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心の問はば如何こたへん

2018年06月19日 18:12

19 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/06/19(火) 00:25:10.18 ID:LF7ESyC8
長岡越中守(細川)忠興が蒲生氏郷に、蒲生家重代の宝である”佐々木鎧”を所望したことがあった。
氏郷の家臣である錦利八右衛門は、「似せの鎧を遣わしましょう」と申し上げたが、氏郷は

「『なきなどと 人には言て有なまし 心の問はば如何こたへん』という古歌がある。
お前の言う事、我が心は恥ずかしい。

確かに佐々木鎧は天下に一足の鎧であるから、それが如何なるものか知る者はほとんど居ない。
だが、私は一度忠興に遣わすと言ってしまったのだ。そうである以上、後に残ったとしてもそれは重宝ではない。」

そう言って佐々木鎧を忠興へと遣わした。後になって忠興は、その鎧が蒲生家重代の宝であることを知り
様々に返還しようと働きかけたが、氏郷は決して受け取ろうとしなかった。

この鎧は氏郷逝去の後、跡を継いだ秀行へ返還されたという。

(氏鄕記)



20 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/06/19(火) 05:34:44.11 ID:PX6q8q1U
半分にされなくてよかったな

21 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/06/19(火) 08:36:19.46 ID:FtljizKO
後で知って慌てる三斎さんw
ちょっと珍しいパターンかも。

22 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/06/19(火) 17:39:01.63 ID:780zjbW0
忠興さんええ人やな
氏郷さんもええ人やな

23 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/06/19(火) 18:55:35.55 ID:TBSus3I3
>忠興さんええ人やな
ええっ?……

24 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/06/19(火) 19:13:09.28 ID:MQw5BSy8
鎧の由来とか説明を聞いてなかったのね
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    武士に二言は無いを体現したような逸話ですね。
    ただそこは教養人の忠興さん、ちゃんと物の価値を知って返還しようとする辺り
    人格者だと思う。それとも友人として関係が拗れるのを恐れての事かな?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    先祖伝来の武具は武士にとっては玉座や王冠と同じ権威の源泉だから市価とは別次元の価値がある
    王様に「王冠をくれ」と言ったようなもので、知ってて言ったとしたらもう礼儀知らずというレベルじゃない
    教養人を自任する忠興にしたら、貰ったのが家宝と知ったときは恥ずかしくていたたまれなかったと思う

  3. 人間七七四年 | URL | -

    頭山満と日本号でもこんな話があったような

  4. 人間七七四年 | URL | -

    この二人本当に仲良いよな
    互いに悪口言い合うあたりが微笑ましい

  5. 人間七七四年 | URL | j7kPgX2Q

    忠興さんもいい人じゃん(他の逸話から目を逸らしながら)

  6. 人間七七四年 | URL | -

    (この話では)忠興さんええ人やな

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