305 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/10/13(土) 14:34:58.06 ID:+oppITPP
日本人は他の諸国民と、衣服・言語・文学。風俗および儀式において、想像の出来ないくらい違っている。
もし人間に種別があるのなら、我々は日本人とは違った種類であると言うべきだろう。
彼等の頭には、通常夏も冬も何もかぶらず、髪もない。衣服は絹および木綿の大きい各種の色物で、
絵があり、腕は肘まで顕にしている。また人々が夏の衣服に衣替えする定まった日があり、冬の衣服に
衣替えする別の日がある。これは確定したもので、何人もその日を間違えることはない。
その食物は他の諸国民と全く異なり。果実も甘いものも食べない。また油、酢、または香料の加わった
ものも食べない。牛乳とチーズは有毒なものとして嫌い、ただ塩のみで味付けをし、ある地方では
塩そのものが食料品である。
大多数の日本人は米と各種野の草や貝類を沢山食べ、野の草と貝類、および塩を以て栄養を取る者が多い。
皆、いかに暑いときでも、耐えられるだけの熱さの湯を飲む。また冬は同じ様に酒を飲む。
饗宴には無数の食物を供するが、その中には必ず生魚が加わる。彼等は大いに喜んで悉くこれを食うが、
パードレ達にとっては、宴会に出ることは非常な苦痛である。何故ならば宴会に出る15ないし20の食物の内、
手を付けられるものは一つもないのに、食わぬことは不可であり、だからといって食うのは相当に苦しい
ことなのだ。
我々が生魚を食わないことを彼等は怒りはしないが、もしこれを食うところを見れば非常に感激し、
彼等を喜ばせるために我慢するほどの者は必ず聖人で、天より来た者であろう、などと言うのである。
音楽は自然なものも、作ったものも不調和で、耳に厭わしく、15分聞くのも大変な苦痛だが、日本人を
喜ばせるために、我々は数時間聞くことを余儀なくされる。彼等は非常に音楽を好み、世の中にこれと等しい
物はないと考えている。一方で我々の音楽は、オルガンで演奏された歌でも彼等日本人にとっては相当に
嫌なものであるらしい。
彼等は祭りのさい様々な演劇をするが、音楽が必ず前奏される。
日本人は一般に甚だ健康であるが、気候が温和で健康に適しているのと、大食をせず、また多くの病気の
原因と成る冷水を飲まないためであろう。そのため病むことが有ってもほとんど薬を用いず、短期間に健康を
回復する。彼等は一切の病に際し、銀の針を胃・腕・背中などに刺す習慣である。また野菜を以て作った
火をつけるボタン(もぐさ)を用いる。
彼等は多くは眠らず、眠りも甚だ軽く、このため茶を飲む。この事と、多く食わぬことより良き判断と
工夫が生じる。彼等は、我々の文字は2ヶ月で覚える。甚だ良い記憶力を有し、少年は皆、いかに
複雑な使いの口上も、言われたとおり正確に伝え、大人たちはキリシタンに成って1年に達せぬ者も
生まれた時よりキリシタンであった者のように我等が教えを説く。
(『イエズス会日本年報』1586年1月6日付、パードレ・ロレンソ・メシヤ書簡)
刺し身の下りが、外国人が納豆食べた時の反応とそっくり
日本人は他の諸国民と、衣服・言語・文学。風俗および儀式において、想像の出来ないくらい違っている。
もし人間に種別があるのなら、我々は日本人とは違った種類であると言うべきだろう。
彼等の頭には、通常夏も冬も何もかぶらず、髪もない。衣服は絹および木綿の大きい各種の色物で、
絵があり、腕は肘まで顕にしている。また人々が夏の衣服に衣替えする定まった日があり、冬の衣服に
衣替えする別の日がある。これは確定したもので、何人もその日を間違えることはない。
その食物は他の諸国民と全く異なり。果実も甘いものも食べない。また油、酢、または香料の加わった
ものも食べない。牛乳とチーズは有毒なものとして嫌い、ただ塩のみで味付けをし、ある地方では
塩そのものが食料品である。
大多数の日本人は米と各種野の草や貝類を沢山食べ、野の草と貝類、および塩を以て栄養を取る者が多い。
皆、いかに暑いときでも、耐えられるだけの熱さの湯を飲む。また冬は同じ様に酒を飲む。
饗宴には無数の食物を供するが、その中には必ず生魚が加わる。彼等は大いに喜んで悉くこれを食うが、
パードレ達にとっては、宴会に出ることは非常な苦痛である。何故ならば宴会に出る15ないし20の食物の内、
手を付けられるものは一つもないのに、食わぬことは不可であり、だからといって食うのは相当に苦しい
ことなのだ。
我々が生魚を食わないことを彼等は怒りはしないが、もしこれを食うところを見れば非常に感激し、
彼等を喜ばせるために我慢するほどの者は必ず聖人で、天より来た者であろう、などと言うのである。
音楽は自然なものも、作ったものも不調和で、耳に厭わしく、15分聞くのも大変な苦痛だが、日本人を
喜ばせるために、我々は数時間聞くことを余儀なくされる。彼等は非常に音楽を好み、世の中にこれと等しい
物はないと考えている。一方で我々の音楽は、オルガンで演奏された歌でも彼等日本人にとっては相当に
嫌なものであるらしい。
彼等は祭りのさい様々な演劇をするが、音楽が必ず前奏される。
日本人は一般に甚だ健康であるが、気候が温和で健康に適しているのと、大食をせず、また多くの病気の
原因と成る冷水を飲まないためであろう。そのため病むことが有ってもほとんど薬を用いず、短期間に健康を
回復する。彼等は一切の病に際し、銀の針を胃・腕・背中などに刺す習慣である。また野菜を以て作った
火をつけるボタン(もぐさ)を用いる。
彼等は多くは眠らず、眠りも甚だ軽く、このため茶を飲む。この事と、多く食わぬことより良き判断と
工夫が生じる。彼等は、我々の文字は2ヶ月で覚える。甚だ良い記憶力を有し、少年は皆、いかに
複雑な使いの口上も、言われたとおり正確に伝え、大人たちはキリシタンに成って1年に達せぬ者も
生まれた時よりキリシタンであった者のように我等が教えを説く。
(『イエズス会日本年報』1586年1月6日付、パードレ・ロレンソ・メシヤ書簡)
刺し身の下りが、外国人が納豆食べた時の反応とそっくり
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コメント
人間七七四年 | URL | -
>刺し身の下りが、外国人が納豆食べた時の反応とそっくり
新田次郎の小説(題名失念)に日本人のアラスカ探検の話があるのですが、
遭難して助けられたエスキモーの家でアザラシかクジラの刺身ごちそうになって
躊躇せずに生肉口にしたときのエスキモーの反応がまさにこれ
>我々が生魚を食わないことを彼等は怒りはしないが、もしこれを食うところを見れば非常に感激し、
( 2018年10月13日 17:54 )
人間七七四年 | URL | -
音楽の話は多分拍子に対する感覚の違いの話じゃないかな
長唄とか雅楽とかは拍子の長さが伸び縮みするから
西洋音楽の一定のリズムを刻む音楽とはそもそも文化が違う
( 2018年10月13日 20:43 )
人間七七四年 | URL | -
塩そのものが食料品ってそんなわけないだろう
( 2018年10月14日 03:57 )
人間七七四年 | URL | -
※3
上杉謙信「いかんのか?」
( 2018年10月14日 04:29 )
人間七七四年 | URL | -
何かの話しで人と世の美食談義をしていたら、
それを聞いた妻が「塩が一番美味しい」と言って、
後日旦那に塩を抜いた食事を出して証明した話しがあったような…。
( 2018年10月14日 16:42 )
人間七七四年 | URL | -
※5
影武者徳川家康懐かしい
( 2018年10月14日 18:50 )
人間七七四年 | URL | -
※6
更に古代中国でもそんな逸話があったそうな
( 2018年10月15日 06:29 )
人間七七四年 | URL | Cnub/O7I
※1
『アラスカ物語』・・・そのまんまやん!何でこれを忘れるかが謎。
( 2018年10月15日 22:25 [Edit] )
人間七七四年 | URL | -
※3
昔はおかずってものをほとんど食わないから
塩とか味噌だけで米を食う場合もある
( 2018年10月21日 19:58 )
人間七七四年 | URL | -
※9
なめ味噌ってその時代の名残だよな多分
米と味噌(大豆)だけで必須アミノ酸のほとんどをカバーできたとも聞く
( 2018年10月22日 18:11 )
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