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平八稲荷

2018年12月06日 17:39

501 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/12/05(水) 22:41:22.91 ID:pN4nt+mo
豊臣から徳川へ時代が変わった頃、大坂の池田の町で奇妙な事件が起きた。
ひとりの男が寺にやってきて、亡くなった人の弔いを頼んできたのだが、
寺の僧侶が頼まれた場所に行っても誰もいない。
 寺だけでなく、葬儀屋も同じような目にあった。葬式道具をかついで
依頼された場所に行っても、該当する家がなかったのだ。
 そんな出来事が色んな寺や葬儀屋で起きたものだから、たちまち評判となった。
その話を耳にしたある寺の和尚が自分のところにそのいたずら者がやってきたら
捕まえてやろうと意気込んで待ち構えていると、ひとりの男がやってきて
弔いをお願いしてきた。
 その男の様子を見て「さては こいつに違いない」と決めつけて、和尚は
男を捕えて縄で縛り上げた。そして、和尚が「このいたずら者め!」と
怒鳴りつけて尋問すると、男は最初のうちは何とか誤魔化そうとしたが、
とうとう観念して白状し始めた。
「俺は元々大坂城に住んでいた古狐だ。侍どもが勝手に戦をしたせいで
大坂城は焼け落ちて、俺も重傷を負ってここまで逃げ延びたが、ついに
力尽きて死んでしまった。徳川の世になってから皆は戦で亡くなった人の
ことを忘れて暮らしてやがる。俺はそれが許せなかったから、こんな
いたずらをしたんだ」
 和尚がその話を感心しながら聞いていると、古狐の亡霊はこう言った。
「もういたずらはしないから、俺をお稲荷様として祀ってくれ。俺は
侍の中でも本多平八郎という奴が好きだった。強いし、気のいい男だ。
頼む。俺に平八という名前をつけて祀ってくれ」
 そう言い残すと男はすっと姿を消してしまった。和尚には古狐の気持ちが
よくわかったので、さっそく菩提を弔って稲荷の祠を建てた。
 これが今でも池田に残る平八稲荷の祠である。
 
 平八稲荷となってから、さすがに古狐はいたずらをしなくなったが、
池田の町にある他のお稲荷さんに喧嘩を売って迷惑をかけたようである。



502 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/12/06(木) 14:34:12.75 ID:z0zI1XyY
>>501
オチw

503 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/12/06(木) 21:24:00.56 ID:cjWmIg7g
狐と猿って相性悪くないのかな

505 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/12/06(木) 23:25:07.67 ID:o0R9xr8o
>>503
知り合いの姫が狐憑きになった時に、出て行かないと日本中の狐を絶滅させるぞ、と稲荷大明神を
脅迫する程度にはフレンドリー<サル

506 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/12/06(木) 23:47:35.75 ID:U7W3U1dT
狐もワンワン吠えるから相性悪いはず
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    娘婿の身内から金をせびられたりしませんかね

  2. 人間七七四年 | URL | -

    何で狸がお稲荷にって思ったけど、そう言えば東京の柳森神社や阿波では狸が祀られてたね。
    大坂城付近=狸が居た説もぶらタモリで指摘されてたし、結構生息してたのかも?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    狸…?

  4. 人間七七四年 | URL | -

    大坂の陣の話なら本多忠勝でなく長男の忠政の方では無いかな?
    まぁどう見ても後の時代の逸話なんで平八といえば忠勝と思ってたかもしれないが

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    古狐だから秀吉存命時の頃とか忠勝にも会ったことあるんじゃない?
    性格まで評せると言うことは人間に化けて会話をした事もあるのかな?

  6. 人間七七四年 | URL | -

    他の逸話と混じって変な狐と狸を間違えちゃったよ。
    きっと化かされたんだw

  7. 人間七七四年 | URL | -

    平八稲荷ってのは他にも幾つかあるが、
    平八って名前の老人が川の氾濫を予知して村人を逃がしたが、自分は逃げ遅れてやむを得ず狐の正体を表して何処かに逃げていったって話がスタンダードで、
    基本、本多忠勝とは関係ないんだよね。

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