでしょうね。
    人並み外れた審美眼の持ち主じゃなきゃ思い付かないんじゃないでしょうか。

  3. 人間七七四年 | URL | EybeWf1w

    自然のあるがままを良しとしていなかったっけか
    掃除された庭よりも、落ち葉のある庭のほうがいいとか

  4. 人間七七四年 | URL | -

    「床の間に花がない」
    「水をかけられた床の間の色は…」
    「黒だ!」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    流石京都人。花代をケチる口実にしたか



    て意味じゃないよね?

  6. 人間七七四年 | URL | -

    俺が見たら「この家、床の間の壁が濡れてるやん。」位にしか感じないけど
    数寄者が見たら粋に見えるのか・・・

  7. 人間七七四年 | URL | -

    花(隠語)をイケナイ風にするのが流行なんですね///
    壁まで濡らしちゃうなんて///

  8. 人間七七四年 | URL | -

    7
    変態現る

  9. 人間七七四年 | URL | EybeWf1w

    *7のようなオヤジにはなりたくないものだ

  10. 人間七七四年 | URL | -

    小堀も7もスキモノだけど、全然意味が違う、不思議!

  11. 人間七七四年 | URL | -

    床の壁に水ってのはさすがに外の壁に水打ちしたってことだよね?

  12. 人間七七四年 | URL | -

    11殿
    文章をみる限り室内です。
    茶道では普通床の間に花を置いて掛け軸を床の間の壁にかけるんですが、
    花は無しで、壁に打った水が下に垂れる姿を掛け軸の代りにしたんだと思います。

    たぶん
    花を置いてもつまらない、だったらこの際掛軸もいらねーや、今回のテーマはナチュラルに雨DAZE☆  水バシャー

    という趣向ではないかと思います。
    実際に見たわけでもないので断定はできませんが。

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