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「提灯本間」・いい話

2009年02月01日 00:15

64 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/31(土) 01:41:09 ID:DFBBJwJK
天文15年(1546)4月夜、武蔵国河越。
河越城を包囲した両上杉軍は、ここまで弱腰の北条を侮り、酒宴を開く者までいた。
北条氏康はそのスキを見逃さず、これに夜襲をかけた。 世に言う『河越夜戦』である。

不意を突かれ浮き足立ち、我れ先に逃げる両上杉軍に比べ、白い紙羽織で軍装をそろえ、
合言葉を使い万全を期して戦う北条軍に乱れはなく、勝負は一方的な展開になった。

いや、上杉の侍にも全く動ぜず、踏みとどまって戦わんとする者がいた。
体躯人に優れたその男は、九つの提灯を竹竿に掛け、あかあかと灯すと名乗った。

「我は本間近江守!真の闇を照らす者なり!闇に隠れて動く卑怯者め、恐れぬのなら
この灯りの下に出て闘えい!!」

北条軍から、一人の若武者がこれに答えた。

二人は全ての灯火が消え果てるまで打ち合ったが、ついに勝負の着く時が来た。

「クッ、このわしが若造相手に不覚を取るとは!見事だ、北条の若侍よ、名を名乗れ!」
「・・・大道寺孫九郎・・・・・・」
「『御由緒家』の大道寺か!道理で・・・大道寺殿よ、頼みがある。」
「・・・言ってみよ。」

「この九つの提灯な。わしはもうこの通りじゃ、使うことが出来ん。せめてお主が持って行き、
『本間ほどの者を討ち取った』と標にして、よく氏康殿に仕えて伝えてくれい。」

「・・・承知いたした。」
「よし、もう思い残すことは無い。・・・・・・やれい!!」
「・・・・・・御免!!」

本間の首を挙げた孫九郎は、のちに名を大道寺政繁と改め、さらに武名を轟かせた。

本間との約束により造られたその馬印、『九つ提灯』は関八州に知られ、北条家では
彼の武勇にあやからんと、勇士は旗指物に提灯を指すようになったという。




77 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/31(土) 11:32:57 ID:l1Bj6vp6
>>64
おおー提灯本間だー かっけぇなあ・・・

88 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/01/31(土) 16:51:41 ID:VwaV0Vua
>>64
なるほど、
これが後に三好孫九郎から山下民部へと連なっていくのか・・・。
坂東武者はめんどくさいけどカッコいい。
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