608 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2018/12/30(日) 00:31:04.83 ID:iDiiY0TM
義堯公(里見義堯)が御法体となられるにつき、御一門や御家老中が申し上げたことには、
「昔から大将が法体となることは色々とありますが、大方は不吉でした。平清盛や北条高時のように
侍の行儀を苦しく思って法体となり、悪行をなす者もいました。また常人では大将の威勢がないので、
法体となる者もおりました。主君はどのように思し召されますか」
義堯公はこれを聞こし召すと、
「私が義豊を討ったのは父の仇である故で、是非なく討ったものである。それなのに私は嫡子の方を
殺して自分が大将と誇ることを喜ばぬのだ。故に私は法体となるべし。しかしながら、両国を他人に
取られることは、なおもって不孝である。今より以後は義弘を大将として、各々は忠を励まし給われ」
と涙を流して宣った。このため皆々これを感動し、涙を流して御前を罷り立った。その後の合戦では
義堯公は後見のために出陣されるといえども、大将は義弘公と御定めになったのである。
――『里見九代記』
義堯公(里見義堯)が御法体となられるにつき、御一門や御家老中が申し上げたことには、
「昔から大将が法体となることは色々とありますが、大方は不吉でした。平清盛や北条高時のように
侍の行儀を苦しく思って法体となり、悪行をなす者もいました。また常人では大将の威勢がないので、
法体となる者もおりました。主君はどのように思し召されますか」
義堯公はこれを聞こし召すと、
「私が義豊を討ったのは父の仇である故で、是非なく討ったものである。それなのに私は嫡子の方を
殺して自分が大将と誇ることを喜ばぬのだ。故に私は法体となるべし。しかしながら、両国を他人に
取られることは、なおもって不孝である。今より以後は義弘を大将として、各々は忠を励まし給われ」
と涙を流して宣った。このため皆々これを感動し、涙を流して御前を罷り立った。その後の合戦では
義堯公は後見のために出陣されるといえども、大将は義弘公と御定めになったのである。
――『里見九代記』
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コメント
人間七七四年 | URL | -
素晴らしい心掛けの立派な大将だなー
( 2018年12月30日 16:58 )
人間七七四年 | URL | -
陶晴賢「せやな」
( 2018年12月30日 20:41 )
人間七七四年 | URL | -
反省してるポーズは大切なんやなって
( 2019年01月01日 00:32 )
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