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名も無き奉公人の話 ―鍬の槍―

2018年05月05日 18:01

869 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/05/05(土) 12:11:15.02 ID:JYFcNoJe
名も無き奉公人の話で恐縮ですが、我が家に伝わる話を書かせて頂きます

我が祖先は三河の百姓でした
戦国時代にそこが敵から攻められたとき、殿様は負けてしまったようです
そして殿様は敵の大将に「私の命は差し上げるから百姓たちを殺したり略奪したりしないでくれ」と言って自害したそうです
敵の大将はおびえる百姓たちにその事を伝え、「お前たちは良い殿様を持った」と言って何もせずに去ってくれたそうです
殿様には息子がいて、逃れて父のあとを継ぎ家康に仕えたそうです

その後、その若殿が遠くの戦に行くと聞き、百姓の中の若者の一部が居ても立っていられずついていく事にしました
私の先祖もその中の一人でした
他の百姓はなんとか武具を調達してきましたが、我が先祖は貧しく武具など手に入らなかったので
鍬の先を研ぎ落して尖らせ、棒の先に結んで槍としたそうです

戦についていったものの所詮は経験の無い百姓の若者、功を立てるどころか仲間たちは次々に死に、我が先祖は生き残るのがやっとでした
不格好な槍もどきを持って何一つ役に立たなかった百姓ですから、ものすごく馬鹿にされて笑われたそうです
しかし若殿が「忠義は誰よりも優れている、その槍は天下の名槍にもひけをとらない」と褒めてくれ、家来にしてくれました
それだけでなく鍬の槍に立派な柄をつけてくれたそうです

その後も我が一族は殿の家に奉公し、武士の最下か奉公人の上くらいの立場で仕えていたそうです(一応江戸時代に苗字を使ってたので)
もちろん、鍬の槍は家宝として大切に伝えられてきましたが、残念なことに長崎で原爆に遭い失われてしまいました
実物を見たことのある曾祖母の話では「スコップみたいな形だった」そうです



870 名前:人間七七四年[] 投稿日:2018/05/05(土) 13:21:21.79 ID:pQyioftt
良い話だ、感動的だな
だが当時はまだ兵農分離が徹底した時期では無いし、三河は一向一揆も有った国だし百姓兵と言えど言うほど馬鹿にされる事も無かったのでは?

871 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/05/05(土) 13:30:42.29 ID:dq7vQdLg
笑われたのは槍のほうだったんじゃないか

872 名前:人間七七四年[] 投稿日:2018/05/05(土) 13:48:19.53 ID:pQyioftt
>>871
>不格好な槍もどきを持って何一つ役に立たなかった百姓ですから、ものすごく馬鹿にされて笑われた

槍もだけど、何一つ役に立たなかった百姓だからとあるので両方だったのかなと

874 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/05/05(土) 19:36:57.19 ID:o/J2l0tV
>>869
ちょっといい話45スレにおける勲功一番なり
その忠義の槍を写真で晒すことができれば永久欠番間違いなしじゃったのにのぉ

875 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/05/05(土) 20:04:13.69 ID:e9VeKDIs
>>869
血が今に伝わっているのだからもっと誇り持って良いでしょう
そんな家臣を持てた殿様は本気で嬉しかったんだろうね

876 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/05/05(土) 21:04:53.77 ID:TnR7p8TX
まあ平成の世まで家が続いただけでも超絶勝ち組だしな

877 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/05/05(土) 22:04:54.62 ID:Nfno1L1z
長崎に居たって事は維新後に移住してるのね

878 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/05/06(日) 10:17:32.19 ID:tjyTIMjC
>>869
若殿もせっかくなら本物の槍を下賜してくれりゃ良かったのに
ピエロ扱いだったのかもw

879 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/05/06(日) 10:49:42.16 ID:RJCmnk9u
それ余計に恥をかかせることにならないか?
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    それでも雇ってもらえたからには相応のなにかがあったんだろうね
    これこそちょっとしたいい話だな

  2. 人間七七四年 | URL | -

    >スコップみたいな形だった

    この形は、白兵戦用の武器としては結構よくて、ロシア軍の特殊部隊のスペツナズに、スコップを使った白兵戦技術があったり。
    第一次大戦を題材にした西部戦線異状なしでも、スコップと手榴弾をもって突撃する場面がある。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    普通農民は鉈やら鎌やら武器になりそうなものは何かしら持ってるもんだよね
    それすら持ってない貧農が予備の鍬を持ってるとは思えない
    もし自分の唯一の商売道具を武器に改造しちゃったとなればもう尋常の覚悟じゃない
    立派な英雄的行為だ

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※2
    確かスコップてあんまり尖らせたら、敵から「コイツ自分達をなんて酷い殺し方しようとしているんだ!」と思われて持っている奴凄惨なリンチ受けたらしいね。

  5. 人間七七四年 | URL | EybeWf1w

    第一次大戦は塹壕戦が多いから相手をヤルのにスコップが非常に身近な存在だったんでしょ?

  6. 人間七七四年 | URL | -

    これで戦功を立てて名を挙げていれば今頃は「鍬の槍」って小説やら大河ドラマやら大量に作られていただろうに惜しい事をした

  7. 人間七七四年 | URL | -

    殿様は戸田氏か牧野氏?

  8. 人間七七四年 | URL | -

    正純「して、この殿様とは」
    正信「いいから黙ってろ」

  9. 人間七七四年 | URL | -

    >>スコップを使った白兵戦技術
    農具が武器として使用されるのは東西洋共に古くからある。突く・叩くことが出来るからですね。
    塹壕戦を経験した大概の軍隊ではスコップを武器として使用した場合の教練・戦訓はあるんだ。
    ちなみにそのスコップ自体が多機能になってるから一定の土木作業が一本で可能だよ。
    詳しく知りたい人は、youtube等で軍隊格闘術とかの映像参照してね。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    原哲夫調のイメージがありありと浮かんでくる

  11. 人間七七四年 | URL | -

    昔観た中国映画「少林寺」の1シーンで鍛冶屋のおっさんが長柄のハンマー1つで5人ぐらいの不良をボコボコにしてるのを見て、日常の道具を武器に使う戦い方を調べたっけなぁ。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    11
    木製ハンガーオヌヌメ

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※12
    何処の武田鉄也さんだ?

  14. 人間七七四年 | URL | EybeWf1w

    刑事物語だっけか
    30年くらい前だよね
    蟷螂拳の使い手って設定だったか

  15. 人間七七四年 | URL | -

    14
    蟷螂拳もだけどYouTubeで何十年ぶりのハンガーヌンチャク披露動画見たら、インタビューで忍者の末裔と言う設定も有ったと言う話もしてたわね

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